【中国・蘇州 旅の最新事情】観光客でにぎわう世界遺産の拙政園を在住者がレポート
新型コロナウイルスが世界中に広まり、一年を過ぎましたが、いまだ収束が見えません。しかし中国では他の国に比べて新規感染者数がとても低く抑えられており、国内観光や国内旅行はほぼ再開されています。世界文化遺産を有する蘇州の現状を蘇州在住の筆者がレポートします!
蘇州のコロナ対策は臨機応変に変更
「蘇州古典園林」のひとつとして世界文化遺産に登録されている拙政園。また中国四大名園のひとつとしても数えられ、年中観光客が訪れる人気観光スポットです。先日、訪ねてみました。
2021年7月24日時点で発表されている蘇州市の新型コロナ患者数は「0」となっています。感染者数が多かった時期はもちろん感染対策はとても厳しく、拙政園などの観光地に入場する際は14日以内に蘇州市から出ていないことを行動履歴アプリで証明する必要がありましたが、それに比べると現在は観光地での感染対策は比較的緩い印象です。
私が拙政園を訪れた日は、入口で、マスクの着用と健康コードの提示を求める放送が流されていましたが、実際にはマスクを着用していなくても入場できましたし、健康コードの提示も求められませんでした。また多くの人は、マスクを着用して入場していましたが、屋外であること、また30℃を超える暑さのため、園内を歩いているうちに外す人がほとんどでした。
また町なかのショッピングモールなどの屋内施設のコロナ対策も拙政園と同じように、マスク着用と健康コードの提示を求めるアナウンスや掲示をしているところが多いです。しかし上述した感染状況から、実際のところはマスクなし、健康コードの提示をしなくてもコロナ以前と同じように利用することができる状況です。ただ、中国国内の別の都市でクラスターが発生したことがニュースに出ると、すぐに入場の規制が行われるようになったり、マスク着用と健康コードの提示が徹底されるようになったりしたことが今までありました。とても迅速かつ臨機応変に対応が行われていると思います。
一方、蘇州の公共交通機関はコロナ以降、対策は変わらず、地下鉄やバスではマスク着用が義務となっています。地下鉄ではさらに改札口の前で係員に健康コードの提示が必要です。高速鉄道(中国版の新幹線)では駅から出る際に身分証を読み取り機にかざして出入りを記録しています。(中国の身分証を持たない外国人は手書きで記帳。)
拙政園は蓮が一番の見頃を迎えています
初夏から夏にかけて蓮が見頃を迎えるこの時期は、拙政園が最も観光客でにぎわう季節。今年も朝から多くの人が訪れていました。約5万平方メートルという広大な敷地の中にあるたくさんの池が、どこも蓮で埋め尽くされている姿は圧巻! 池の周辺に芸術的に配された回廊や建物、橋などの調和がとても美しく、訪れる人を魅了していました。
ご当地3Dアイスが人気
去年から中国では各地の観光スポットでご当地3Dアイスが人気です。どれもただの真っ平らなアイスではなくSNS映えする形! 拙政園は、園の中ほどにある見山楼と蓮をモチーフにしたデザインになっています。お値段は15元(約250円)と少しお高め。でもさすがお高めなだけあって、チョコレート味が濃厚でおいしかったです。園内の売店や、入口前の商店で購入できます。
蘇州は他に、虎丘や留園、獅子林バージョンがあります。
コロナが収束して自由な往来が再開されたら、ぜひ訪れてみてください。
■拙政園
・住所: 苏州市姑苏区东北街178号
・開園時間: 7:30~17:30(3月1日~11月15日)、7:30~17:00(11月16日~翌年2月29日)
・定休日: 無休
・入場料: ハイシーズン(4~5月、7~10月)とオフシーズン(1~3月、6月、11~12月)で異なります。2021年7月24日現在のハイシーズン料金は80元(約1350円)。
・URL: https://www.szylly.com/
※混雑を避けるため、2019年4月27日から、インターネットによる時間指定入場券の事前購入が必須となりました。制限枚数に達していなければ当日でも購入可能です。
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『中国・蘇州の世界遺産 拙政園(せっせいえん)を100倍楽しむ2019最新版ガイド』の記事は
こちら
※当記事は、2021年7月24日現在のものです
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◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
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