【2021年9月 アメリカ・ワシントンDC 最新事情】屋内でのマスク着用が再び義務化された近況を在住者がレポート

公開日 : 2021年09月03日
最終更新 :
ワシントンDCでは再び屋内でのマスク着用が義務に
ワシントンDCでは再び屋内でのマスク着用が義務に

ワシントンDCでは、7月31日(土)午前5時から、ワクチン接種の有無にかかわらず、屋内環境におけるマスク着用を義務化する市長令が発効されています。この市長令は7月29日に発令されたものですが、その数週間前から新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者が5倍以上に増加したこと、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が、新型コロナウイルスのデルタ株が持つ強い感染力を踏まえ、高い感染が認められる地域においてはワクチン接種完了者であっても、屋内でのマスク着用を推奨するとの新たなガイダンスを示したことなどから再びマスク着用が義務付けられる運びとなったようです。

屋内ではマスク着用を心がけよう

屋内ではマスク着用を心がけよう

日本からの観光客や訪問者の方に関連するのは、マスクの着用要件でしょうか。市長令によれば、「ワシントンDC内のすべての人は、DC保健局のガイダンスと規則(随時改訂)に従い、屋内ではマスクを着用しなければならない。すべての人は、その他の義務化されていない保健局ガイダンスに(も)従うことが奨励される。」そうです。
この市長令は、2021年7月31日(土)午前5時に発効し、本市長令が取消、修正、置換されるまで有効ということなので、短期間であってもワシントンDCを訪れる場合は、安全のため屋内でのマスク着用は心がけたほうがよさそうです。

交通機関ご利用の際も、マスク着用を

交通機関ご利用の際も、マスク着用を
ライトレイルでもフェイスカバーの着用が義務付けられている

ここは、メリーランド州のハントバレーのライトレイルの駅です。線路を隔てたホームの向こうに切符売り場があるのですが、フェイスカバー(マスクでなくても、顔を覆うものであればよいようです)の着用が義務付けられていることを告知する大きな掲示物が設置されています。外ではフェイスカバーを着けていない人も多いのでうっかり忘れてしまうこともあるかもしれませんが、乗り物の中に入ったら必ず着けなければならないのです。ライトレイルだけでなく、アムトラックやバスなど他の交通機関を利用してワシントンDCに入る場合、乗車拒否されないためにも必ずフェイスカバーを着用できるようにしたほうがよさそうです。

世界最大級のスミソニアン博物館群ではオンラインのイベントも開催中

世界最大級のスミソニアン博物館群ではオンラインのイベントも開催中
スミソニアン・キャッスル

ワシントンDCには無料で見学できる博物館や美術館が多いですが、なかでも観光客に特に人気なのがナショナル・モールに点在する数々のスミソニアン博物館でしょうか。ワシントン記念塔とアメリカ合衆国議会議事堂の間にはスミソニアン経営の博物館と美術館が10軒以上、また、近くには動物園もあります。DC全域のメトロポリタン・エリアだけでなくニューヨークを含むと、1億4000万点以上に及ぶ芸術品と標本が所蔵されていると言われるスミソニアンは世界でも最大級の博物館群です。2016年には国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館もオープンしました。特に記載がない場合、スミソニアン博物館群のすべての博物館と美術館は無料ですし、クリスマスを除いて年中無休なので気軽に入ることはできます。ただ、今の時期に入館する場合はマスク着用をしなければなりません。屋内での見学がためらわれる場合は、博物館の外観や庭の散策を楽しむこともできますよ。特に、1847年に建てられた「キャッスル(お城)」の愛称で親しまれている本部の建築は圧巻です。最近は世界中どこにいてもオンラインで楽しめるバーチャルツアーや各種イベントが数多く催されているそうですので、スミソニアンのウェブサイトのイベント・カレンダーをご確認の上、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

ストアで最近また見かけるサインとは?

ストアで最近また見かけるサインとは?
スーパーの中では、消毒剤、ソーシャルディスタンシング、マスク着用が推奨されている

2020年3月以降、各州の外出禁止令やロックダウンに伴って、多くのストアで各種消毒剤、トイレットペーパーや多くの食品などの売り切れが続出しましたね。最近は食品の在庫切れなどはなくなったようですが、再び、入口にカートをふくための消毒剤と買い物客が手を消毒するための消毒剤が設けられているお店が多くなりました。また、一度床から取り外された「ソーシャル・ディスタンシング」のステッカーが再び貼られ、他の買い物客との6フィート(1.8m)の距離をとるよう推奨するお店が増えてきました。店内で食品のサンプルを置いているところも減り、サラダバーでサラダ・ピクルス・オリーブを購入する場合には、「プラスチックの容器を手に取る前に消毒剤で手を拭いてから、備え付けの使い捨ての手袋をはめてください。また、直接スプーンを触らないでください。」などのサインを明記しているところもあります。先日、大手の食料品店ウェグマンズに行ったら、「必ず30分毎に30秒かけて手を洗うこと」という印刷物がレジ係の人のレジの横に貼られているのに気が付きました。さらに、オンラインでは「不要不急の外出は避けましょう」などの声掛けも再び始まっているので、私もできるだけ外出するのを控えている今日この頃です。

■スミソニアン博物館(Smithsonian Institution)群
・住所: 1000 Jefferson Dr. SW. Washington DC 20013-7012
・連絡先: Smithsonian Information
 P.O. Box 23293  Washington, D.C. 20026-3293
・電話番号: 202-633-1000 voice
・E-mail: info@si.edu
・アクセス: メトロレール:オレンジ、ブルー、シルバーの各路線で スミソニアン 駅(Smithsonian)下車、モール方面出口。メトロバスの場合、32、34、36いずれかの路線。
・営業時間: 8:30~17:30 (スミソニアン・キャッスル)
その他のスミソニアン博物館・動物園の営業時間は公式サイトをご確認ください。
・URL: https://www.si.edu/visit/hours 
・URL: https://www.si.edu/

■ジェファーソン記念館
・住所: 16 E Basin Dr SW, Washington, DC 20242
・営業時間: 24時間(管理官の勤務時間は9:30~22:00)
・URL: https://www.nps.gov/thje/index.htm

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
『地球の歩き方 ガイドブック B08 ワシントンDC 2019年~2020年版』

世界の政治の中心であるアメリカ合衆国の首都ワシントンDC。大統領官邸のホワイトハウスや国会議事堂、林立する政府機関に世界中から観光客が訪れる。さらに世界最大の博物館や美術館の複合体であるスミソニアン協会の本拠地があるのもここワシントンDC。人類と地球のお宝が詰まったミュージアムの宝庫も見逃せない。

■地球の歩き方 ガイドブック B08 ワシントンDC 2019年~2020年版
URL: https://hon.gakken.jp/book/2080130600

※当記事は、2021年9月1日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年9月1日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

PHOTO:Willis Brindley

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筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。

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