冬だけじゃないフィンランド!夏におすすめのフィンランド地方都市5選(Part1)

公開日 : 2018年07月27日
最終更新 :
フィンランド・バルコサーリ島で潮風に吹かれながらひと涼み ©iStock
フィンランド・バルコサーリ島で潮風に吹かれながらひと涼み ©iStock

うだるような暑さが続く日本。最高気温35度以上の猛暑日が、全国各地で続いています。連続猛暑日も、観測史上最長となるのではないでしょうか。いったいどこまで記録を更新することやら。こんなに暑い時には、日本を飛び出して、極上の避暑地でバカンスを楽しみたいものです。今回は、夏におすすめのフィンランド地方都市を5つ紹介します。

冬のフィンランド? 夏のフィンランド?

冬のフィンランド? 夏のフィンランド?
湖畔のコテージでのんびり ©iStock

フィンランドへの旅行は、オーロラやサンタクロースなどのイメージが強いため、世界的にみても冬場のデスティネーションのイメージが根強くあるのではないでしょうか。実は、この傾向は、近年変わりつつあるようです。

Visit Finland(フィンランド政府観光局)によると、2017年の夏は、約4,300,000人の外国人旅行者がフィンランドを訪れ、宿泊日数は2016年から14%も増加したといいます。日本からの旅行者数に関しては、昨夏は約106,000人に達し、2016年から約8%増加しているそうです。

夏フィンランドは、レイクランドがおすすめ

夏フィンランドは、レイクランドがおすすめ
夏場にフィンランドを旅行するならレイクランドへ ©Visit Finland, Sanna Mander

夏場にフィンランドを旅行するのなら、特におすすめなのがレイクランドです。レイクランドは、フィンランド中東部一帯を指し、その名のとおり無数の湖と群島からなるエリアです。

レイクランドでは、湖、森、湖畔のサウナ、サマーコテージといった、まさにフィンランドらしい美しい自然と長時間沈まない太陽を楽しむことができます。群島が集まるエリアでは、群島間をフェリーやサイクリング(橋が架かっている)で移動したり、灯台のある島に滞在したりすることもできます。

フィンランドの人が長い冬の間待ち焦がれる「夏フィンランド」を体験できるのが、まさにこのレイクランドなのです。今回は、そのなかでも特におすすめの地方都市を5つ紹介します。

(1)ユバスキュラ(Jyväskylä)で、サウナとアアルト建築を楽しむ

(1)ユバスキュラ(Jyväskylä)で、サウナとアアルト建築を楽しむ
ユバスキュラ上空 ©Visit Finland, city of Jyväskylä

ユバスキュラ(Jyväskylä)は、フィンランドの首都ヘルシンキから270キロメートル北上した所にある、中央フィンランド最大の都市です。世界的に有名な建築家であるアルヴァ・アアルトが、多くの時間を過ごし、もっとも多くのアアルトの作品がある街として知られています。

さらに、ユバスキュラからローカル線で30分ほど行ったペタヤヴェシには、ユネスコ世界遺産に登録された古い教会があります。また、この街は、FIA世界ラリー選手権(WRC)のひとつである、ラリー・フィンランドの開催都市としても有名です。

世界に誇るのフィンランドのサウナ文化 ©iStock
世界に誇るのフィンランドのサウナ文化 ©iStock

豊かな湖と森に囲まれた中央フィンランドは、2015年に「サウナ・リージョン・オブ・ザ・ワールド」を宣言しました。毎年、7月第1週は「サウナ・リージョン・ウィーク」として、中央フィンランド内のさまざまなサウナでイベントが開催されます。

どれだけ早くサウナを温められるかを競う「世界サウナ温め選手権」や、16~20のさまざまなタイプのサウナを1日中はしごしながら楽しむ「サウナマラソン」など、一風変わったイベントも開催されます。ヘルシンキからユバスキュラまでは電車で約3時間30分です。

(2)ラハティ(Lahti)で、スポーツや音楽を通して自分と向き合う

(2)ラハティ(Lahti)で、スポーツや音楽を通して自分と向き合う
シベリウスホール ©Visit Finland, Sami Lettojärvi

ヘルシンキから約100キロメートル北上した場所にあるラハティ(Lahti)は、ノルディックスキーの国際大会や有名F1ドライバーであるバルテリ・ボッタスとともにデュアスロン大会を開催するなどスポーツの街として有名です。

また、スポーツのほかに、音楽とも関係の深い街です。フィンランドを代表する作曲家シベリウスの名前を冠したシベリウスホール(Sibelius Hall)は、2000年に完成しました。同ホールはラハティ港のすぐそばにあり、建物からは、美しい眺めを楽しむことができます。フィンランドの森に着想を得たという木造のホールは、フィンランドらしいシンプルな美しさの中にも曲線が巧みに用いられ、優雅さや暖かみが感じられます。木材が有機的につながったホワイエ(コンサートホールなどのロビー)も見どころです。

ラン、バイク、ランの順に行うデュアスロン ©iStock
ラン、バイク、ランの順に行うデュアスロン ©iStock

また、ラハティ周辺には、マナーハウスと呼ばれる、かつて上流階級の人々が所有していた屋敷が点在します。ラハティから車で40分ほどの場所にあるウラヤルヴィ・マナーハウス(Urajärvi Manor)もそのひとつです。

ウラヤルヴィ・マナーハウスは、フィンランドでもっとも古いマナーハウスのひとつであり、2016年から博物館として公開されています。建物の上品な佇まいと洗練された美しさに思わず時を忘れてしまうことでしょう。ヘルシンキからラハティまでは電車で約1時間です。

いかがでしたか。夏におすすめのフィンランド地方都市を紹介してきました。Part2では、太陽が沈まない街や群島自然公園がある街などを紹介します。

【関連記事】冬だけじゃないフィンランド!夏におすすめのフィンランド地方都市5選(Part1)('18/7/27公開)も要チェック!

筆者

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