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貴族の愛したリゾート地「ニース」の観光情報まとめ

2019年11月14日

19世紀からヨーロッパのセレブリティたちを魅了してきた、南仏コート・ダジュールのリゾート都市ニースは、その美しさ、風格あるたたずまいから、「リヴィエラの女王」と称されます。紺碧の地中海、抜けるような青い空、降り注ぐ陽光を満喫しながら、ゆったりとバカンスを過ごしてみましょう。

ニースとは

ベルエポックを代表する建築のひとつ、ホテル「ネグレスコ」 ©iStock

●ニースの歴史
「ニカイア」と呼ばれた古代ギリシア時代より、ニースは地中海の水運を備えた交易都市として発展してきました。長い歴史のなかでいく度も支配者が変わり、シミエと呼ばれる丘に古代ローマの円形闘技場が残っていたり、旧市街を歩けばサヴォワ公国時代の建築が現れたりと、さまざまな時代の遺構を今も見ることができます。町並みなどに少しイタリアっぽい雰囲気が感じられるのは、19世紀、サルデーニャ王国の支配下に置かれたことが大きく影響しています。

19世紀に登場した鉄道が路線網を広げていくにつれて、ニースはヨーロッパの貴族たちがこぞって訪れる避寒地となっていきます。彼らが建て、華やかな社交を繰り広げた「冬の別荘」の一部が残り、「ベルエポック(古きよき時代)」の空気を今に伝えています。

庶民的なレストランが並ぶ旧市街 ©iStock

●ニース観光の楽しみは?
ニースの町のおもしろさは、高級リゾートの華やかさと下町の庶民的な雰囲気の両方を兼ね備えているところにあります。高級ホテルが建ち並ぶ海岸側から一歩旧市街に足を踏み入れると、路地が迷路のように細く入り組み、南仏らしいにぎわいがあります。明るい陽光に魅せられた画家たちゆかりの場所が多く、アートファンにとっても散策が楽しい町です。交通の便がよく、近郊に魅力的な町や村が集まっているのも、ニースの利点のひとつです。

絶景ビーチを楽しむ

誰でも利用できるパブリックビーチ ©iStock

●ニースのビーチ
ゆるやかな曲線を描くニースのビーチは、「天使の湾」と称され、古くから愛されてきました。海岸通りには1913年創業の「ネグレスコ」をはじめとする高級ホテルが建ち並び、ニースで最も高級感のあふれるエリアです。

プライベートビーチは有料

●ビーチの利用方法
ニースのビーチは、ホテルなどが運営する15のプライベートビーチと誰でも利用できるパブリックビーチに分かれています。パブリックビーチは無料で自由に入ることができますが、プライベートビーチは有料です。たとえばカステルビーチ(Plage Castel)は1日の利用料が€20。パラソル使用料は€5。ニースは石浜なので、長時間寝そべっていると、体が痛くなることも。ゆったりと快適に過ごしたいなら、デッキチェアのあるプライベートビーチを利用するといいでしょう。

●海水浴を楽しめる時期
その年の気候にもよりますが、一般的には6~9月が海水浴のシーズンとなります。少し水は冷たいですが、夏まで待てずに4、5月から水に入る人も。日光浴だけなら、4月から楽しめます。

ニースの主な観光スポット

市が立ち活気に満ちた「サレヤ広場」 ©iStock

●ニース旧市街
素顔のニースに合いたかったら、海岸通りと港に挟まれた旧市街に行ってみましょう。ニースがリゾート都市であることを忘れるほど、庶民的で活気に満ちたエリアです。

なかでも最もにぎわいを見せるのは、サレヤ広場。カフェやレストランに囲まれたこの広場では、毎日朝市や花市が立ち、週に1度はアンティーク市も開かれます。ニース名物「ソッカ」を試すのもお忘れなく。ひよこ豆の粉を使ったおやきのようなもので、1ピース€3ほど。散策のおともにもってこいです。

広場の北側は、迷路のように細い通りが入り組み、ニース料理を食べられる店や雑貨の店をのぞきながら歩くのも楽しいものです。

散策のおともにニース名物「ソッカ」 ©iStock
海沿いの散歩道「プロムナード・デザングレ」 ©iStock

●プロムナード・デザングレ
その海岸に沿った全長3.5kmの大通り「プロムナード・デザングレ」は、「イギリス人の遊歩道」という名前が示すとおり、在住イギリス人の出資によって整えられました。地中海を眺めながら散策を楽しめるとっておきの遊歩道であると同時に、カーニバル(後述)の際には、パレードの舞台ともなります。

ニースの海岸線を望める展望台

●城跡公園展望台
旧市街の東には小高い丘があります。中世の時代には防衛の拠点となる城塞があった場所で、現在は展望台のある公園となっています。ここからの眺めはまさに絶景。美しい海岸線と地中海のパノラマを一望できます。

シャガールの世界が広がる美術館

●マルク・シャガール美術館
日本でも人気の高い画家シャガールの美術館は、ニースの町の北東部、シミエ地区と呼ばれる高台の高級住宅地にあります。旧約聖書を題材にした17枚の連作をフランス国家に寄贈したことから誕生した美術館で、光あふれる空間に作品がゆったりと配置されています。『天地創造』のステンドグラスに囲まれた小さなコンサートホールや、預言者エリヤを描いたモザイク画も必見です。
・URL: https://en.musees-nationaux-alpesmaritimes.fr/

赤い壁が印象的なマティス美術館

●マティス美術館
シャガール美術館からもう少し丘を上ったところ、オリーブの木々に囲まれてたたずむ赤い外壁の邸宅が、ニースを愛し、この町で暮らしたアンリ・マティスの美術館です。館内には、色彩豊かな絵画、躍動感に満ちた切り絵のほか、家具や装飾品などの遺品も展示されています。

なかでも見逃せないのが、ニース郊外にあるヴァンスのロザリオ礼拝堂を装飾するための習作を集めた部屋です。晩年のマティスがデザインを手がけ、創作活動の集大成ともいわれる礼拝堂の模型、デッサン、カラフルな修道服も展示されていて、実際にロザリオ礼拝堂を訪ねてみたくなることでしょう。
・URL: http://www.musee-matisse-nice.org/

屋上が展望台になっている現代美術館

●ニース近代・現代美術館
1960年代から現代までの作品を所蔵する美術館で、特に、ニース出身のアーティスト、イヴ・クラインの作品コレクションが充実しています。ニースの空からインスピレーションを得たという目の覚めるような青「インターナショナル・クライン・ブルー」のパワーを存分に味わってください。

ほかに、セザール、アルマン、ニキ・ド・サンファルなど、現代アートの名品の数々に触れることができます。屋上には遊歩道が設けられていて、旧市街の眺望を楽しめます。
・URL: http://www.mamac-nice.org/

ニースのカーニバル

メイン会場のひとつとなる「マセナ広場」でカーニバルを祝う人々 ©iStock

●ニースのカーニバルとは
2月半ばから3月の初旬にかけて開催されるイベントで、春の訪れを告げる祭りともとらえられています。毎年テーマが決められ、2020年は「ファッションの王様」。王様をかたどった張り子人形の入場で祭りが始まり、15日間の期間中、テーマに沿った山車の華やかなパレードが、祭りを盛り上げます。なかでも着飾った女性たちが山車の上から見物人に花を投げる「花合戦(Bataille de Fleurs)」は大人気。ぜひ観覧席を予約して観ることをおすすめします。

■ニースのカーニバル2020年
・URL: http://www.nicecarnaval.com/

●開催期間
告解火曜日(マルディ・グラ)の10日前の土曜日から始まる大イベントで、2020年は2月15日~29日に開催されます。

ニース料理を味わう

「ル・サファリ (Le Safari)」のニース風サラダ(€12)

●ニース料理とは
イタリアと国境を接し、その領土に属したこともある歴史的背景から、ニースにはイタリアとフランスをミックスした独特の料理文化があります。その代表ともいえるのが、今やフランス中で食べられるようになった「サラダ・ニソワーズ(Salade Niçoise 固ゆで卵、ツナ、アンチョビ入り生野菜のサラダ)」。ほかに野菜のフライ「ベニェ(Beignet)」、野菜の肉詰め「ファルシ(Farci)」など、新鮮な野菜を使ったシンプルな料理が多く、日本人の口にもよく合います。

●おすすめのレストラン
ニースのグルメスポットとして今人気を集めているのは、2019年5月にオープンしたフードコート「ガール・デュ・シュッド」です。使われなくなった駅舎を改装したもので、吹き抜けになった開放的な空間に33の店舗が入っています。カジュアルなファストフードからエスニック料理まで、気取らず気軽に楽しめるのが魅力です。

高級店の多い海岸通りで、お手頃価格で海鮮料理を楽しめるのは「ル・クドゥー」。ボリュームたっぷりのブイヤベースがおすすめです。

伝統的なニース料理を、地元の人たちとワイワイ食べたい、というときは、旧市街を歩いてお店を探しましょう。「ラ・メランダ」のように、電話での予約不可の店もあります。19時の開店直後が狙い目です。

開放的な吹き抜けが特徴の「ガール・デュ・シュッド」 ©NatalyaSaprunova

■ガール・デュ・シュッド Gare du Sud
・住所:35, av. Malaussena
・URL: http://lagaredusud.com/

■ル・サファリ Le Safari
・住所:1, cours Saleya
・URL: https://www.restaurantsafari.fr/

海の見えるテラス席で食事したい「ル・クドゥー」
「ル・クドゥー」のおすすめはブイヤベース(€33)

■ル・クドゥー Le Koudou
・住所:28, promenade des Anglais
・URL: http://www.koudou-restaurant.com/

「ラ・メランダ」は電話予約を受け付けないので直接訪れたい

■ラ・メランダ La Mérenda
・住所:4, rue Raoul Bosio
・URL: http://www.lamerenda.net/La_Merenda_Site_Officiel/La_Merenda_Nice.html

ニースの基本情報

空港を出たところにトラム乗り場がある

●場所&パリからのアクセス
ニースはパリから南に約930kmのところにある地中海沿岸の都市です。
パリからのアクセスは、空路の場合、シャルル・ド・ゴール空港またはオルリー空港からニース・コート・ダジュール(Nice Côte d'Azur)空港まで約1時間25分。日本からの直行便はありませんが、主要航空会社を利用してパリなどを経由してアクセスすることができます。

鉄道の場合、パリ・リヨン駅から高速列車TGVで約5時間50分。ニース・ヴィル(Nice Ville)駅下車。空港から市内へは、トラム2号線で約25分。ジャン・メドサン(Jean Médecin)下車。現在延長工事が行われており、12月半ばには港までトラムの路線が延びます。

ニースの気候・服装について

ニースの中心のマセナ広場。夏の町歩きはカジュアルなスタイルで ©iStock

ニースの緯度は北緯43度。実は札幌と同じくらい北に位置していますが、地中海性の温暖な気候に恵まれ、避寒地として人気があるのもうなずけます。夏には気温が30度を超える日もありますが、湿度が低いため、過ごしやすく感じます。ただ、秋は雨量が増え、嵐に見舞われることも。また冬はミストラルと呼ばれる強い北風が容赦なく吹き付けることがあります。南仏らしい風景を味わえ、バカンス客で混雑しすぎない春から初夏にかけてがベストシーズンです。

服装は夏ならカジュアルなリゾートスタイルで。日差しが強烈なので、長時間外に出る予定なら、帽子や羽織ものなど日よけ対策は万全に。天気の変わりやすい秋から冬にかけては、ジャケットやコートの用意を。

■ニースの天気&服装ナビ
・URL: https://www.arukikata.co.jp/weather/FR/NCE/

まとめ

ニースを拠点に、南仏を巡る旅はいかが ©iStock

地中海に面し、まぶしい陽光に照らされたニースは、世界各国から訪れる観光客を魅了し続けています。新しいトラムの開通により、市内の移動もより環境に優しく、便利になりました。近郊には画家たちを魅了したアートスポットや、地中海の絶景ポイントが点在しています。この町を拠点に、南仏を巡る旅を楽しんではいかがでしょう。

TEXT:オフィス・ギア
PHOTO:オフィス・ギア、iStock

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