ハワイ有数の美しい海・自然を抱えるマウイ島の歩き方

公開日 : 2019年11月25日
最終更新 :
マウイ島観光のハイライト、ハレアカラ国立公園
マウイ島観光のハイライト、ハレアカラ国立公園

渓谷や休火山など、手つかずの自然が残っていながら、洗練されたタウンもあるマウイ島。積極的にスポーツを楽しみたい人も、ショッピングやグルメを楽しみたい人も、どちらも満足できるマルチな魅力をもっています。ここでは、訪れるたびに新しい発見があるマウイ島をご紹介します。

マウイ島(ハワイ)について

マウイ島(ハワイ)について
マウイ島マップ @istock
マウイ島にはのんびり過ごせるビーチが点在している
マウイ島にはのんびり過ごせるビーチが点在している

■地図・地形・場所
オアフ島から南東へ118キロメートル。北緯20度35分から21度02分、西経155度59分から156度42分に位置する、ハワイ諸島ではハワイ島に次いで2番目に大きい島です。面積は1883.5平方キロメートルで、大阪府とほぼ同じ大きさです。島はひょうたん型をしていますが、もともとはふたつの島で、火山活動の結果、流れ出した溶岩が2島を結びつけて今日の地形になっています。

■アクセス方法
マウイ島へは日本からの直行便がないので、オアフ島のホノルルから国内便に乗り換えて行くことになります。フライト時間は、日本の主要都市からダニエル・K・イノウエ国際空港までは約6時間30分から7時間。そこから国内便に乗り換えて、マウイ島のメイン空港であるカフルイ空港へは約35分です。宿泊エリアによっては、カパルア空港やハナ空港を利用するほうが便利な場合もあります。

■日本からの距離・時差
日本とマウイ島の時差は19時間あります(ホノルルのあるオアフ島と同様)。マウイ島のほうが日本より19時間遅れています。例えば、日本の月曜日正午のとき、ハワイでは日曜日の午後5時にあたります。

≫≫≫ハワイと日本の時差と、時差ボケの解消法

■天気・気温
マウイ島の気候は、基本的にはハワイの他の島と同様、1年を通して過ごしやすい気候です。ただし、貿易風の影響で、ハレアカラの北東に位置するハナなどの東海岸、西マウイの北東部は雨が多く降ります。一方でハレアカラの西側にあるキヘイやワイレア、西マウイの西側にあるカアナパリを中心としたエリアでは、夏でも涼しい風が吹き、晴天率も高くなっています。

また、標高3000メートル以上のハレアカラ山頂では、冬季、気温が氷点下になり、ときには雪に覆われることもあります。 服装はTシャツ・短パン・ビーチサンダルでOKですが、訪れる場所によってはパーカーなどの羽織りものや長ズボン、スニーカーなどが必要になります。

■マウイ島の天気&服装ナビ
・URL: https://www.arukikata.co.jp/weather/9H/IMU/

マウイ島のおすすめ① 世界有数の美しいビーチ

マウイ島のおすすめ① 世界有数の美しいビーチ
アクセスがよく、多くの旅行者が訪れるカアナパリ・ビーチ

■マウイ島のビーチの特徴
マウイ島には家族連れに最適だったり、シュノーケリングやウインドサーフィンに適したビーチなど、各エリアに個性的なビーチが点在しています。また、それぞれの宿泊施設からそれほど遠くないところにビーチがあり、気軽にアクセスできるのもうれしいところ。世界有数の美しいビーチから穴場的ビーチまでをご紹介します。

■カアナパリ・ビーチ
マウイ島西部のにぎやかなリゾートエリア、カアナパリ。その中心ともいえるショッピングセンターのホエラーズ・ビレッジの目の前に広がるのがカアナパリ・ビーチです。透明度が高く、2003年には全米ナンバーワン・ビーチに選ばれたこともある美しさです。冬場など、波の荒い時期もありますが、年間を通して泳ぐことができ、また、さまざまなビーチアクティビティを楽しむこともできます。

■カパルア・ビーチ
カアナパリの北側に位置するカパルアにも訪れたいビーチがあります。白い砂浜の小さなビーチですが、1991年と2018年の2度、全米ナンバーワン・ビーチに選ばれたことがあり、その美しさは折り紙つきです。遊泳やシュノーケリングに適した穏やかな海で、トイレ、シャワーなども完備されていますので、子供連れで楽しむことができます。

■ケアワカプ・ビーチ
マウイ島の南部、キヘイからワイレアに入ったところにあるビーチ。北側にあるカマオレ・ビーチパークよりも訪れ人が少なく、穴場的ビーチといえます。沖に見えるモロキニ島を眺めながら、ゆったりのんびり過ごしたい人に最適です。午後になると波が高くなりますが、潮が引いているときは岩場遊びを楽しむことができます。

■オネロア・ビーチ(ビッグ・ビーチ)
マウイ島の南部、マケナにあるビーチ。その名とおり白砂が広がる大きなビーチで、手つかずの自然が残された美しい景色が特徴です。天気のよい日には、沖にカホオラウェ島とモロキニ島がきれいに見えます。波は比較的高く、ボディボードなどを楽しむローカルが多いです。海に向かって右側に見える岩の先には、ヌーディストビーチとして知られるリトルビーチがあります。

■ハナ・ベイ・ビーチパーク
マウイ島の東部、ハナの集落から車ですぐのところにあるビーチ。ロングドライブでハナへ訪れた際には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。ハナ周辺は泳ぎやすいビーチパークがほとんどないので、貴重な存在となっています。スナックスタンドなどもあり、週末は家族づれでにぎわっています。マウイ島の西部で見る白砂ビーチとは異なり、こちらは黒砂のビーチです。

マウイ島のおすすめ② 自然や観光スポットを楽しむ

マウイ島のおすすめ② 自然や観光スポットを楽しむ
ハナ・ハイウェイを走り、手つかずの自然が色濃く残るハナの集落へ到着

■ハナ・ハイウェイ
マウイ島の変化に富んだ自然を楽しみたいなら、ハナの集落や広大な自然公園など見どころがいっぱいある、東マウイを巡るドライブがおすすめです。ハナの集落へは、細い一本道のハナ・ハイウェイを自動車でひたすら進むとたどり着きます。カーブは600ヵ所以上もあり、1車線になっている場所も多いので、運転には十分注意して安全運転で! 

アクセスが不便なこともあり、ハナの集落周辺には手つかずの自然が残されています。また、雨が多い気候で、ハイウェイ沿いには濃い緑に囲まれた美しい滝がいくつもあります。ハナの集落までなら半日、東マウイをぐるりと一周するならほぼ1日かけるスケジュールが必要です。

■ハレアカラ国立公園
マウイ島観光で絶対にはずせないのが、ハレアカラ山のクレーター見物です。ハレアカラは標高3055メートルを誇る世界最大級の休火山で、ハワイ語で「太陽の家」という意味をもっています。その名のとおり、クレーターを染める朝日や夕日は、神々しいほどの美しさです。

山一帯は国立公園となっていて、3000メートルを超える山でありながら、車で頂上まで行くことができます。舗装された広く走りやすい道なので、レンタカーでのドライブもおすすめ。銀検草(シルバーソード)と呼ばれる、鋭い銀色の葉が剣のように外側に向かっている珍しい高原植物が見られる場所でもあるので、自然観察も楽しみながら登ってみましょう。

■マウイ・オーシャン・センター
マアラエア港を見下ろす高台にあるハワイ諸島最大規模の水族館。厚さ15センチメートルの強化アクリルでできた水槽トンネル「オープンオーシャン」が人気で、約2000匹の魚が240度の視界で楽しめます。ほかにもハワイのサンゴ礁を再現した「リビングリーフ」、クジラやイルカ、モンクアザラシの生態がわかる「海洋哺乳動物ディスカバリーセンター」、海洋生物に詳しいスタッフが説明しながらヒトデやウニを触らせてくれる「タイドプール」などがあり、大人も子供も楽しめる施設になっています。

■アリイ・クラ・ラベンダー
ハレアカラの麓、アップカントリーのクラに広がるラベンダーファーム。遠く海を望む広大な敷地には、約30種類のラベンダーをはじめ、数種類のハーブや花々が育てられています。ラベンダーが香るガーデンを散策できるだけでなく、カフェでお茶をしたり、ギフトショップで買い物を楽しむこともできます。特にオリジナルの化粧品やお菓子のクオリティが高いのでお土産におすすめ。また、毎日定時にウォーキングツアーも開催されています。

■マウイ・トロピカル・プランテーション
マウイ島中央部のホノアピイラニ・ハイウェイ沿いにある園内に、マンゴー、サトウキビ、コーヒー、プルメリア、レッドジンジャーなど、ハワイならではの農作物が集められた、いわば農業博物館です。トロピカル・エクスプレスというトラムで園内を回るツアーが人気で、ドライバー兼ガイドによる農作物についての解説やココナッツ割りのデモンストレーション、バナナ林でのフォトタイムもある盛りだくさんの内容です。園内にはギフトショップや人気のレストラン、ジップラインも入っています。

■ドラゴンズティース
マウイ島の西部、カパルアに建つリッツ・カールトン近くの岬には不思議なギザギザの奇岩があります。強い風と波に侵食されてできたといわれていますが、まるで竜の鋭い歯のように見えることから、ドラゴンズティースと呼ばれています。また、岬の中央にはいつ誰の手によって作られたものかは知られていませんが、巨大なミステリーサークルがあり、このエリアはカパルアの不思議スポットとして人気となっています。

マウイ島のおすすめ③ 豊富なアクティビティ

マウイ島のおすすめ③ 豊富なアクティビティ
ワイレアの沖合にぽっかりと浮かぶモロキニ島 ©iStock

■ゴルフ
ハワイでのリゾートステイ。王道のアクティビティといえばゴルフです。まずゴルフ場を整備してから、周囲にホテルなどの施設を建設していくのが、ハワイのリゾート開発のスタイル。カパルア・ゴルフクラブ、カアナパリ・ゴルフコース、ワイレア・ゴルフクラブなど、マウイ島に点在するリゾートコースはPGAツアーにも使用されていて、その人気にたがわず、最高の設備と自然を活かした美しいレイアウトを誇っています。

■クルージング
マウイ島ではさまざまなクルージングツアーが行われています。特に人気があるのはワイレアの沖合に浮かぶモロキニ島へのクルージンツアー。モロキニ島はクロワッサン型の小さな無人島で、内海の透明度は抜群。シュノーケリングで熱帯の魚たちと戯れるには最高のロケーションです。そのほかには、魚影の濃いホノルア湾へ行くシュノーケリング・クルーズや、マウイ島のお隣のラナイ島への日帰りクルージングなどが好評です。

■ホエールウォッチング
夏の間アラスカ沖の北極海で暮らしているザトウクジラは、毎年冬(11~4月頃の間)になるとハワイ近海にやってきます。その数およそ1万頭。数千マイルもの距離をはるばる泳いできたクジラの姿を、西マウイから南マウイにかけての海岸線から眺めることができます。マウイ・オーシャン・センターの展望台にはホエールウオッチング用の望遠鏡が設置されているので特におすすめ。クルーズツアーなら、より間近で迫力あるクジラの姿を見ることができます。

■シュノーケリング
スキューバダイビングのように本格的な装備をつけなくても、気軽に海に潜れるのがシュノーケリングのよさ。ツアーだけでなく、ホテルによってはアクティビティ・プログラムで行っているところもあります。もちろん、装着するギアなどはレンタルできます。ベストポイントは、カパルアの先にあるホノルア・ベイ。サンゴ礁の状態がよくたくさんの魚が見られます。そのほかでは、西マウイならカパルア、ホノケアナ、ラウニウポコ、カヘキリ、ブラック・ロック、南の海岸沿ならカマオレ・ビーチパークなどが挙げられます。

■サップ&サーフィン
島のあちらこちらでよい波が立つことから、サーファーの誰もが憧れる“サーフィンの聖地”ともいわれているマウイ島。波の比較的穏やかなビーチで受けるレッスンなら、初心者でも波乗りデビューが気軽に楽しめます。また、近年人気のマリンスポーツである、ロングボードより厚みと幅のあるサーフボードの上に立って、パドルを漕ぎながら進むスタンドアップパドルボード(SUP)も、サーフィン同様レッスンを行っているショップがあります。

おすすめのコース

おすすめのコース
ハレアカラ国立公園で雲海を望む

■1日観光コース①
カアナパリからカパルアのリゾートエリアに宿泊した場合の、無理なく西マウイをドライブするプラン。まずは、天候が安定している午前中の観光がおすすめのイアオ渓谷州立公園まで向かいます。ランチはカフルイの洒落たカフェや、クイーン・カアフマヌ・センターでお買い物がてらに。その後、マウイ・オーシャン・センターに立ち寄ります。ラハイナ方面へは、夕方のラッシュを避けるスケジュールを組むようにしましょう。ラハイナではサンセットを眺めてぶらぶら歩きを楽しんでください。

■1日観光コース②
キヘイからワイレアのリゾートエリアに宿泊した場合のプラン。ラハイナ方面への道は混雑することが多いので、午前中に出かけます。ゆっくりウインドーショッピングを楽しみ、ランチをとったら、来た道を戻ってマウイ・オーシャン・センターへ向かいます。時間に余裕があれば隣接するマウイ・ゴルフ・スポーツパークで遊んだり、マウイ・トロピカル・プランテーションに立ち寄ってもいいでしょう。

■アップカントリー周回コース
1日がかりでハレアカラやアップカントリーをドライブするプラン。午前3時から7時の間に国立公園へ入園する場合は、事前予約が必要となります。また、眺望が比較的よいのは午前10時頃までなので、7時以降の午前中の入園を目指すといいでしょう。カアナパリやキヘイからは約3時間かかります。ランチはクラにあるレストランで。マカワオやパイアといった人気タウンをぶらぶら散策したあと、時間があればホオキパまで足を延ばしてウインドサーフィン見物も楽しんでみましょう。

マウイ島のおすすめツアー

マウイ島のおすすめツアー
マウイ島沖はホエールウオッチングの名所  ©iStock

マウイ島のオプショナルツアーでは、ハレアカラ山頂でのサンセットやサンライズ+星空鑑賞、東マウイを一周する観光ツアー、モロキニ島シュノーケリング・クルーズ、ホエールウオッチングクルーズなど、島の自然を満喫するツアーがおすすめです。

まとめ

まとめ
オアフ島とはまた違った趣が楽しめる  ©iStock

いかがでしたか。マウイ島の楽しみ方はたくさんありますが、今回は自然をメインとした観光、アクティビティを紹介しました。オアフ島では体験できない、マウイ島ならではの魅力を見つけに行きませんか。

≫≫≫ ハワイ旅行に役立つ記事はこちら

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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