林業をプログラミング 愛媛・内子町 小中学生向け教室開く

公開日 : 2019年03月13日
最終更新 :
「MOCKUP プログラミング教室」に参加した児童らと武田惇奨さん(後列右端)=愛媛県内子町小田の古民家で
「MOCKUP プログラミング教室」に参加した児童らと武田惇奨さん(後列右端)=愛媛県内子町小田の古民家で

 愛媛県の中山間地、内子町の「モックアップ内子協議会」が2018年10、11月、町内で地元木材に触れながらプログラミングを学ぶ小中学生向け「MOCKUP(モックアップ) プログラミング教室」を開きました。情報通信技術(ICT)を取り入れた新しい教育で、地場産業の林業と同町を活性化させようという試みです。


 同協議会代表は、松山市出身で地域おこし協力隊の武田惇奨さん(31)。祖父が同町近くで林業をしていました。武田さんは「若い世代へ新しい切り口で林業の普及活動をしたい」と17年、勤め先の福岡県から同町へ移住しました。

 翌年、武田さんは同町職員ら5人で同協議会を設立しました。モックアップには「木への思いや関心を上げてほしい」との意味を込めました。同町は林業が盛んで近年、仕事も20~30代の若手も増えています。武田さんは教室開催を「この機運を逃さず、地域の子どもたちに『かっこいい林業』を見せたかった」と話しました。

 教室では植林・伐採をするゲームやロボット車を動かすプログラミングを学びます。全12回開かれ、10月25日には小学1~6年の12人が古民家で和やかな雰囲気の中、協議会員らからパソコンのキーボード操作やプログラミングの仕組みを教わりました。小学5年の源田大空さん(11)は「面白かったです。クリスマスプレゼントにはこの車のキットをお願いします」と笑顔を見せました。

 取り組みは総務省の18年度「地域におけるIoT(モノのインターネット)の学び推進事業」にも選ばれました。武田さんは「ドローンや人工知能(AI)も取り入れて木材資源豊かな地域でのICT教育モデルを作り、子育て世代の移住促進にもつなげたい」と夢を広げました。

 この記事は、全国商工会連合会が地域活性化のキーマンとなる若手経営者育成のため開催した「次世代地域リーダー塾」プログラムの中で、毎日新聞記者の指導を受けて作成されたもので、「地球の歩き方ニュース&レポート」でも掲載しました。
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■全国商工会連合会
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