【ドイツ・マインツ 旅の最新事情】木組みの家が美しい旧市街のとっておきのお散歩ルート

公開日 : 2021年08月27日
最終更新 :
大聖堂前の広場で開催される青空市場は地元の人で大賑わい
大聖堂前の広場で開催される青空市場は地元の人で大賑わい

マインツは紀元前から存在する歴史のある町で、その地名はローマ人が建設した軍団宿営地モゴンティアクムに由来します。街中にはシャガールのステンドグラスが美しい教会やドイツ三大ドーム(大聖堂)に数えられる教会、さらに木組みの家が美しく散歩が楽しい旧市街など、見どころがたくさんです!今回はマインツのアフターコロナに訪れてほしいスポットを紹介します。

シャガール・ブルーのステンドグラスが美しい教会へ

シャガール・ブルーのステンドグラスが美しい教会へ
坂道の下から眺めたザンクト・シュテファン

マインツの市民が愛するこのロマネスク様式のカトリック教会「ザンクト・シュテファン教会」では、第二次世界大戦で大破した教会を再建することが決まった際に、当時の神父が画家のマーク・シャガールへ作成を依頼したステンドグラスを鑑賞することができます。快晴の日に訪れると、水中でシャガール・ブルーの光を浴びているような唯一無二の感覚を体験できます。訪問者もステンドグラスのある祭壇に向かって静かに物思いにふけっている様子の人が多い気がします。信者の方々の邪魔にならない範囲で静謐な空間に身を置くことができたら、きっとドイツ旅行の中でも記憶に残る特別な体験になるでしょう。
現在は屋内ではマスクを着用し、隣の人と最低1.5mのソーシャル・ディスタンスを取ることになっていますが、この教会には、だいぶ欧州を中心とした観光客が戻ってきています。

■Pfarrei St. Stephan Mainz
・住所: Kleine Weißgasse 12, 55116 Mainz
・電話番号: +49-(0)6131-231640
・開館時間(コロナ禍中の特別スケジュール): 月~水 12:00-14:00 木~日 12:00-16:00
・URL: https://bistummainz.de/pfarrei/mainz-st-stephan/

若いマインツっ子や家族連れで賑わう坂道エリア

若いマインツっ子や家族連れで賑わう坂道エリア
カフェやショップで賑わうガウ通り

ザンクト・シュテファン教会から50mほど離れたところを通るガウ通り(Gaustrasse)にはお洒落なカフェやバー、レストラン、ブックショップ、雑貨店などが連なっていてそぞろ歩きにぴったりのエリア。マインツ大学をはじめ専門学校も多く若者が多いマインツらしい通りで、ここ数年で次々と新しい出店が続いているこの一帯の若いパワーを感じてもらえると思います。旅の途中で和食が恋しくなったら、ガウ通りのNIKONIKO亭に足を運んでみてくださいね。

Kaffeekommune Café
Kaffeekommune Café

この一角にレンガでできた外壁が特段目立ってお洒落なカフェ、カフェーコミューネ カフェ(Kaffeekommune Café)があります。コーヒー豆の天然の風味や酸味特性、甘みを大切にしたここのスペシャリティーコーヒーを求めて老若男女のマインツっ子で賑わっています。自家製の焙煎豆をテイクアウトして、ここでしか買えないお土産にするのもお勧めです。
2021年8月現在は着席するまではマスク着用ルールが適用されます。さらに席に座ってコーヒーを楽しむ場合は、氏名・住所・電話番号などのデータを提出する義務があります。

マインツグッズを扱うコンセプトストアCHARLES
マインツグッズを扱うコンセプトストアCHARLES

路面電車が行き来するこの坂道の途中に、チャールズ(CHARLES)というマインツの各エリアを象徴するイラストが入ったポップなTシャツやソックスを扱うショップがあります。ここでしか買えない旅の記念品を是非見つけてみてください!

世界でここだけのマインツオリジナルTシャツ
世界でここだけのマインツオリジナルTシャツ

ゴンゼンハイム(GONSENHEIM)、ノイシュタット( NEUSTADT)、オーバーシュタット(OBERSTADT)はマインツの地区の名前です。ちなみにガウ・シュトラーセのある地域はオーバーシュタット。同じくオーバーシュタットにあるシュタットパークにいるフラミンゴがポイントになっています。

マインツと言えばカーニバルをデザインした噴水

マインツと言えばカーニバルをデザインした噴水
シラープラッツの噴水

マインツはドイツ3大カーニバル都市の1つで有名です。イエス・キリストがイースターで復活するまでの40日間は食欲や性欲をはじめとした人間の欲望を抑えて生活する四旬節と呼ばれる期間で、その禁欲生活に入る直前にどんちゃん騒ぎしようというのがカーニバルの由来。ドイツ語ではファスナハトというそのお祭りの様子をモチーフにした噴水が、ガウ通りの始まる手前のシラー広場にあります。カーニバルの道化師や軍服を着た護衛部隊などをモチーフにした精巧な細工をじっくりご覧になってみてください。

シラー広場の花壇エリア
シラー広場の花壇エリア

手前のシラー広場(Schillerplatz)にある花壇の両サイドにはベンチが多数置いてあり、市民の憩いの場になっています。アイスクリームスタンドやカフェで賑う、マインツの気さくでオープンな雰囲気が感じられる一角です。

歴史のあるワイン居酒屋の特設テラス席

歴史のあるワイン居酒屋の特設テラス席
マインツっ子で賑わう特設テラス

マインツを代表するワイン居酒屋のクプファーベルク(Kupferberg)は通常は屋内と中庭でレストランを経営していますが、コロナ禍はマインツ中心部を一望できる場所に特別にテラス席を出して運営しています。あいにく木曜から土曜の営業のみですが、初夏の風が吹き抜ける静かな場所で、マインツの中でも知る人ぞ知るコロナ禍中の特別スポットとなっています。隣には若いマインツっ子達が立ち上げたクラフトビールオイルヒェン(Eulchen)のレストランも営業を始めたばかりで、今後に期待です。ちなみにクプファーベルクのゼクト(スパークリングワイン)はマインツの街中のスーパーで手軽に購入できます。

■Kupferberg Terassen
・住所: Kupferbergterasse 17-19 55115 Mainz
・電話: +49-(0)6131-9230
・営業時間: 木曜~土曜 17:30~ (オーダーストップ22:00)
・URL: https://www.hochzeiten-kupferbergterrassen.de/

クプファーベルクテラス席(開店前の様子)
クプファーベルクテラス席(開店前の様子)

背後に見える赤煉瓦の歴史のある建物がクプファーベルクの本館。緑色のツタは秋になるにつれて山吹色から朱色へ変わっていく、とても美しい自然の装飾になっています。

Eulchen店内(開店前の様子)
Eulchen店内(開店前の様子)

マインツの若い醸造家たちがはじめたクラフトビールのブランド、オイルヒェンがビアレストランの経営を開始。天井が高くて開放感があります。

※当記事は、2021年8月16日現在のものです

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・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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