【中国・蘇州 旅の最新事情】地元グルメがいっぺんに味わえる人気のSNS映え市場を在住者がレポート
コロナはすっかり落ち着いている蘇州。蘇州市内も近隣都市も新規陽性者ゼロの日が続いています。今回は、蘇州のSNS映えスポットとして旅行者や地元の人にも人気の、市場と地元グルメのフードコートが併設されている「双塔市集」の様子を蘇州在住の筆者がお伝えします!
ローカル市場がリニューアルでおしゃれに大変身
「双塔市集」はもともと地元の人が利用する一般的な野菜市場でした。2019年12月に、2000平方メートルの空間に市場ゾーンと飲食ゾーンを備え、また市民生活と芸術を融合させる空間としてリニューアルオープンしました。
コロナ禍でも、市民生活を支える野菜市場として活躍していました。コロナが落ち着いたいま、週末や連休になると、地元客のみならず、観光客で賑わいを見せています。
市場では野菜はもちろん、肉や魚などの生鮮品、豆腐などの豆製品や、生麺、生花や酒類なども販売されています。地元の人が日常の買い物で利用している姿を見かけます。蘇州の人の暮らしが少し垣間見えますね。また日本ではあまり見かけない野菜や果物も売られていて面白いですよ。
また、生鮮食品以外に、雑貨やアンティークのアクセサリー、中国茶葉などを売るお店もいくつかあります。ここで旅のお土産探しをするのも良いかもしれませんね。
蘇州の文化も感じられるのが人気の理由
こちらが人気の理由のひとつは、市場に蘇州の伝統文化を上手く融合させて表現されているところ。各ブースの提灯に書かれている記号は「苏州码字(スージョウマーズ)」と呼ばれる文字で、蘇州で生まれた商業数字です。
今は蘇州の街中で私は見かけたことはありませんが、香港やマカオのレストラン、中医薬局などでは今も見られるそうです。
ちなみに中国では近年全国各地で古い野菜市場をリニューアルする動きがあるようです。以前はローカルの野菜市場といえば、野菜や肉はスーパーに比べて安くて新鮮である反面、足元が汚かったり薄暗いという印象でしたが、リニューアルによって清潔で明るく入りやすい市場が蘇州でも増えています。
フードコートでは地元グルメがいっぺんに味わえる
飲食店ゾーンは、フードコートスタイルになっていて、蘇州の伝統的な小吃(シャオチー)と呼ばれる軽食を売るお店が集まっています。一品ずつ買って食べられるのが嬉しいところ!
もちろん蘇州の山塘街や観前街などの観光地でも、蘇州の小吃が食べられるお店はありますが、これだけの種類がいっぺんに食べられる場所は蘇州では他に無いと思います。
ラインナップは、小籠包や生煎(焼き小籠包)、咸豆花、ワンタンなど、しっかりお腹を満たしてくれるものから、海棠糕、梅花糕(大判焼きのようなもの)、酒酿圆子、豆沙小圆子(ぜんざいのようなもの)など甘いものまでバラエティ豊か。どれも10~20元(約170~340円)程度で食べられます。
他の都市では味付けが異なるものや、蘇州でしか食べられないものがたくさんあるのでぜひいろいろ食べてみてください!
- 住所
- 苏州市姑苏区石匠弄2号一楼
- アクセス
- 地下鉄1号線「相門」駅から徒歩約8分
- 営業時間
- 6:00~20:00(※早めに閉店する店もあります。)
蘇州市内・中国国内のコロナ対策状況
2021年11月の今日現在は、蘇州と近隣都市でのコロナ陽性者がゼロのため、双塔市集には自由に入場可能でした。
数ヶ月前、近隣都市でコロナ陽性者が増えていた時期に訪れた時(写真)は、健康コードの提示や検温が必要でしたので、蘇州や近隣の状況によって都度対応しているようです。
一方蘇州の地下鉄では、依然として健康コードの提示、検温、マスクの着用が義務付けられています。
蘇州や近隣都市ではコロナは落ち着いていますが、中国国内の各都市では断続的にコロナ陽性者が出ています。他国に比べるとそれほど多い数ではないのですが、いわゆるゼロコロナをすすめる中国では、一旦その都市で陽性者が出ると、徹底的に抑え込む行動制限が行われ、約一ヶ月ほどで収束して、また元の生活に戻るというパターンが定着しています。
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※当記事は、2021年11月10日現在のものです
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