【オーストリア 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子など

公開日 : 2021年10月04日
最終更新 :
ウィーン中心部、マリア・テレジア広場
ウィーン中心部、マリア・テレジア広場

おもな名所には国内やEU諸国からの観光客が戻り、にぎわう夏を過ごしたオーストリア。しかし、8月中旬頃から感染者数および入院者数が増加しているため、9月15日より再び感染対策が強化されました。この記事では、2021年10月1日現在の情報をお伝えします。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況

<日本人観光客はワクチン接種証明提示で入国可能>

2021年9月15日より、日本は「感染安全国リスト」から除外され、「感染リスクが高い国」に入りました。ですが、日本からの観光客は各自治体で発行しているワクチン接種証明書(英語またはドイツ語)を提示することにより、オーストリア入国が可能です(注1)。

ワクチン接種証明書を提示できない場合は、渡航事前登録と陰性証明書の提示および10日間の自己隔離措置が必要となります(入国から5日経過以後の検査で陰性が判明した場合は早期隔離解除可能)。

なお、今後日本が「感染安全国リスト」に再び指定された場合は、下記いずれかの証明書(英語またはドイツ語)の提示により入国できます。
・新型コロナ接種証明書(注1)
・新型コロナ治癒証明書(360日以内のもの)あるいは新型コロナ中和抗体証明書(90日以内のもの)
・PCR検査の陰性証明書(検体採取は入国時点72時間以内のもの)
・抗原検査の陰性証明書 (検体採取は入国時点48時間以内のもの)

(注1)
オーストリアで承認されているワクチンと接種証明書の有効期間:
2回接種型(ビオンテック・ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、シノファーム、シノバック、インド血清研究所)の有効期間は2回目接種から360日以内。1回接種型(ジョンソン&ジョンソン)は接種から270日以内かつ接種22日目以降

ウィーンの地下鉄車内の様子
ウィーンの地下鉄車内の様子

<オーストリア国内の感染対策>

◆マスク着用の義務
国の原則として、9月15日より公共交通機関や食料品店、スーパーなどマスク着用義務がある場所では、FFP2マスクなど医療用マスク(注2)の着用が義務化されました。不織布や布製マスクは不可です。美術館や博物館、一般店舗ではワクチン未接種の人はFFP2マスク着用必須、ワクチン接種済みの人もマスク着用必須(FFP2マスクを推奨)となっています。

ウィーン州のみ例外として、 2021年10月1日より博物館、美術館、全店舗において、ワクチン接種の有無にかかわらずすべての人にFFP2マスクの着用が義務づけられました。このように、特定の州に対して国のルールとは異なる規則が定められることもあります。

◆接種証明書、抗体証明書、陰性証明書いずれかの提示
飲食店、宿泊施設、スポーツ、美術館や博物館を除く文化施設などの入場には、上記証明書のうちいずれかの提示が必要です。

(注2)
欧州規格FFP2(またはKN95/N95などの医療用マスク)は、オーストリアの空港の薬局をはじめ、オーストリア国内の売店で販売されています。日本でも通販などで買えます。

詳細・最新情報は下記、在オーストリア日本大使館、在日オーストリア大使館ウェブサイトを参照してください。
・URL: https://www.at.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

・URL: https://www.bmeia.gv.at/ja/oeb-tokio/

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
ウィーン国際空港の到着ロビー

日本⇔オーストリア間の直行便の多くは減便/運休となっています。

●オーストリア航空
成田→ウィーン OS52(日 11:05発-16:05着)
運航は2021年10月17日まで。以降運休
ウィーン→成田 OS51(金 13:20発-翌07:25着)
運航は2021年10月15日まで。以降運休

●ANA
羽田⇔ウィーンNH205/NH206 運休中

首都ウィーンの街なかの様子

首都ウィーンの街なかの様子
ウィーンのカフェハウス

<ウィーン>
マスク着用義務がない市内の通りや広場などでは、マスクなしで歩いている人がほとんど。天気がよい日のレストランやカフェのテラス席は大にぎわいです。ウィーンといえば、クラシック音楽の鑑賞がお楽しみ。国立オペラ座や楽友協会では、所定の感染対策を行った上で上演されています。

国立オペラ座の2021/22シーズンは、立ち見席の入手方法に大きな変更がありました。まず、密を避ける目的で、「立ち見」という名目ながらもイスが導入されました。そして窓口で立ち見券を購入する前に、クルトゥラル(URL:www.Culturall.com)というチケット販売サイトでの事前登録が必要です(以前から登録済みの場合は不要)。そこで割り当てられたお客様番号を、立ち見券を購入する際に伝え、同時にパスポートを提示する必要があります。

国立オペラ座では、万が一クラスター等が発生した場合に感染経路を追跡できるよう、すべてのチケットは記名式となっています、さらに入場の際にパスポートを提示し、チケットの名前との照合確認が行われます。当然ながら、チケットの交換もできません。入場にはワクチン接種証明または回復証明いずれかの提示と、FFP2マスクの着用義務があります。

※上述のとおり、ウィーン州ではすべての人にFFP2マスクの着用が義務づけられています

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

「芸術と歴史の町」ウィーン、「モーツァルトの故郷」ザルツブルク、「ヨーロッパの十字路」インスブルック……中欧の美しい町を自由自在に歩きまわれる地図と旅情報が自慢のガイドブック。町歩きはもちろん、オペラのスケジュールからカフェ巡り、歴史探訪、ハイキングなどオーストリアを楽しむ情報が満載です。

※当記事は、2021年10月1日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

TEXT: 『地球の歩き方 ガイドブック A17 ウィーンとオーストリア』担当 アルニカ 鈴木眞弓
PHOTO: iStock

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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