【ドイツ・フランクフルト 旅の最新事情】コロナ禍2度目の秋冬を迎える町の様子を在住者がレポート

公開日 : 2021年10月29日
最終更新 :
活気のあるベルガー通り
活気のあるベルガー通り

10月も後半になり、コロナ禍の2度目の秋冬となりました。ドイツでは昨年12月頃からワクチン接種が本格的に始まり、すでに10ヶ月経ったことになります。この記事を書いている10月下旬時点ではドイツの総人口の約66%以上がワクチン接種完了、1度はワクチン接種を済ませた割合においては全体の約69%という数字が出ています。さらに、ブースター接種と呼ばれる追加の接種分も現在155万回以上分は行ったそうで、今後必要に応じて増えていくのではと考えられます。ワクチン接種が進む中、他の多くの国と同じくドイツでもまだまだコロナが完全に落ち着く時期がいつかは時間が経たないと分からない状況です。これまでもそうしてきたように、感染状況に応じてその都度対策の調整が必要になることでしょう。今回は、そんなドイツから、今現在のフランクフルトの様子を写真とともにお届けします。

フランクフルト地元民に人気のベルガー通り

フランクフルト地元民に人気のベルガー通り
フランクフルト在住者にも人気のスポット

日本からの直行便が到着することやメッセ(見本市)が盛んなことからフランクフルトを観光するという日本の方が多いのですが、典型的な観光地ではなく少しローカル気分を味わいたいと思うことはないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのは、フランクフルト中心地からやや北東の方角に広がるエリア。Uバーンのメリアン広場駅(Merianplatz駅)前にあるベルガー通り(Berger Straße)は、そのままホーエンシュトラーセ駅(Höhenstraße駅)、ボルンハイムミッテ駅(Bornheim Mitte駅)に渡って北東方面にのびています。

この辺りは中心地よりリラックスした雰囲気で、カフェやレストラン、個人経営のお店などが並んでいて、週末などはこのベルガー通りを散策する人でにぎわっています。

天気が良い日は屋外席が人気
天気が良い日は屋外席が人気

そんなベルガー通りですが、最近の様子はというと、ご覧の通り。天気の良い日で日中は暖かかったタイミングもあって屋外のテーブルはとってもにぎやかでした。

レストランでの食事ですが、ロックダウンの時期とは大きく変化し、今では屋内でも屋外でも食事は条件付きで可能。コロナの衛生措置に沿う形となっています。

2021年9月の記事でも少し触れましたが、これまでの3Gに加えて一部の行動制限を解除するための2G導入も始まりました。飲食店では店のオーナーによって3Gのままでいるか2Gを取り入れるか決めることができます。

※2G・3Gルールに関してはこちらの記事を参照

レストランによって2Gか3Gルールが異なる
レストランによって2Gか3Gルールが異なる

ドイツホテル・レストラン協会(Dehoga)が10月初め頃に行った調査によると、2Gルールを適用しているのは約11%ほどで、まだまだ3Gルールを続行している店が多いとのこと。

一部の店は3Gから2Gに切り替え、また3Gへというふうに状況に応じて切り替えている店も存在するようです。冬になるとレストランでの食事は屋内になるので、屋外よりより気をつけながら食事を楽しむ形になります。

晴れの日は公園で散策が人気
晴れの日は公園で散策が人気

メリアン広場駅近くにある庭園もご覧の通り、散歩を楽しんだりベンチで読書を楽しむ人など思い思いの時間を過ごしている人が多く見られます。

中国風庭園も人気の散策コース
中国風庭園も人気の散策コース

この庭園には中国風庭園も併設されてコースいるのですが、ちょうどミニツアーのようなものが開催されているようでした。天気の良い日に散歩を楽しむのが大好きなドイツ人。ぜひ、フランクフルトで散歩をしてみたい方はベルガー通り沿いを歩いてみてください。

■ベルガー通り Berger Straße
・住所: Berger Straße, Frankfurt
・最寄り駅: Merianplatz、Höhenstraße、Bornheim Mitteなど

コンスタブラーヴァッヘ(Konstablerwache)の屋外市場

コンスタブラーヴァッヘ(Konstablerwache)の屋外市場
色々な食材が揃う屋外市場

フランクフルトでの買い物といえばショッピングストリートでおなじみのツァイル通り(Zeil)。ハウプトヴァッヘ駅からツァイル通りを東方面に歩いて行くと隣の駅コンスタブラーヴァッヘ(Konstablerwache)に到着します。

ひと駅分、といっても距離は全く感じない近さ。歩行者天国のにぎやかな道を歩いて行くので、店先を見ながら歩いているとすぐに着くという感覚です。

ここでぜひチェックして欲しいのが、毎週木曜と土曜に開かれている屋外市場、エルツォイガー・マルクト(Erzeugermarkt)。

活気あるフランクフルトの屋外市場
活気あるフランクフルトの屋外市場

ヴォッヘン・マルクト(Wochenmarkt)と呼ばれる市場はフランクフルトのあちこちにありますが、ここコンスタブラーヴァッヘにある市場は在住者にとっても定番でいつも多くの人でにぎわっています。

ワクチン接種も進んだことで現在屋外ではマスク着用義務はなくなっていますが、人が多く密になったりソーシャルディスタンスを保てない状況の場合は、屋外でもマスク着用をするよう呼びかけがあります。

そのため、市場では屋外でもマスクをしている人がたくさん。中にはマスクなしで買い物をしている人も。以前に比べれば、ルール厳守という雰囲気はだいぶ緩和されているように感じます。

市場では買い物だけでなく食事もできる
市場では買い物だけでなく食事もできる

ロックダウン時代は人影もまばらな時もありましたが、今ではコロナ以前のにぎやかさが感じられます。レストランでの食事と同じく、市場での飲食も現在では可能。ここの市場で特に人気なのが、立ち飲みができるワインスタンド。

市場で人気のワインスタンド
市場で人気のワインスタンド

木曜も土曜もワインと会話を楽しむドイツ人たちでにぎわっています。この日もソーシャルディスタンスを保ちつつワインを楽しむ人たちが見られました。1989年から開催されているコンスタブラーヴァッヘの市場、エルツォイガー・マルクト。ぜひ機会があればのぞいてみてください。

■エルツォイガー・マルクト Erzeugermarkt
・住所: Konstablerwache, 60313 Frankfurt am Main
・最寄り駅: Konstablerwache駅
・URL: https://erzeugermarkt-konstablerwache.de/

クラインマルクトハレ(Kleinmarkthalle)

クラインマルクトハレ(Kleinmarkthalle)
フランクフルトの台所的存在

先ほど紹介したコンスタブラーヴァッヘの屋外市場からほど近くに位置する屋内市場、クラインマルクトハレ (Kleinmarkthalle)。

ここ、クラインマルクトハレもコンスタブラーヴァッヘの市場と同じくフランクフルト在住者にとっては定番。クラインマルクトハレの始まりは1954年と、歴史のある市場です。

ワインが飲める2階テラス部分と週末に出る入り口外店舗がある場所以外は屋内なので、こちらはマスク着用が原則。ただし、飲食も現在では条件付きで可能となっています。

歩いているだけで楽しめる
歩いているだけで楽しめる

買い物中に、気が向いたら何かを気軽に食べたり飲んだりできること。食事中、自由に会話すること。以前はごく当たり前にできたことが、コロナ禍の今では貴重に感じます。

ワクチン接種証明や陰性証明などを見せないで自由に行動できる日が来ることを願うばかり。アフターコロナにはぜひ、クラインマルクトハレでの買い物や飲食を楽しんで欲しいです。

■クラインマルクトハレ Kleinmarkthalle
・住所: Hasengasse 5-7, 60311 Frankfurt am Main
・最寄り駅: Konstablerwache駅、Hauptwache駅
・URL: https://kleinmarkthalle.de/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

※当記事は、2021年10月27日時点の情報に基づきます

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◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

フランクフルト特派員

ユウコフランクフルト

フランクフルト在住グラフィックデザイナー。ドイツ旅行やドイツ生活に役立つ情報を発信中。

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