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「除菌・ウイルス対策のプロ」に聞いてきました!アフターコロナの旅スタイルとは?~沖縄旅行実践編~

2020年07月17日

新型コロナウイルスをはじめとした感染症のリスクとどう向き合い、これからどのように旅をしたらよいのか? 「新しい生活様式」につづき、「新しい旅のスタイル」を模索するべく、編集部がその道のプロにインタビューし、アフターコロナ時代の旅スタイルをさぐっていきます。今回は「おもてなしのプロが使う無臭除菌スプレー」をはじめとした商品の原料を扱う“除菌・ウイルス対策のプロ”株式会社島田商店の社長・嶋田淳さんにお話をうかがってきました。

沖縄旅のリアルなシーンごとにインタビュー

菌とウイルスの違いって?
▸飛行機などの交通機関利用時やホテル宿泊時など旅に出るときの基本的な菌・ウイルス対策について、のお話しはこちら

除菌・ウイルスについての基礎をふまえ、続いて旅の実践編。
まずは国内旅行から……という方も多いかと思いますので、例として沖縄旅行を想定して旅のリアルなシチュエーションごとの気を付けるべきポイントをお聞きしていきます。

レンタカーor公共交通機関、移動時のポイントは?

編集部:続いて、実践旅行編ということで、沖縄旅行を想定したシチュエーションに沿ってアドバイスをお願いします!

嶋田社長:はい、よろしくお願いいたします。

編集部:沖縄では、レンタカーを利用する方が多いのですが気を付けることはありますか?前に利用した人がたくさん触ったハンドルなんかは除菌ウェットティッシュで念入りに拭いたほうがよいですかね?

嶋田社長:クルマに関してはウイルスよりも菌のほうが多いですね。コロナウイルスの騒動があるからということではなく、自分の体を守るという意味で大前提としてもちろんハンドルだけでなくウィンカー・サイドブレーキなどをウェットティッシュで拭くとよいかと。

編集部:なるほど、ドアやハンドルは思いつきますがウィンカーは盲点でした……。

嶋田社長:それ以上に気を付けたいのがクルマのなかやパーキングなどでどこかに触り、手を洗わないままタバコを吸ったりお菓子を食べたりすること。菌やウイルスが付着した手が口に触れることで感染のリスクになります。対象物を念入りに拭くよりも、自分がその手で飲食をしたり口に触れないということのほうが重要です。

編集部:たしかに長時間運転するときは、お菓子やガムなど口にしたくなりますね……。気を抜きがちな軽食でも気を付けたほうがよいということですね!
続いて、クルマは借りずに公共交通機関を使って移動するという旅行者もいます。その際のアドバイスはありますか?

嶋田社長:まず、これは間違いなくタクシーを利用するのがベストです。鉄道やバスなどの公共交通機関は不特定多数の方が利用するだけでなく、狭いんですよね。リスクはかなり高いです。どうしても利用するのであれば、手洗い・除菌に加えお互いを配慮するために大声で話さない・大笑いしないなど飛沫感染対策・マナーとして注意するべきだと思います。

編集部:なるほど、日常生活に比べて旅行時は気分も高揚しがちなので、いつのまにか同行者と話が盛り上がってしまう、ということもありえそうです。気を付けたいです。沖縄では船に乗って別の島に行くという旅のスタイルもあります。船での移動での注意点はありますか?

嶋田社長:基本的にはほかの交通機関で注意すべきことと同じです。船によっては甲板に出ることができると思うので、できるだけ密をさける意味で効果的でしょう。フェリーでよく、靴を脱いでくつろげる小上がりのようなスペースがあると思います。あそこで赤ちゃんをハイハイさせるなどはやめたほうがいいでしょうね。

海や水族館、観光シーンの対策は?

編集部:続いて、観光シーン。話題の水族館に行きたいのですが人の多い屋内施設はやはり3密が不安です……。

嶋田社長:可能であればすいている時間帯に行ったほうがいいですね。とくに食事の時間はレストランが密集しがちなので早めに食事をとる、いったん外に出て別の場所で食事をとるなど工夫したほうがよいです。

編集部:最近の水族館や博物館は体験型展示も充実しています。たとえば水族館だと、実際にヒトデやエイなどに触れられるタッチプール(水槽)なんかもありますがそういうのは避けたほうがいいですか?

嶋田社長:ウイルスというのは動物を経由して感染するのですが実は水の生き物は別なんですね。ヒトデに関してはそこまで気にしなくてよいですよ。もちろん触ったあとは手を洗うに越したことはないです。もし動物園や牧場などに行って動物に触ったあとはコロナウイルスだけでなく色々な菌が付着する可能性があるので、必ず手を洗いましょう。

編集部:続いて沖縄といえば海です。ビーチは3密にはなりにくそうなので大丈夫ですよね?マスクもしなくていいですか?

嶋田社長:海の近くは湿気が多いのでウイルスはほぼ、飛んでいないです。よっぽど、感染者の飛沫を直接浴びるとかしない限り空気感染のリスクは低いと思います。気を付けたほうがよいのは、レンタルしたパラソルの下でアイスクリームやおにぎりを食べるなどすると、パラソルに付着していたかもしれない菌やウイルスが手やスプーンなどを経由して口に入ってしまうということになり、感染の可能性につながります。

編集部:なるほど、やはり飲食時はとくに注意が必要ということですね。海ではシュノーケリングなどアクティビティも楽しみたいものですがその際も用具のレンタルは気を付けたほうがいいですか?

嶋田社長:ウイルスは水分のある状態ではモノからモノへ飛散しにくいのでビーチアイテムのレンタルは粘膜に接触しないかぎりそこまで敏感にならなくてよいです。とはいえ、シュノーケリングなど口をつけるものはもちろんウェットティッシュでしっかり拭いたほうが安心です。

レストランやホテルの朝食バイキングでの注意点

編集部:口につけるものというと、外食時に利用する共有のお箸や取り皿なども気になるところです。

嶋田社長:やはりウェットティッシュで拭いたほうがよいに越したことはないです。そして大前提として手洗いは絶対に忘れずに!また飲食はできるだけ外の空間、風通しのよい場所でするのをおすすめします。

編集部:沖縄では、オープンエア席の飲み屋さんやカフェも多くあります。感染症対策として、選択肢に入れてもよいということですね。ホテルでの朝食がビュッフェ(バイキング)形式の場合、どうしましょう?

嶋田社長:大前提として手洗いなど自分で防げるリスクはできるだけ行うということが大事です。施設サイドでは、トングを定期的に交換するなどしている施設もあるようですがこれをやったからといって感染が防げるわけではないです。料理を取る際に隣の人と会話をするとそれで飛沫が飛んでしまうので、料理の上にシートを張っているなどそういった対策をしているのは重要だと思います。

ホテルの大浴場、プールの利用は大丈夫?

編集部:ホテルの話が出たので続いて、宿泊シーンにうつりたいと思います。国内の施設は大浴場があるところも多いですが気を付けることは?

嶋田社長:ジャグジーや打たせ湯など、吸い込む可能性がある霧状になった気泡や水しぶきが出るものは口から菌が肺に入って感染するリスクがあります。また気を付けたいのが色のついているお風呂。かけ流し温泉ではない限り、お湯を循環させているお風呂は本来は塩素系薬剤を入れなくてはいけないんですね。ですが、いわゆる入浴剤などを入れ着色している「イベント風呂」なんかは漂白効果のある塩素を入れると色が抜けてしまいます。なかにはその色を保つために塩素を入れていない可能性もあるようです。ちなみにPHMBを使用した場合は色を抜かずにお湯の衛生状態を保つことができます。施設にはどのような原料を使用しているか質問してみるとよいでしょうね。

編集部:温浴施設にそんな裏話があったとは!ちなみに、サウナはどうでしょうか?

嶋田社長:サウナは接触感染の可能性があります。サウナの中の座るところは人体に直接触れる部分です。人間の汗や皮脂をえさにした菌が絶好の温度の助けもあり増殖しやすく感染のリスクも高くなります。(それに加え温度も高く、菌が増殖しやすい。)密室であることも注意です。よく、衛生管理に関し高圧洗浄しているとうたっている施設がありますが菌は高圧洗浄では退治できません。

編集部:プールについてはどうですか?

嶋田社長:プールについては塩素系薬剤を入れるということが法律で決まっています。そのほか気をつけたい点として、水がきれいかどうか確認するといいです。水が汚れているとそれをエサにして菌が増殖してしまうんです。施設側がプールをしっかり清潔に保っているかどうかチェックするとより安心に利用できると思います。

子どもの感染症対策は別の視点も大事!

編集部:お買い物の面で気を付けることはありますか? 不特定多数の人が手に取ったもの、とくに食器など飲食時使用するものを購入した場合なにかしたほうがいいですか?

嶋田社長:コロナウイルスの問題だけでなく、さまざまな菌や汚れがついていますので利用前に一度洗うということは重要です。ちなみにお皿などは樹脂化していたりコーティングされていたりするのでいろんなものが付着しないようになっています。なので洗えば大丈夫です。

編集部:わかりました!続いて、子どもが遊具やホテルのプレイルームなどのオモチャで遊ぶシーンで気を付けるべきことはありますか?

嶋田社長:子どもの場合はまったく逆の方向の注意点になります。施設側も子どもの施設についてはとくに除菌・洗浄には気を使っていると思います。重要なのはどんな薬剤を使っているか。子どもが舐めて安全なものを使っているかどうか、皮膚への影響やアレルギーの可能性がないかが非常に重要になってきます。薬品のなかで次亜塩素酸ナトリウム(塩素)は食品添加物の種類になるので仮に舐めても濃度によりますが安全といえます。それに対し、PHMBは食品添加物ではないので誤って飲んでしまうと人体に影響は少ないとはいえ法律上は口に入ることを想定した使い方は避けましょう。アルコール系の薬剤も、もちろん子どもが口にしてよいものではありません。誤飲については薬品は十分な配慮が必要です。

編集部:特定のアレルギーがある子どもはもちろん、そうでなくてもどんな薬剤を使っているかは保護者として確認することが重要ということですね。
様々なシチュエーションに沿ったアドバイス、ありがとうございました!

お話をうかがったのはこのプロ

株式会社島田商店 
東京本社 代表取締役社長 
嶋田淳

1976(昭和51)年東京生まれ。明治学院大学経営学科卒業後、ニューヨーク市立大学にて経営学を学ぶ。帰国後、株式会社島田商店に入社。主に基礎化学品を扱ってきた同社にて、応用化学品の製品化及び個人消費者向け事業を立ち上げ、並行して株式会社理創研を創業。現在は株式会社島田商店ほかグループ3社の代表を務め、大手ホテルチェーンや冠婚葬祭式場をはじめとした施設の消毒事業を推進するほか、除菌スプレーなどの商品開発にも力を入れている。海外渡航歴25年、仕事やプライベートで世界中を飛び回っている。

▸株式会社島田商店 http://www.shimada-shoten.co.jp/
▸株式会社理創研 http://www.risoken.co.jp/

沖縄旅行を想定した様々なシーンでの感染症対策。どうしても除菌・消毒など「対象物へのアクション」に気を取られがちですがそれ以上に大切なのがまずは手洗い、そして飲食や喫煙など自分の口への接触をとくに注意をする、ということがわかりました。また、感染しないようにするだけでなく、相手に感染させないためにも公共交通機関の利用マナーをあらためたり、屋内施設の利用時間を調整したりすることも自らの工夫でできることではないでしょうか。まだまだ、どんどん旅をしよう!と手放しで言える状況ではないですが、少しずつ新しい旅のスタイルでまた地球を歩くことができるといいなぁと思います。

地球の歩き方編集部 斉藤 麻理

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定価:本体900円+税
発行年月: 2020年07月
判型/造本:A5変並製
頁数:112
ISBN:978-4-478-82505-1

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