イタリア・ローマに行くなら! 美しいフォトジェニックスポット5選

公開日 : 2019年04月05日
最終更新 :
古代の夢の跡。哀愁漂う夕暮れのクラウディア水道
古代の夢の跡。哀愁漂う夕暮れのクラウディア水道

3,000年の歴史を持つ永遠の都ローマ。「石を投げれば遺跡に当たる」といわれるこの街では、至るところに美しい歴史的建築物があふれています。ミケランジェロ、ベルニーニなど巨匠達が命を吹き込んだ広場、噴水、教会などで目を閉じればいつの間にか昔の時代にタイプスリップ。誰でも時が経つのを忘れてしまうでしょう! 今回はローマのフォトジェニックで"インスタ映え"するスポットを5ヵ所紹介します。

旧市街の古い町並みを一望できる屋上テラス

旧市街の古い町並みを一望できる屋上テラス
中央はヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂

まん丸のバースデーケーキの様な形のサンタンジェロ城。イタリア語でサントは”聖”、アンジェロは”天使”を意味します。もともとはローマ皇帝ハドリアヌス帝がお墓(霊廟)として造らせたため、お城といっても普通にイメージするお城の形ではありません。

お城の内部は、6層(1階から屋上まで6レベル)になっていて、螺旋状のスロープを通って、迷路の様な内部をぐるぐると回りながら上に行く形になっています。最上部の聖天使城の屋上テラスからは、ローマの中心部、旧市街のすばらしいパノラマが望めます。

聖天使城から見る夕暮れ時のローマのパノラマは、言葉を失うほど美しく、一人で訪れても楽しめる観光スポットです。

「フォロ・ロマーノ」のベストショットが撮れるスポット

「フォロ・ロマーノ」のベストショットが撮れるスポット
眼前に迫る遺跡。至近距離で迫力ある写真が撮れるのはここだけ!

古代の政治、経済、宗教の中心地フォロ・ロマーノ(Foro Romano)。

"フォロ"は、イタリア語で"公共広場"の意味で、集いなどの意味で今日使われる"フォーラム"という語の語源となっています。このフォロでは、皇帝達は演壇で演説をしたり、市民や政治家達が集まって政治討論を繰り広げたりしていました。コロッセオとヴェネツィア広場の中間に位置するフォロ・ロマーノは、現在は遺跡となっていて入場することができます。

フォロ・ロマーノの脇に建つカピトリーニ美術館からは、目の前にフォロが一望できるスポットがあります。チケットを買い美術館の入口から入り、コンセルヴァトーリ宮と新宮を結ぶ地下道に向かいます。

お墓の碑文などが展示されているこの長い地下道をしばらく進み、右に曲がると、市庁舎の真下にあるタブラリウム(Tabularium:古代ローマの文書館)に出ます。タブラリウムはテラスになっていて、目の前にはすばらしいフォロの眺めが広がります。

ローマでしか見れない! 迫力満点「ローマ水道」

ローマでしか見れない! 迫力満点「ローマ水道」
どこまでも続く壮大なクラウディア水道

ローマ水道が見られることで有名な水道橋公園(Parco degli Acquedotti:パルコ・デッリ・アックエドッティ)には、ローマ水道11本のうち6本が公園内を通過しています。

ローマ水道は、紀元前312年から3世紀前半にかけ、古代ローマの住民においしい水を運ぶために建設されました。コンクリートを発明した古代ローマ人は、非常に高度な建築技術を持っていました。それらは帝国内の領土のあちらこちらに建てられた橋や水道橋などに存分に活かされています。

11本のなかのひとつ、ヴィルゴ水道が、2,000年近く経った今でも使えていることを考えると、その建築技術の高さには目を見張るばかりです。水道橋公園は、アッピア街道州立公園(Parco Regionale dell'Appia Antica)の一部、地下鉄A線の運行区間内にあり簡単にアクセスできます。

心が洗われるような情景! それは自然と遺跡のハーモニー

心が洗われるような情景! それは自然と遺跡のハーモニー
遠くにティヴォリの街を抱く山々が映える春の景色

ローマ近郊の町、ティヴォリにある世界遺産ヴィッラ・アドリアーナ(ハドリアヌス帝の別荘)。ヴィッラのおすすめの訪問時期は春。この時季は特にすばらしい自然が楽しめます!

ローマ帝国の皇帝として在位期間(117~138年)の多くを属州の視察旅行に費やし、"旅する皇帝"とも呼ばれたローマ皇帝ハドリアヌス帝が、自ら設計も手がけた別荘です。考古学的にも壮大な建築物と美しい自然の融合は、世界でも比類のものとなっています。(ユネスコ世界遺産1999年登録)

誰でもきれいに撮れるクーポラ(丸屋根)!

誰でもきれいに撮れるクーポラ(丸屋根)!
夕暮れ時のサン・ピエトロ大聖堂(コンチリアツィオーネ通り)

最後に紹介するのは、圧倒的な存在感で、いつでも誰でもきれいな写真が撮れるスポット、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)です。

43メートルの直径を持つこの大聖堂のクーポラ(丸屋根)は、かつて郊外の野原で家畜の放牧をする羊飼い達がローマの方向を確かめるために目印にしていたというほど、ローマにいる限りどこからでも見ることができる大きな形をしています。

日々違った表情を見せてくれるクーポラは、誰でも美しい写真が撮れる場所です。

いかがでしたか。イタリア・ローマのフォトジェニックで"インスタ映え"するスポットを5ヵ所紹介しました。今度のローマ旅行の際は、思い出の一枚を撮りに、ぜひ立ち寄ってみてください。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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