ポルトガルギターとマンドリンを聞きながら巡るマカオの世界遺産

公開日 : 2020年08月29日
最終更新 :
聖ローレンス教会の優美なシャンデリア(360度画像)
聖ローレンス教会の優美なシャンデリア(360度画像)

今回は、マカオ政府観光局の「石畳の街 マカオ 〜世界遺産を歩く〜」をご紹介します。
全編ポルトガルギターとマンドリンの曲が流れ、それを聴きながら、マカオの名所を解説付きで巡れてしまう動画です。

【はじめに】2020年8月29日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。今後渡航を検討される場合は外務省の渡航情報や、各政府からの情報などを十分に確認してください。
ニュース&レポートのコーナーで世界各地のまだ行ったことのない、あるいは再び訪れたい旅先の詳しい情報を入手して準備を整え、新型コロナウイルス禍収束後は、ぜひ旅にお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを、心より願っています。

全編に流れるギターとマンドリンの音色

全編に流れるギターとマンドリンの音色

この動画で演奏し、登場もされているのは、
日本におけるポルトガルギターのパイオニア・湯淺隆さんと、マンドリン界をリードする吉田剛士さんによる、マリオネットというアコースティックユニット。
まるでマカオの街を歩いていたら、路地裏から聞こえてきそうな音楽を聴きながら、マカオの世界遺産と街並みを巡ることができます。

世界遺産「マカオ歴史市街地区」

世界遺産「マカオ歴史市街地区」
マカオ最古の寺院、媽閣廟(マァコッミュウ)

マカオは西洋と東洋が出合い、450年以上にわたって東西文化が融合し共存した地として、2005年7月に「マカオ歴史市街地区」が世界文化遺産に登録されました。22の歴史的建造物と8つの広場からなる「歴史市街地区」。この動画ではそのうちの12ヵ所を巡ります。その一部をピックアップしてご紹介。

ドン・ペドロ5世劇場
ドン・ペドロ5世劇場

南西部にある媽閣廟(マァコッミュウ)は「阿媽」と呼ばれる海の守り神を祀ったマカオ最古の寺院。マァコッミュウという発音がなまったのがマカオの名の由来と言われています。
ステージ上で二人が演奏している場所はドン・ペドロ5世劇場。1860年にポルトガル国王ドン・ペドロ5世を記念して建てられた西洋式の劇場で、現在でも使用されています。

波模様の石畳が敷き詰められたセナド広場
波模様の石畳が敷き詰められたセナド広場

そして、街の中心となるセナド広場へ。波模様の石畳が敷き詰められ、噴水の中央には天球儀が。市民、観光客も多く行きかうこの広場も世界遺産。そのすぐ真向かいにあるのが、民政総署(現 市政署)。ポルトガル統治時代の中枢として設立し、現在も市民生活を司る政府機関として機能しています。ポルトガルのマフラ宮殿内図書館を模した重厚な雰囲気の図書館やポルトガル伝統のタイル、アズレージョも美しいですね。

日本人とかかわりの深い世界遺産

日本人とかかわりの深い世界遺産
ドーム型天井の聖ヨセフ聖堂

次の演奏ステージは聖ヨセフ修道院及び聖堂。ここはイエズス会宣教師の育成を目的として建てられた。ドーム型の天井やねじれた柱も特徴的。ここには日本に初めてキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルの遺骨も安置されています。また、最も古い教会の一つと言われる聖ローレンス教会。現在は1800年代に再建されたものですが、内部のシャンデリアやステンドグラスなどの装飾がとても優美。マカオの多くの教会の外壁はクリームイエローなどのパステルカラーで、優しい感じがとても印象に残ります。

聖ポール天主堂跡
聖ポール天主堂跡

そして階段を上がり、日本から逃れたキリシタンも建設に携わったといわれる聖ポール天主堂跡へ。度重なる火災で残された巨大なファサードには菊の彫刻など日本との関わりの深さを物語る彫刻がいたるところに。クローズアップされている9つの頭の龍を踏みつける聖母の横には「聖母踏龍頭」の漢字も彫られています。地下にある天主教芸術博物館の納骨堂には殉教した日本人キリシタンの遺骨も眠っているのです。

街歩きをしながら人々と触れ合う

街歩きをしながら人々と触れ合う
タイパ島の夕景

聖ポール天主堂跡から10分ほど歩くと、緑あふれるカモンエス公園に。小高い丘全体が公園になっているここは、元は富豪の庭園。地元の人でにぎわう公園でゆっくり時間を過ごし、夜はレストランやショップが次々と増えているタイパ島旧市街地や石畳のキレイなラザロ地区を散策しながら食事をするのもオススメです。

ウェブサイトをみながら街歩きの計画を
ウェブサイトをみながら街歩きの計画を

マカオの魅力は、人々の生活を身近に感じながら街を歩き、多くの世界遺産に触れられること。マカオ政府観光局のウェブサイトには、地図と連動した世界遺産など見どころ紹介のページもあり、位置や距離感を把握するのにも便利です。
マカオは1月末から、すばやく徹底した水際対策を行ない、コロナの市中感染を防いできました。累計の感染者数は僅か46名で、現在は新規感染者の発生ゼロが続いています。
マカオへ旅ができるようになるにはもう少し時間がかかってしまいそうですが、旅する気持ちを忘れずに、マカオでの街歩き旅をイメージしてみましょう。

■ 詳しくはマカオ政府観光局
・URL: https://www.macaotourism.gov.mo/

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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