【インドネシア 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子

公開日 : 2021年11月22日
最終更新 :
ワクチン接種が進んで、バリ島でのバカンスまであと一歩!
ワクチン接種が進んで、バリ島でのバカンスまであと一歩!

2021年7月には1日あたりの感染者数が5万人前後まで増加していたインドネシアですが、現在はかなり落ち着きを取り戻しつつあります。11月に入ってからは1日あたり500人前後まで減少し、バリ島を含む多くの地域で感染危険度がレベル2(2番目に安全なレベル2)にまで引き下げられました。観光地では海外からの旅行者受け入れを望む声が高まっています。

観光客の受け入れ状況

観光客の受け入れ状況
「マスク着用、社会的距離、手洗い」の”3M”を啓蒙したジャカルタの壁画

〈感染者数は減少傾向〉

 2021年11月までの累計の感染者数は約425万人、死者は14.4万人。ロックダウン処置や学校のオンライン授業、新しい生活様式の徹底などで感染者数は徐々に減少し、2021年11月16日の新規感染者数は347名、今年7月のピーク時の約1%にまで下がりました。観光地であるバリ島では1日20名前後にまで減少しています。

〈ジャカルタやバリ島ではワクチン接種が進む〉

インドネシア全体のワクチン接種状況は、決して高い水準とは言えず、必要回数のワクチン接種を完了したのは全国民の29.6%(11月10日現在)。しかし政府が観光再開を推し進めているバリ島の観光地(サヌール、ヌサドゥア、ウブド)では、優先的にワクチン接種が進められ、現在までに約97%の観光従事者が接種を終えています。ちなみに首都ジャカルタでは99%の接種率となっています。

観光もショッピングもマスク着用がニューノーマル
観光もショッピングもマスク着用がニューノーマル

〈観光目的での入国も再開〉

 2021年10月14日からバリ島デンパサール空港で、対象国を限定しての国際線と観光客受け入れを再開すると政府発表され、日本も受け入れ対象国に入っています。また11月からはインドネシア入国後の隔離処置が3日間(3×24時間)に短縮され、徐々に外国人受け入れ態勢が整いつつある状況です。しかしながら入国時に所得できる観光ビザ(VOA)は停止されたままで、現状では観光目的であってもビザの事前取得が必須。ビザ所得には現地での保証人が必要になるなど観光客にはハードルが高い状況ですが、ビザ取得のサポートをする旅行代理店も増加中です。

 インドネシア入国の際に必要な条件は以下の通りです。
●英文記載のワクチン接種証明書。必要回数接種から14日以上が経過していること
●出発前72時間以内に医療機関が発行したPCR検査の陰性証明書。英文記載のこと
●インドネシア政府指定隔離ホテルの予約確認書、支払い証明書。バリ島の場合は滞在中の宿泊先予約票
●新型コロナの治療費がまかなえる程度(US$10万以上の支払いが可能であること)の海外旅行保険加入証明書
●e-HAC(電子健康状態申告書)。インドネシア政府によるアプリ(プドゥリリンドゥンギ Pedulilindungi)をインストールし、アプリ内にある健康状態申告書の入力
●e-CD(税関申告フォーマット)

航空便・空港の状況

航空便・空港の状況
バリ島の空港にも旅行者の姿が戻りつつある

〈バリ島への直行便も再開予定〉

 2021年11月17日現在、日本とインドネシアを結ぶ直行便を持つ航空会社は日本航空(JAL)、全日空(ANA)、ガルーダインドネシア航空(GA)の3社です。日本航空と全日空が成田~ジャカルタ、羽田~ジャカルタ間を、ガルーダ・インドネシア航空が羽田~ジャカルタ間を運行しています。また、12月からはガルーダ・インドネシア航空が羽田~デンパサール便を週1便、毎週日曜に運航する予定です。待望のバリ島直航便の詳細は下記リンクでチェックしましょう。
・URL: https://www.garuda-indonesia.com/jp/ja/news-and-events/202006_02

〈外国人が入国できる空港〉

 現在、外国人が入国できる空港は下記の空港に限定されています(観光目的の場合はバリ島、リアウ州の空港のみがゲートウェイとなります)。
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
マナドのサム・ラトゥランギ国際空港
リアウ州ビンタン島のラジャ・ハジ・フィサビリラ国際空港
リアウ州バタム島のハン・ナディム国際空港
バリ島のグラライ国際空港

主要都市の街なかの様子

主要都市の街なかの様子
オンデルオンデルと呼ばれる伝統的なワヤン人形もマスクを着用中

〈規制が緩和されて街に活気が戻る〉

 厳しい社会規制を行ってきたインドネシアですが、2021年10月から徐々に緩和されてきています。首都ジャカルタでは、ショッピングモールやレストランも活気を取り戻しつつあり、近隣観光地への小旅行を楽しむ人々も増えてきています。
 バリ島の観光客向け施設も徐々に営業を再開、または準備をはじめており、南部リゾートエリアにはドメスティック旅行者の姿もちらほら見られるようになってきました。長いコロナ禍の影響で、閉業した観光客向けショップやレストランも少なくはないですが、地元住民をターゲットにしたお手頃なカフェやワルン(現地の食堂)は逆に増加傾向にあるそうです。ウブドでは11月13日からウブド王宮での舞踊定期公演を週1回のペースで再開することが決まりました。

ガムランの旋律で舞うバロン舞踊をぜひバリ島で観賞したい
ガムランの旋律で舞うバロン舞踊をぜひバリ島で観賞したい

〈街なかでの新体制の実施状況〉

 どの地域でもマスク着用が義務付けられていて、ほぼ100%の人がマスクをしています。バリ島ではマスクなしでの外出に罰金が課せられており、特に外国人の場合は100万ルピアと高額なので注意が必要です。インドネシア政府は3重の布マスク、および医療用マスクの着用を推奨していますが、日本で普通に売られているような不織布マスクでも問題ないそうです。
 観光施設やレストランなどに入る際には、日本と同様に検温と消毒用アルコールスプレーでの消毒がマストになっています。しかし、地方によっては徹底されていない場合があるので、心配な人は自分用の携帯スプレーや除菌ティッシュを携帯しています。
 また、首都ジャカルタではショッピングモールや地下鉄利用の際に『プドゥリリンドゥンギ Pedulilindungi』と呼ばれる保健省の公式アプリの提示を義務付けて感染管理体制を強化しています。海外でワクチン接種を受けた外国人も登録が可能で、日本語表示も導入されています。スラバヤやジョグジャカルタなどそのほかの都市でも、アプリの積極的な活用が進んでいます。

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※当記事は、2021年11月17日現在のものです

TEXT:『地球の歩き方ガイドブックD25 インドネシア』編集担当 シエスタ 桑野貴子   
PHOTO:iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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