【ニュージーランド 旅の最新事情】観光客の受け入れ開始。入国制限を撤廃

公開日 : 2022年08月04日
最終更新 :
ニュージーランドの北島にある大都市オークランド
ニュージーランドの北島にある大都市オークランド

2022年5月2日から査証免除国からの旅行者に対する入国制限を撤廃したことにより、日本人も、渡航前にワクチンを2回以上接種している場合は、管理隔離施設や自主隔離なしでニュージーランドに入国できるようになりました。6月20日以降は、入国者の渡航前検査による陰性証明の取得も不要となっています。

ニュージーランドのコロナ感染状況

ニュージーランドのコロナ感染状況
南島でよく見かけるヒツジの放牧風景

ニュージーランドでは2022年7月下旬現在、毎日7000~9000人ほどの新規感染者が報告されています。
2022年5月27日~6月27日の報国では全体の94%がオミクロン株でした。7月5日には国内初のBA.2.75感染者が報告されています。

国民のワクチン接種状況

国民のワクチン接種状況

2022年7月28日現在、12歳以上のワクチン接種対象者のうち、1回目の接種済みが96%、2回目が95%とかなり高い割合になっています。

屋外でのマスクの着用状況

屋外でのマスクの着用状況

オークランドの中心部では6割程度の人がマスクを着用していますが、他の地域では低い傾向があります。また最近は、マスク着用率が下がっている印象があります。
公共交通機関(バス、飛行機、タクシー、フェリーなど)、図書館や博物館といった公共施設(屋内のみ)、病院、介護や老人施設、スーパーマーケットではマスク着用が義務付けられています。

国内での感染の検査方法

国内での感染の検査方法

現在はRAT(迅速抗原検査)を使って自分で検査するのが一般的。PCRはよほどのことがないと行いません。検査キットは薬局やスーパーで販売しています(1セットNZ$8くらい。5セット程度まとめて購入すると割安になります)。また、検査センターなどへ行くと無料でもらえます(公式サイトから事前申し込みが必要)。

RATで陽性と判断されたら

RATで陽性と判断されたら

RATテストで陽性判定が出たらサイトから報告し、軽症の場合は基本的に、自宅で7日間自主隔離となります。陽性判定日もしくは症状が出た日を0として7日間の隔離期間が終わったら検査不要で隔離は終了となり、仕事や学校に戻れます。
ただし症状がまだ出ている場合は症状が出なくなるまで自宅待機し、症状が治まってから24時間経つと隔離終了となります。特に届け出などは不要です。

ニュージーランドへの入国

ニュージーランドへの入国
オークランド国際空港のマスク着用の看板

3ヵ月以内の観光・業務・経由(入国しない場合も含む)目的での渡航に際しては査証取得は免除されますが、渡航前にNZeTA(電子渡航認証)の申請・取得が必要(申請には72時間程度要するので余裕をもって)。
取得から2年間有効、またはパスポート有効期限のいずれか早いほうが有効期間で申請料NZ$12(アプリからはNZ$9)と、「環境保護・観光税」NZ$35が必要。

■ニュージーランド移民局(New Zealand Immigration)
・URL: nzeta.immigration.govt.nz

ワクチン接種証明書が不要となる

ワクチン接種証明書が不要となる

2022年9月12日23:59よりニュージーランド入国に際し、新型コロナウイルスのワクチン接種証明は不要となっています。
これにより、日本を含むビザ免除国からの旅行者に対する入国制限はなくなることとなり、日本国民のニュージーランド入国に際して必要な提出書類は、上記のNZeTAと旅行申告書(NZTD)のみとなっています(旅行申告書は出発日の28日前以降、出発日までに申請が必要)。

入国後の自己隔離は不要

入国後の自己隔離は不要

入国後の自己隔離は不要となっていますが、入国後に2回の抗原検査キットによる検査が必要です。
タイミングは到着後24時間以内と5〜6日目の2回です。ただし、到着後5〜6日後に出国する場合には2回目は不要となります。

ニュージーランド→日本への再入国

ニュージーランド→日本への再入国
アオラキ/マウントクック周辺のハイキングルート

2022年9月7日午前0時(日本時間)以降のニュージーランドから日本への入国者は、有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要となっています。

日本政府は、新型コロナウイルス感染症の各国・地域からの流入リスクを総合的に勘案し、各国・地域を「赤」「黄」「青」の3色に区分しています。
ニュージーランドは「青」に区分されていますので、日本への入国にあたっては、下記のとおりとなります。

◎搭乗する航空機の到着予定時刻が、令和4年9月7日午前0時(日本時間)以降の入国者
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない場合 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

●在ニュージーランド日本国大使館ホーム―ページの当該情報
https://www.nz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryoji-corona-Japan-entry.html

●出国前72時間以内の検査証明書提出の見直しについて(外務省ホームページ)
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

〈陰性証明書の提出について〉
検査証明書は、厚生労働省所定のフォーマットのほか、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされていれば任意のフォーマットでもかまいません。
有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない場合、ニュージーランドの空港で搭乗前に検査証明書を所持していないと搭乗を拒否されますので、注意が必要です。
滞在国がニュージーランドの場合、ワクチン接種証明書の有無にかかわらず、到着時の検査、自宅待機は不要となっています。

●PCR陰性証明書について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

〈ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに〉
入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし、搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上での事前登録(検疫手続き)を行うと、入国手続きが簡略化されます。対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港となります。※2022年7月8日から MySOSのウェブ版も利用できるようになりました。

●ファストトラックについて(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

ニュージーランドでのPCR検査

ニュージーランドでのPCR検査

Rako Scienceで受ける場合は、以下のサイトに入り、検査場所を指定、名前やパスポート番号などを記入して予約をします。検査の結果は24時間以内にメールにて受け取ることができます。料金はNZ$175(6時間以内に結果が出る検査はNZ$325でオークランド国際空港のみ)。

・URL: https://www.rakoscience.com

または、GP(一般医)もしくは公共の検査センターで有料のPCR検査が可能です。ただし、要予約で日本のフォーマットを利用する旨を事前に伝える必要があります。

・URL: https://www.healthpoint.co.nz/covid-19/?covidTesting=im%3A1091918

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

「地球の箱庭」とよばれるニュージーランドはまさに自然の宝庫。日本の約4分の3の国土の中に、氷河によって浸食された美しいフィヨルド、透明な湖、3000メートル級の山々などダイナミックな世界が広がっています。本書は、ニュージーランドの魅力あふれる大自然や町の情報、アクティビティ情報などを満載しています。

※当記事は、2022年9月20日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックC10 ニュージーランド』編集担当 グルーポ ピコ 今福直子   
PHOTO: (c)iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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