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【2021年8月 パリ 旅の最新事情】衛生パス導入で新生活様式が始まったパリの様子を在住者がレポート

2021年08月10日

今夏からフランス、そしてヨーロッパは新しい行動様式がスタンダードになります。新型コロナウイルスへの抗体を持っている、または感染していないという証明である「衛生パスポート」です。コロナ禍が世界を襲ってから1年半。ニューノーマルが浸透しつつあるフランスの首都パリにおける今の様子をお伝えします。

フランス国内における現在の行動制限

平日昼間のシャンゼリゼ大通り

2021年8月3日現在、フランスは以前のロックダウンのような厳しい外出制限は敷いていません。ディスコについては、3分の2が未だ営業を再開していませんが、飲食店やその他の施設については、ほぼ制限が解かれています。パリにおいても、外国人観光客が減ったということなどを除いては、人々はほぼ普段通りの行動をしています。

屋外でのマスク着用義務も2021年6月から解除されています(フランス国内の一部地域では再導入されたケースもあり)。夏の暑さもあって、屋外ではマスクをしている人は多くありません。ただし、屋外であっても集会の場、人混み、行列、市場、スタジアムの観覧席などでは、引き続きマスクの着用義務があります。商業施設、公共交通機関、集会の場、職場などの屋内でもマスクの着用義務が維持されています。

観光スポットの開業状況

ビル・アケム橋から望むセーヌ川とエッフェル塔

ルーヴル美術館などパリの観光施設やモニュメントの多くは営業しています。パリ観光の定番であるエッフェル塔は、他の施設から遅れて7月16日から再オープンしました。

飲食店がすでに通常営業を始めているため、コロナ禍以前と比べると人は少ないですが、主要な観光エリアも賑わいを見せています。例えば、エトワール凱旋門から伸びるシャンゼリゼ大通り。ここも通り沿いの飲食店は、他のエリアと同じように営業を再開しています。

2020年の外出制限時と比べて交通量は随分戻った印象

ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店やプランタン・オスマン本店、ル・ボンマルシェ、ラ・サマリテーヌなど、パリ市内の百貨店も開いています。例えば、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店では、パリ市、イル・ド・フランス地域圏、フランス観光開発機構などの自治体や公共団体、ディズニーランド・パリ、ムーラン・ルージュといった主要な観光スポットと協働して、パリ観光の大規模なプロモーションイベント「パリ・モナムール」などを展開しています。

ギャラリー・ラファイエットでのプロモーション・イベントの様子

このように、現在のパリではほぼ自由に行動することは可能ですが、これまでと変わる変化の一つが、8月1日より本格的に導入された衛生パスポートです。美術館などの施設や飲食点では入場に衛生パスポートの提示が義務付けられています。

衛生パスポートとその使い方

スマホアプリ上の衛生パスポート

衛生パスポートとは「ワクチン接種証明」「陰性証明」「抗体証明」のいずれかにより、その所持者が新型コロナウイルスに対して抗体がある、もしくは感染していないことを証明するものです。それぞれ、証明や結果をもらうときに付いてくるQRコードを、フランス政府の新型コロナ対策アプリ「TousAntiCovid」にデータを読み込ませて各所で提示させてもよいですし、紙の証明書で提示する形も可能です。

2021年8月1日より飲食店、ショッピングセンター、病院、老人ホーム、医療機関、飛行機、電車、長距離バスなどに適用されました。宿泊施設については、飲食スペースを除いて、提示対象にはなりません。

ワクチン接種証明は、欧州医薬品庁(EMA)が認めたファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種済みの人に発行されます。接種後すぐに証明が有効となるわけではなく、ファイザーとモデルナは2回接種してから7日後、1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソンは接種から4週間後です。過去に新型コロナ感染歴がある人は1回のワクチン接種でよく、1回目の接種後より7日間が過ぎてから有効です。

2021年8月3日時点で、フランスのワクチン完全摂取率は約6割です。

パリ郊外のスタジアムに開設されたワクチン会場

陰性証明は検査後72時間以内のものが有効になります。医療専門家によって行われた、PCR検査または抗原検査を通して陰性(新型コロナウイルスに感染していないこと)を証明します。

免疫証明は、過去6ヵ月未満から11日前までの期間に、PCR検査で陽性が出た人に対し適用されます。その期間に一度新型コロナウイルスに感染している場合、体の中にすでに抗体ができているとみなされるからです。

日本からフランス入国する際の条件

羽田発パリ行きのフライトからの眺め

フランス入国について、フランス政府はその国の感染状況によって「グリーン」「オレンジ」「レッド」の3段階に分類しています。日本は、そのなかで最も規制の少ない「グリーン」となっています。「レッド」として指定された国や地域に適用されるような、渡航にあたって「特別な理由」を証明することは求められません。ちなみに「特別な理由」とは曖昧な基準ではなく、フランス政府により厳密に項目が規定されています。

日本からフランスに渡航する際に、ワクチン接種済み(有効とみなされる接種後の経過日数は上記と同じ)の場合は、新型コロナウイルス感染の検査は不要です。ワクチン未接種の場合は、出発72時間以内のPCR検査または抗原検査による陰性証明が必要です。

ワクチン接種の有無に関わらず、日本からフランスに到着後の自主隔離は必要ありません。ただし「グリーン」の国や地域からフランス入国する際にも、フランス政府が求める誓約書へのサインと提出は必要です。

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※当記事は、2021年8月3日現在のものです/衛生パスポートに関して規定の変更点があり、8月9日に一部修正を加えました

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年8月3日現在、ほとんどの国において観光目的の入国は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、来たるアフターコロナの旅行再開に備え、世界のさまざまな国と地域の現況について発信しています。渡航の可否や条件等については、下記などを参考に、必ずご自身のほうでもご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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地球の歩き方編集室
定価:1,870円(税込)
発行年月: 2020年08月
判型/造本:A5変並製
頁数:500
ISBN:978-4-05-801272-7

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