【韓国・ソウル 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、街の様子

公開日 : 2021年09月15日
最終更新 :
観光客でにぎわっていたソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)
観光客でにぎわっていたソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)

韓国の首都ソウルは、グルメ、インスタスポット、K-POP、韓流ドラマなど、新しい流行が次々生まれるビビッドな街。「コロナが収束したら真っ先に行きたい」という人も多いのではないでしょうか。観光客が少なくなり、繁華街の明洞もちょっぴり静か。ガンバレ明洞!本記事では、そんなソウルの最新状況をお伝えします。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況
仁寺洞(インサドン)の看板「安心してお越しください」

<日本人観光客の入国には14日間の隔離が義務付けられている>

日本人に対する査証免除・無査証入国措置は停止されています。また、14日間の自宅または施設での隔離が義務付けられています。ビジネス渡航者、ワクチン接種者への隔離免除は、日本から韓国に入国する場合には適用されていません。

<入国の手続き>

韓国入国に際しては、出国前72時間以内に発給されたPCR陰性確認書の提出が必要です。入国時の空港で健康状態質問書および特別検疫申告書の作成、検疫での発熱チェック、韓国国内滞在住所および連絡先(携帯電話番号)の提出、所有デバイスへの自己診断アプリのインストールが求められます。入国後は、1日以内および隔離解除前のPCR検査の受検が要請されています。

<観光地の取り組み>

現在は、外国人観光客がほとんどいないため地元の人の往来、利用がほとんどです。
写真の立て札は、2019年に誕生した複合モール「アンニョン・インサドン」にあったもの。

「安心して起こしください。感染対策を万全にしています。
・毎日、定期的に殺菌消毒
・消毒スプレー各階に完備
・店員はこまめに手洗い励行
・マスクの着用は義務です」
と書かれていました。

マスク着用を必ず守ってください、という貼紙
マスク着用を必ず守ってください、という貼紙

<国内の防疫措置>

防疫措置として、9月6日(月)から10月3日(日)まで、社会的距離の確保を4週間延長しました。ソウルは4段階、大邱など非首都圏は3段階です。いずれも食堂やカフェ、商店、大型スーパー、百貨店の営業時間は午後10時までです。4段階のソウルではプロ野球などの大規模イベントは無観客です。詳しくは、在大韓民国日本国大使館のツイッターで発信されていますので参考にしてください。

・URL: https://twitter.com/JapanEmb_KoreaJ/status/1434491377681715200


なお、施設入口では入店前にQRコードか電話でチェックインが必要です。
マスク着用も義務です。カフェや食堂でも、会話をする時はマスクをするようにという貼紙が多く見られ、また、ほとんどの人たちがこれを守っています。

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
空の玄関口、仁川空港(コロナ禍前に撮影)

韓国での国際線は仁川空港のみの運用です。金浦空港の国際線運航はありません。

<仁川と日本を結ぶ航空便 2021年9月現在>

仁川(スリーコード:ICN)

成田線 NRT
KE703 11:15仁川→13:40成田 毎日(大韓航空、JALコードシェア)
KE704 14:55成田→17:30仁川 火〜日(大韓航空、JALコードシェア)
17:20成田→09:55仁川 月(大韓航空、JALコードシェア)

OZ102 10:00仁川→12:20成田 毎日/不定運休あり(アシアナ航空、ANAコードシェア)
OZ101 13:20成田→15:50仁川 毎日/不定運休あり(アシアナ航空、ANAコードシェア)

ET672 17:25仁川→20:15成田 水金日(エチオピア航空)
ET673 21:10成田→23:50仁川 水金日(エチオピア航空)

ZG041 09:05成田→11:40仁川 日火金(ジップエア)
ZG042 13:10仁川→15:40成田 日火金(ジップエア)

名古屋線 NGO
KE741 08:10仁川→10:00名古屋 水土(大韓航空)
KE742 11:10名古屋→13:10仁川 水土(大韓航空)

関西線 KIX
KE723 09:15仁川→11:00関西 水木(大韓航空)
KE724 12:20関西→14:10仁川 水木(大韓航空)

OZ112 08:45仁川→10:30関西 日火金(アシアナ航空)
OZ111 11:30関西→13:20仁川 日火金(アシアナ航空)

7C1302 09:10仁川→11:00関西 日(チェジュ航空)
7C1301 11:50関西→13:50仁川 日(チェジュ航空)

福岡線 FUK
LJ221 09:40仁川→11:00福岡 水(ジンエア)
LJ222 12:30福岡→13:50仁川 水(ジンエア)

ソウルの様子

ソウルの様子
明洞(ミョンドン)の「歩くインフォメーション」さん、健在

明洞のメインストリートが交差するところ。左に見えるのは明洞芸術劇場。右の白っぽい丸いビルの前に立つ赤い服を着たふたりの男性は、観光案内人。ソウルでは、おもな観光地にはこうして案内人が立ち、道案内をしてくれるんです。
手前の人は、なんと「日本語」対応の係員。コロナ禍で日本人観光客が減っていても頑張ってくれています。

明洞といえば、コスメショップが並ぶ界隈として有名です。飲食店と比べるとダメージが小さいようで、かなりの店が変わらず営業しています。でも、店頭での商品テスターの使用ができなくなりました。ソウル女子は、マスクで口元のおしゃれができない分、目元と前髪の仕上げにものすごいエネルギーを費しています。おしゃれは、コロナ禍だからこそ気合満点!

写真を撮影した日は、平日の12:00過ぎ。外国人観光客がいないため、ビジネスマンがお昼ご飯を食べに来ている程度でした。ユニクロもなくなり、 ソウルのどこよりも明洞が一番打撃を受けていると思います。ガンバレ!ミョンドン!

仁寺洞(インサドン)。下は「アンニョン・インサドン」
仁寺洞(インサドン)。下は「アンニョン・インサドン」

土曜日の14:00頃に撮影した写真です。天気がよく外国人の姿もちらほら見かけました。もちろん閉店したお店もありますが、去年よりは少し街全体が明るい感じがしました。週末は、いつもなら屋台もたくさん並ぶのですが、さすがに少なめ。それでもソウルや近郊から訪れた家族連れなどが、歩行者天国を楽しんでいました。

景福宮(キョンボックン)の光化門
景福宮(キョンボックン)の光化門

土曜日13:00頃の景福宮(キョンボックン)です。コロナ前よりはさすがに少ないですが、ガイドを連れた西洋人の観光客を数組見かけました。そのほかは韓国人の家族連れ、若者などです。以前は韓服をレンタルして観光するのが定番でしたが、外国人が少ないので韓服の人はほとんどいません。写真は、光化門の守門将。韓服姿の家族連れが守門将と記念撮影をしていました。

土曜日の益善洞(イクソンドン)
土曜日の益善洞(イクソンドン)

益善洞(イクソンドン)は、かつては平日でも開店前からお客さんが並んで待っている店が多かったのですが、今回は土曜日なのに、行列ができていた店は2件ほどでした。益善洞は、独特の狭い路地に韓屋が軒を連ねる雰囲気のよいところですが、以前はぎゅうぎゅう詰めですれ違うことができないほどでした。今回は適度に人がいる感じで、どこもゆっくりと覗くことができて快適でした。

もともと店舗の入れ替わりが激しい地区ですが、さすがに空きっぱなしのテナントも目立ちました。今回訪れたのは「カフェ楽園駅」という店。2019年にはなかったため、コロナ禍にオープンしたことになります。座席の半分はテラスになっていて、庭に線路がしつらえてあり(写真右上の窓の外)、店内にもアクリル板が設置されています(写真右下)。インスタスポットですね。ご時世のためか、新しくオープンするお店はどこも風通しのよい空間を意識しているようです。店員さんも、非常に親切でイケメン♪ 益善洞は、変わらずあちこちにアイデアが光っていて、かわいらしい看板を見て歩くだけでも楽しいところです。

夕刻の南大門(ナムデムン)市場
夕刻の南大門(ナムデムン)市場

金曜の夜6時で、この日は天気もよかったのですが、思った以上に人が出ていませんでした。ガイドブックにも紹介される市場ですが、もともとは地元の人のほうが多いところだったので、少し意外でした。観光客向けの店は味や品質がイマイチと言って敬遠していた地元っ子もいましたが、競争が激しくなれば、よりよい店が生き残ってくれるのではないか、と期待しています。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

ソウルはもちろんのこと、地方都市や小さな町の魅力がたっぷり詰まった韓国ガイドの決定版。今行きたいフォトジェニックなスポットや注目韓国ドラマのロケ地、新登録の世界遺産や、四季を楽しむおすすめ情報は必見。各町のご当地グルメがわかる韓国料理ガイドや、買って帰りたい最新のおみやげ情報もチェック!

※当記事は、2021年9月14日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報、情報詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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