地球の歩き方の新天地!東京・五反田で楽しむ世界のグルメ ~スリランカ編~

公開日 : 2021年01月29日
最終更新 :

今年から「株式会社地球の歩き方」として新たな一歩を踏み出した地球の歩き方&aruco編集部。海の向こうへ自由に飛び立てる日はもう少し先になりそうですが、旅気分を楽しめる情報を引き続きお届けしていきます!

五反田は海外グルメの穴場!?

五反田は海外グルメの穴場!?

海外旅行が遠のいてもうすぐ1年。過去の旅写真やSNS、本やドラマ、そして“食”をとおして、恋しい彼の地に思いを馳せている読者のみなさんも多いはず。今年から編集部が移ってきた東京・五反田は、ビジネス街や繁華街のイメージが強かったのですが、意外にもユニークな各国グルメが揃っていて、私たちも気になるお店を見つけてはランチタイムに束の間の海外気分を味わっています。

台湾式朝ごはん、鹹豆漿(シェントウジャン)が食べられる「東京豆漿生活」(写真左)や、アメリカンなグルメバーガーの先駆け「7025フランクリン・アベニュー」のハンバーガー(写真右)など、バラエティに富んでいます。ペルー料理の名店やアフリカ料理のレストランなど珍しいお店も。

野菜たっぷりのスリランカカレーを求めて

野菜たっぷりのスリランカカレーを求めて
清潔感のあるきれいな店内

そんな五反田に2020年3月にオープンした「アラリヤランカARALIYA LANKA」はスリランカ料理のレストラン。20数年前にスリランカ料理に出会い、そのおいしさに感動したオーナーが、以前営業していたローストビーフのお店を業態変更して開店したそうで、スリランカのスパイスを使った本格的な味が楽しめます。

フィッシュカレーと野菜5種のスリランカプレートA1,300円
フィッシュカレーと野菜5種のスリランカプレートA1,300円

スリランカ料理といえばやっぱりカレー! ランチでは、バスマティライスとカレー(チキン/ポーク/フィッシュ/ベジタブルから選択)に野菜のおかず5種または3種がのった「スリランカプレート」や、バナナの葉で包んだ「ランプライス」、さらに「スリランカビリヤニ」などが揃います。どれもアーユルヴェーダティーとミーキリ(水牛のヨーグルト)がついて1,000~1,500円。

スリランカプレートはきれいに盛られていますが、パパダン(豆のペーストで作った揚げ物)を細かく割って、ごはんとカレーと野菜を混ぜながらいただくのが本場流。おかずの種類が多いので、混ぜ方や食べる場所によって味わいが異なり、軽く汗をかくようなスパイシーさもたまりません! ボリュームはたっぷりですが、油が少なく野菜が多いおかげで胃が重くならないのも嬉しいところ。

シンハラ語の看板にテンションが上がります
シンハラ語の看板にテンションが上がります

ディナーではカレーはもちろん、お椀形のクレープ「アッパー」や、肉や魚をタマネギやピーマンと甘辛く炒めた「デヴィル」など、スリランカの名物料理をアラカルトでいただけるそう。職場から徒歩3分で行けるスリランカがあったとは! 旅を思い出しながらいろんな味を楽しんでみたいものです。コロナ禍で外食も思うようにしづらい状況ではありますが、テイクアウトを利用したり、込み合う時間帯をずらしながら、少しでも飲食店を応援していきたいですね。

■ スリランカ食堂「ARALIYA LANKA」(アラリヤランカ)
・住所: 品川区西五反田2-12-15 西五反田リーラハイタウン1F
・TEL: 03-6885-5851
・URL: https://www.araliyalanka.company/
※テイクアウトあり

スリランカが誇る巨大な一枚岩シーギリヤ・ロックの成り立ち

スリランカが誇る巨大な一枚岩シーギリヤ・ロックの成り立ち
1400年以上ジャングルに眠っていた天空宮殿 ©iStock

本来ならちょうど今の時期(1~3月)に旅のベストシーズンを迎えているスリランカ。最も有名な観光名所といえば、世界遺産にも登録されている高さ195mの一枚岩「シーギリヤ・ロック」です。天に向かって垂直にそびえる巨大な岩山を前にすると、圧倒的なスケールと周囲のジャングルとの対比で、ゲームの世界に迷い込んだかのような錯覚に……。ラスボスが住んでいてもおかしくなさそうな岩山の頂上には、かつて本当に王が暮らしていました。

急な階段をがんばって上れば約40分で頂上へ ©iStock
急な階段をがんばって上れば約40分で頂上へ ©iStock
今も残る鮮やかな壁画「シーギリヤ・レディ」 ©iStock
今も残る鮮やかな壁画「シーギリヤ・レディ」 ©iStock

古代から仏教僧の修験場だったシーギリヤ・ロック。父親を殺し、強引に王の座についた王子が、弟の復讐を恐れてこの岩の頂上に王宮を建てたのは5世紀後半のことでした。最後は自ら命を絶ち、王宮としてはわずか11年で役目を終えましたが、今でも頂上に登れば王のプールやダンスステージなど、王宮だった形跡を見ることができます。一体どうやってこんなところに宮殿を建てたのか謎が多いのですが、頂上から見晴らす360度のジャングルは圧巻! 1500年以上前の孤独な王も同じ景色を見ていたのかと思うと、胸に迫るものがあります。

1982年に世界遺産に登録 ©iStock
1982年に世界遺産に登録 ©iStock

シーギリヤ・ロックは、20億年以上前の火山活動でできた花崗岩柱が、長い年月をかけて風化、浸食されてできたといわれています。こんなに大きいのに、地上に見えている部分は、地下に埋まっている花崗岩のごくわずかなのだとか。

地球が誕生して46億年の時のなか、地殻の隆起や気候変動などさまざまな力によって生み出される不思議な岩たちは、いつの時代も見る者を惹きつけてやみません。時に信仰の対象になったり、聖地として崇められたり、伝説が宿ったり……世界に点在する岩には謎とロマンがいっぱいです。

『世界の魅力的な奇岩と巨石139選』2021年3月発売予定
『世界の魅力的な奇岩と巨石139選』2021年3月発売予定

鋭意制作中の旅の図鑑シリーズ『世界の魅力的な奇岩と巨石139選』では、シーギリヤ・ロックをはじめ、いつか見に行きたい、地球の歩き方イチオシの奇岩と巨石を、その成り立ちから伝説まで詳しくまとめています。アクセス情報も掲載しているので、旅のルートを考えながらの妄想トリップにもぴったりな一冊。ぜひ完成をお楽しみに!

aruco編集部 由良暁世

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。