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旅行・観光に役立つフランスのエリアガイド

2019年12月25日

西ヨーロッパに位置し5ヵ国と隣接するフランスは、地方によってがらりとその雰囲気が変わります。それだけに魅力的な観光スポットも多く、効率的よく回るためには、しっかりと計画を立てることが大切。そこでフランスをおもな地方ごとに分けて、それぞれの主要都市とおすすめの観光スポットを紹介します。

イル・ド・フランス

セーヌ川沿いにそびえ立つエッフェル塔

穏やかな自然が魅力のエリア。セーヌ川やオワーズ川が流れ、森林が広がるイル・ド・フランスは多くの画家たちにも愛されてきました。対象的にフランスらしい華やかな歴史的建造物も多く楽しめ、観光スポットに事欠きません。

春から夏は雨が少なく観光しやすいものの、冬は寒さが厳しくなるため暖かい服装で観光しましょう。

●パリ
フランスの首都であり約220万人の人口を擁するパリは、フランス随一の観光スポットの多さを誇り、シャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港があるためフランス観光の拠点となるエリアです。

パリを訪れたら、凱旋門コンコルド広場、ルーブル美術館が並ぶシャンゼリゼ大通りはぜひ観光しておきたいところ。ここからは、エッフェル塔やサクレ・クール聖堂も望むことができ、パリを訪れた実感を味わえることでしょう。

▼パリ旅行ガイド
・URL: https://www.arukikata.co.jp/city/PAR/

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●ヴェルサイユ
大きく豪華な宮殿を望んだルイ14世の指示によって建設されたヴェルサイユ宮殿があることで有名な場所です。建設に携わる労働者を横目に王家が贅を尽くしたことで、フランス革命の引き金になったと言われています。

観光スポットとして見逃せないのは、世界遺産に登録(1979年)されているヴェルサイユ宮殿です。当時のヨーロッパ貴族から注目を集めたという鏡の回廊や、マリー・アントワネットの部屋を見ることができます。また、礼拝堂やオペラ劇場なども併設されており、建設から300年以上が経過した現在もその壮麗な姿は健在。800ha以上の広さを誇る庭園では、春から秋にかけて大噴水ショーも開催されます。

ブルゴーニュ

ブルゴーニュ地方に広がるブドウ畑

ブルゴーニュは、ブドウの栽培や白牛シャロレの飼育が行われており、フランスのなかで食料・食品の生産が最も盛んなエリアです。エスカルゴや最高級ワインであるロマネ・コンティもブルゴーニュ産。イル・ド・フランスより日差しが強いですが、実りをもたらす豊かな自然が広がっています。

フランスをしのぐ大国であったブルゴーニュ公国の歴史とロマネスク芸術を楽しむこともでき、7月には国際的に有名なバロック音楽祭も開催。大聖堂や遺跡、博物館、美術館も豊富でフランスの美しさが凝縮されています。

●ボーヌ
ワイナリーが豊富なブルゴーニュのなかでも赤ワインの生産で有名なエリアで、コート・ドール(Côte-d'Or=黄金の丘)と称されるブドウ畑が広がる穏やかな景色が魅力です。これらのブドウ畑は2015年に世界遺産に登録されました。

高品質なワインが生産されるボーヌでは、ワインに関連する観光スポットが豊富。11月の第3週末には「ボーヌの栄光の3日間」というワイン祭りがあり、そこで開かれるオークションには、人口約2万2000人の町に世界中からワイン業者が訪れます。

フランシュ・コンテ

ブザンソンの城塞から見るのどかな風景

スイスとの国境に面するフランシュ・コンテ地方は、環境保護区に指定されており、切り立った山から流れ落ちる滝、渓谷、森林と、美しい自然に彩られた景観を楽しめます。ウオータースポーツやトレーラーハウス、パラグライダー、スキーなどのアウトドアのアクティビティも豊富です。19世紀には時計作りが盛んに行われた地としても知られています。

観光スポットとしてあまり知られていませんが、ル・コルビュジエが設計したロンシャン礼拝堂、アルケ・スナンの王立製塩所が、ちょっと特殊な世界遺産(それぞれ2016年、1982年に登録)として登録されています。

●ブザンソン
フランシュ・コンテ地方の中心となるブザンソンは、毎年9月に国際音楽祭が開催される舞台として知られています。また「レ・ミゼラブル」の作者であるヴィクトル・ユーゴー、映画を発明したリュミエール兄弟が育った町としても有名です。

ルイ14世お抱えの軍事建築家ヴォーバン設計の城塞を含むヴォーバンの要塞群は、2008年に世界遺産に登録されています。

ロワール

中世の美しい町並みが残るル・マン

フランスのなかで、最もフランスらしいと言われるのがロワール地方です。パリのような都会ではありませんが、森林の奥に古城が見える風景は、のどかなフランスを描いた絵画のような美しさから「フランスの庭」と呼ばれています。

ロワール地方の冬は寒さが厳しく、春から夏にかけても夜は冷え込みます。長袖の羽織れる洋服を持っていくといいでしょう。

●トゥール
ルイ11世が統治した15世紀にフランスの首都であったトゥールは、ロワール地方のほぼ中心に位置しています。旧市街には織物工業で繁栄していた15世紀の町並みの面影が残っています。世界遺産に登録(2000年、2017年)されたロワール川流域の渓谷には王侯貴族が建設した古城が残され、この町は古城観光の起点となります。

トゥールを代表する観光スポットは、サン・ガシアン大聖堂。13世紀に着工し、16世紀に完成。数世紀にわたって建設されたため、聖堂の部位によって建築様式が異なるところがあります。

●ル・マン
自動車競技の「24時間耐久レース」で知られるル・マンは、人口約15万人を抱える商工業都市です。自動車会社の工場やサーキットなどモータースポーツ関連の施設が多く、同じくサーキットがある日本の鈴鹿市と友好都市関係を築いています。

クルマ好き、レース好き垂涎のコレクションが展示される自動車博物館は、最もル・マンらしい観光スポットと言えます。

アルザス、ロレーヌ、シャンパーニュ

アルザス地方で見られる伝統的な木骨組み住宅

ドイツとの国境に面するのがアルザス地方、その内側にロレーヌ、シャンパーニュ地方があります。ドイツの影響が色濃いエリアで、特にアルザス地方では現在でも木骨組みの住宅が見られ、ドイツ・フランス両国の間で揺れた歴史を感じることができます。

ロレーヌ地方は古くから鉄鉱石が多く産出されたことでドイツと争いが起きたこともあります。フランス帝国とプロイセン王国の間で行われた普仏戦争で1871年にフランス帝国が敗れると、約50年にわたりロレーヌ地方はドイツ領となっていました。

ストラスブール
ヨーロッパの交通の要衝として栄えた歴史があり、現在では欧州議会、欧州人権委員会の本部が設置されています。世界遺産に登録(1988年、2017年)された旧市街の中でも、「プティット・フランス」と呼ばれるエリアでは、木骨組みと漆喰で構成されたアルザス地方独特の家並みを見ることができます。

町のランドマークはノートルダム大聖堂です。1本尖塔の高さは142mにもなり、中世に造られたものとしては最高。展望台に上がるとストラスブールの美しい町並みはもちろん、ボージュ山脈やドイツの黒い森を見ることもできます。

●ランス
数あるフランスの町のなかでも格式が高く、かつてはランスのノートルダム大聖堂(世界遺産1991年登録)での戴冠式が正式なフランス王の条件として挙げられていたほど。ランスが位置するシャンパーニュ地方は、「シャンパン」の語源ともなったエリアです。ランスのブドウ畑やセラーは2015年に世界文化遺産にも登録されており、ぜひ見学しておきたいスポットです。

●コルマール
ドイツとの国境近くにありながら戦災を免れ、石畳の路地や中世からルネッサンス時代の古い町並みを楽しめます。アルザスワインの産地としても知られ、コルマール発のワイン街道ツアーも評判。観光の中心は旧市街。花で飾られたアルザス風の木骨組み住宅が並び、絵本の中に入り込んだかのような体験ができます。

ノール、ピカルディー

イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶユーロスター

ベルギーの国境と英仏海峡に面し、TGV北ヨーロッパ線、ユーロスター建設と、近年、脚光を浴びているエリア。古くから商業の伝達路でもあり、フランスでも最も早くから開発されました。パリやヨーロッパの各主要都市へのアクセスもよく、交通機関が発達していることが特徴です。

海に近いことから新鮮なシーフードを味わえ、チコリ(野菜)も名産品。またフランス屈指のビールの産地でもあります。2012年には、ノール地方にある炭田地帯が世界遺産に登録されました。石炭の採掘のみで発展した大規模な工業地帯が世界遺産に認められたのは初めてです。

●アミアン
運河沿いを散歩しているだけでも楽しめる、花で彩られた美しい町並みが特徴であり、年間を通して多くの観光客でにぎわうピカルディー地方の中心的な町です。

アミアンのシンボルは13世紀に建てられた「アミアン大聖堂」(世界遺産登録1981年)。フランス最大のゴシック様式の大聖堂を見ようと、国内外から多くの観光客が訪れます。夏とクリスマスにはライトアップやプロジェクションマッピングが行われ、歴史的建造物と近代的技術が調和する姿を見ることができます。

ノルマンディー

怪盗ルパンシリーズ「奇巌城」の舞台のひとつアヴァルの崖

9世紀頃に北方から侵攻してきたヴァイキング(ノルマン人)にちなんで、ノルマンディーと呼ばれるようになりました。フランス北部に位置し、海に面していることから近海漁業が盛んで、約100mもの高さの断崖(エトルタ)を歩くアクティビティなど、海が観光関連からも切り離せないものとなっています。

リゾート地として有名ですが、村には美しい木骨組みの住宅が並び、内陸部は酪農が盛んなのどかな雰囲気です。訪れる場所によってさまざまな表情を見せてくれるエリアで「印象派のふるさと」としても知られています。

モン・サン・ミッシェル
毎年250万人の観光客が訪れるフランス屈指の人気観光地であるモン・サン・ミッシェル。中世から続く巡礼の聖地で知られる孤島ですが、もともと陸続きだったものが、津波に飲まれて切り離されてしまったといいます。

モン・サン・ミッシェルで必ず訪れたい観光スポットは、何といっても修道院です。島と修道院は一体化しているため、散策しながら自然と辿り着くことができます。11世紀の完成時そのままの姿を残すサン・マルタン礼拝堂では、荘厳な雰囲気が味わえます。

●エトルタ
人口約1400人の小さな町ですが、ノルマンディー観光の代名詞とも言える真っ白な断崖があり、多くの観光客でにぎわいます。

アヴァルの崖、アモンの崖は有名な観光スポットで、断崖の上を散歩することができます。これらの断崖はクールベとモネが絵画に描いているので、絵画と見比べてみてください。

ブルターニュ

広大な牧草地が広がる夏のブルターニュ地方

大西洋に突き出たような形をしているブルターニュ地方。近代的な雰囲気は希薄で、フランスの古い歴史を守るかのような町並みが特徴的です。多くのケルト神話が残されており、礼拝堂、キリスト受難像と宗教に関する建造物が多いことも他のエリアとは異彩を放っています。

フランスの北西に位置しますが、暖かな海流が流れ込むため気候は温暖です。カキなどの新鮮なシーフードを楽しむことができます。

●レンヌ
ブルターニュ地方の中心となるレンヌは大学都市で、住民の1/4が学生です。司法機関として建設されたブルターニュ高等法院があり、17世紀のフランス絶対王政の華やかさを垣間見ることができます。近年注目の見どころは、ブルターニュの歴史が分かる博物館やプラネタリウムが設置されているレ・シャン・リーブルという複合施設。レンヌ駅からほど近くにあるアクセスのよさも魅力です。

●ヴァンヌ
フランスがガリアと呼ばれていた時代(古代ローマ期)に、中心地であった古都です。素朴で静かな町並みが続き、ゆったりとした空気が流れています。また、先史時代の巨石群を訪ねる起地であり、ブルターニュを知るうえで外せない要所です。

ヴァンヌで訪れたい観光スポットは、13世紀後半に建設された「サン・ピエール大聖堂」。見どころの集まった旧市街にあります。

大西洋岸

ボルドーワインのなかでも特に名高いサンテミリオン

フランスの南西部に位置する大西洋岸は、ワインの原料となるブドウが多く栽培され、年間を通して暖かな地域です。夏の海水浴場は多くの人でにぎわい、カラフルな屋根の住宅が並ぶ楽しげな雰囲気に包まれています。一方、内陸は気温差が大きく、ピレネー山脈の麓の冬は寒冷です。

ワインの生産が盛んであるため、チーズや生ハム、チョコレートと、ワインに合うグルメも盛りだくさん。毎年9月には、ボルドーのメドック地区では、給水所でワインが飲めることで話題のメドック・マラソンも開催されています。

●ボルドー
世界有数のワイン生産地で有名なボルドーは、18世紀にワイン貿易で発展し、現在でも大西洋岸地方の文化と経済の中心地です。ワイン関連の観光スポットもありますが、ぜひ見ておきたいのは「サンタンドレ大聖堂」。キリスト教の巡礼路に含まれており、1998年にユネスコ世界遺産に登録された歴史ある大聖堂です。

また、ガロンヌ川沿いの歴史地区は「月の港ボルドー」として世界遺産に登録(2007年)されています。

●バイヨンヌ
大西洋岸地方の南端、スペインとの国境にほど近いバイヨンヌは、独自の文化を誇るバスク地方の中心都市。バスク地方はフランスとスペインにまたがる地域です。「バスクとバイヨンヌの歴史博物館」では、音楽や展示物、民族舞踊の映像などを通して、フランスのものとは違うバスクの文化や歴史を見ることができます。

南西部

ヨーロッパ最大規模の城塞が残るカルカソンヌ

地中海に面し、背後にピレネー山脈を有す南西部は都会ではありませんが、フランスの田舎らしいのどかな風景が広がり、南フランスの魅力を存分に味わえる地域です。美食を楽しむこともでき、内陸部のフォアグラやトリュフといったフランスの高級食材を使った料理も魅力のひとつ。

フランスのなかでも特に日差しが強く、夏は乾燥しかなりの暑さになります。そのため、快適に観光を楽しむなら、春か秋がおすすめです。山沿いでは雪が降るため、冬はスキーリゾート地として多くの観光客が訪れます。

●トゥールーズ
南西部の中心都市であるトゥールーズは、紀元前3世紀から町が築かれ、5世紀に西ゴート王国の首都になった長い歴史を持つ町です。町の中心部には市庁舎とキャピトル広場があり、トゥールーズで最も人気のある観光スポットとなっています。フランス絶対王政時代の壮麗さが感じられる建築物はもちろん、壁画や天井画も見応え十分です。

●カルカソンヌ
カルカソンヌには紀元前3世紀から城塞が築かれ、中世にはアルビジョワ十字軍の拠点で重要な都市でしたが、城塞の必要性が失われたことで19世紀に廃墟となりました。

現在は復元され観光スポットとして人気。見どころは、やはり「シテ」と呼ばれる城塞都市(世界遺産1997年登録)の姿です。古代ローマ時代の内壁から、13~14世紀に作られたステンドグラスまで、幅広い時代の造形物が見ることができます。

プロヴァンス

南仏らしいラベンダー畑が見られるセナンク修道院

冬でも暖かいプロヴァンス地方は、夏になると気温が30℃を超えることも珍しくなく、フランス人がバカンスシーズンに訪れる定番観光地です。フランス随一の温暖な気候と日射量を誇りますが、春や秋はミストラルという季節風が吹き冷え込むため、服装には気をつけましょう。

地中海産の新鮮なシーフードやおいしい野菜が味わえることも人気で、カラフルな見た目とシンプルな味つけが特徴のプロヴァンス料理はぜひ食べておきたいものです。

●マルセイユ
フランス第2の都市で約86万人の人口を擁するマルセイユ。紀元前600年頃に港が開かれ、1720年に発生したペストによって町人の半分を失う厄災にも見舞われながらも、フランス最大の港町の地位を守ってきました。

「優しい聖母様」と親しまれる金色の聖母像が目印のノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂は、マルセイユを訪れたら必ず行きたい観光スポット。建造物の美しさも魅力ですが、航海の無事を祈る飾りが奉納されているところにも、マルセイユらしさを感じさせます。

●オランジュ
古代ローマ帝国の主要都市とされていた町。見どころは、古代ローマ帝国時代の遺跡である、古代劇場と凱旋門(世界遺産1981年登録)です。古代劇場には、約2000年前とほぼ同じ状態の石壁が残っており、凱旋門にはガリア全土を統治したカエサルが戦闘している姿が彫刻されています。

コート・ダジュール

真っ青な海が美しい夏のコート・ダジュール

映画祭で有名なカンヌから、ニース、モナコを含む地中海岸がコート・ダジュールです。その魅力は、透き通った青い海ときれいな空気、そして年間2800時間にも及ぶ日照時間と暖かな気候です。季節風のミストラルがなければ冬でも半袖で観光できるでしょう。

花やハーブの生産が盛んなため、いい香りのおみやげ品が揃うことも特徴のひとつ。ポプリや石鹸をはじめ、女性に人気の高いグッズが購入できます。

●ニース
第2次世界大戦前までは王侯貴族のための避寒地であり社交場だったニース。現在では一般に開放されており「天使の湾」と称される緩やかな曲線を描く美しい海岸と眼前に広がる紺碧の地中海が楽しめます。

海岸近くのプロムナード・デザングレという大通りは、豪華なホテルや豪邸が並び、リゾート気分を味わえる人気の観光地です。無料で使えるパブリックビーチもありますが、1日€20程度で利用できるプラベートビーチならゆっくりと美しい海岸を堪能できるのでおすすめです。

●カンヌ
人口約7万4000人と中規模の町ですが、毎年5月に「カンヌ映画祭」が行われることで世界的に有名です。旧市街に入るとローカルな雰囲気が漂い、地元の人が行き交う狭い路地には多くのレストランが並び、散歩をするだけでフランス観光の気分を十分味わえるでしょう。

ローヌ・アルプ

フランスを南西端として多国にまたがるアルプス山脈

スイス、イタリアと国境を接するローヌ・アルプ地方は、金融と産業の中心地でありながら、アルプスを望む山岳地域では過去3回も冬季オリンピックが開かれ、広大なスキー場で知られています。

ブレス鶏、川魚、腸詰め、チーズといった多くの食材に恵まれた土地で、フランスグルメの真骨頂を堪能できることも魅力のひとつ。

●リヨン
紀元前1世紀からローマ帝国のガリア植民地の首府として栄えていたリヨンは、中世に入ると美食の町として有名になり、現在では高層ビルが並ぶフランス第2の商業都市です。リヨンの旧市街はルネッサンス建築集合体としての美しさを誇り、世界遺産に登録(1998年)されています。また、約100年前にこの町で映画が生まれ、文化都市の一面も持ち合わせています。

旧市街のほかの代表的な観光スポットは、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂がそびえるフルヴィエールの丘です。展望台に上るとリヨンの町並みが一望できるほか、ローマ劇場、ローマ博物館も併設されています。差し込む陽の光で輝くステンドグラスも見ものです。

●ブールカン・ブレス
フランス最高の鶏、ブレス鶏を生産する町。美食を楽しめるのはもちろん、建築史上重要な教会を見学できることでも知られます。中心街から少し離れた場所にあるブルー修道院は、フランスに多いゴシック様式のカテドラルとは趣を異にし、フランボワイヤンゴシック様式で建てられました。特に入り口や内部の彫刻は見事で、フランボワイヤンゴシックの頂点とも言われています。

オーヴェルニュ

ふたつの奇岩がそびえるル・ピュイ・アン・ヴレイ

ピュイ・ド・ドーム山をはじめとする火山群によって、独特の景観が生みだされたオーヴェルニュ。火山帯特有の赤い岩と渓谷の風景美などが楽しめます。自然保護区の規模はヨーロッパ最大級です。自然の豊かさから酪農が盛んで、最古のチーズ(カンタル)も味わえます。

ミネラルウオーターの産地でもあり、ヴォルヴィック、ヴィシーの採水地はオーヴェルニュです。昼夜の寒暖差が激しく、冬は冷え込むため、暖かな服装で行くことをおすすめします。

●クレルモン・フェラン
火山から採掘された石で建設された建物が並び、フランスらしからぬ黒ずんだ町並みが印象的です。その代表となるのが、1248年から建設が開始されたゴシック様式のノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂。黒一色の外観の建物の中に入ると、一転してカラフルなステンドグラスが色鮮やかに輝きます。塔の上からはクレルモン・フェランの町並みが一望でき、その美しい景観は約250段の階段を上り切った疲れを癒やしてくれるでしょう。

地球上で最も活発な火山のひとつを有すレユニオン島

フランスは領土として、地中海、ケルト海、インド洋にいくつかの島を持っており、大陸と異なる様相の自然が広がっていることが特徴です。島によって特色は異なりますが、いずれも海の深い青さを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

●コルシカ島
ナポレオンの生誕地で有名なコルシカ島は、ジェノバ共和国、トスカーナ大公国の領地だった歴史があり、イタリアの影響を色濃く残しています。その景観の美しさから、地中海に浮かぶ島々のなかでも「イル・ド・ボーテ(美の島)」と呼ばれます。

海と山の両方の美しさを満喫できるコルシカ鉄道は、観光するうえで外せません。1日に走る本数は少なく、島を縦断する長時間の観光となりますが、大自然のなかで時間を気にせず鉄道に乗るのもいいでしょう。

●レユニオン島
マダガスカル島の東のインド洋上に浮かぶレユニオン島。世界中で最も活発だと言われるピトン・ド・ラ・フルネーズ火山と3000m級の山々がそびえる壮大な景色が楽しめます。3500種以上の海洋生物がいる海洋自然保護区では、ザトウクジラやマッコウクジラのホエールウオッチングが見ものです。

まとめ

ライトアップされた姿も美しいモン・サン・ミッシェル

フランスは訪れる地方によって特色も、文化も、気候もさまざまです。定番の“花の都”パリから大自然が広がる島まで、それぞれに魅力的なところがあり、観光スポットも豊富なフランス。今回、ご紹介した内容を参考に観光計画を立て、たくさんのフランスの魅力に触れてみてください。

■フランスの旅行・観光ガイド
・URL: https://www.arukikata.co.jp/country/FR/

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地球の歩き方編集室
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