【中国・蘇州 旅の最新事情】街歩きが人気の世界遺産「平江路」とゼロコロナを進める中国の様子を在住者がレポート
中国は先日10月1日が国慶節(建国記念日)でした。毎年10月1日から1週間が連休で、例年は観光シーズンのピークです。しかし中国は、コロナの市中感染が起きたら直ちにコロナを封じ込める、いわゆる“ゼロコロナ”政策を採っています。そんな“ゼロコロナ”の中国・蘇州の最近の様子をレポートします。
国慶節連休の観光地・平江路のようす
中国の10月1日からの国慶節連休の最終日に、蘇州の観光地・平江路を訪れてみました。平江路は、南北に流れる平江河沿いに飲食店や雑貨屋が並ぶ観光ストリートです。一番南側の入口に、検温するテントが設置されていました。しかし平江路の途中には東西に小さな路地がたくさんあります。そこからは自由に出入り出来たので、チェックが厳しいわけではないようでした。
訪れてみて思ったのは観光シーズンにしては、観光客が少ない印象でした。今年のこの連休中は、政府の通達ではないものの、各学校や会社から市外・省外への移動を控えるよう通知が出ているそうで、市外や省外からの観光客が少ないようです。
世界遺産・平江路は街歩きが楽しい場所
平江路は、蘇州の旧市街地にある、平江河沿いに南北に延びる約1.6kmの道。この平江路を含む「平江歴史街区」が、唐宋以来の古い町並みが残るエリアになっていて、「平江歴史街区」の一部約1.1kmが、中国大運河の一部として世界文化遺産登録されています。
水路沿いに白壁と灰色の瓦の建物が立ち並び、いまも蘇州古城の姿で保存されている様子は、観光客のみならず、蘇州の人にも人気で、いつも漢服やチャイナドレスを着て結婚写真の前撮りをするカップルの姿を見かけます。
平江歴史街区
- 住所
- 苏州市姑苏区平江路
- 最寄り駅
- 地下鉄1号線「相門」駅
- 入場料
- 無料
連休中も遠方への移動はできるだけ控え、市内で遊ぶ
コロナの抑え込みに成功している中国・蘇州。しかし7月末に蘇州市の近隣都市・南京市と揚州市で市中感染が爆発。移動の規制が一気に厳しくなり、蘇州の観光地での健康コードの確認や検温などの徹底が再開されるなど、とても緊張感が高まりました。
その後、南京市と揚州市の市中感染は1ヵ月で収束し、蘇州はまた以前の生活を取り戻しています。
ただ、まだ他の地域で市中感染が起きているので、リバウンドが起きないように、連休中は遠方への移動は控えるよう、学校や会社が通達を出しているところもあったようです。
“ゼロコロナ”のために高速鉄道や飛行機での移動情報は政府が徹底把握
コロナ以前から中国では、高速鉄道や国内線の飛行機のチケットを買う際に、必ず中国の身分証か、パスポートが必要です。
乗客情報が徹底的に把握されているので、コロナの市中感染が起きた場合、陽性者が数日前までに乗った高速鉄道の便名や車両、また飛行機の便名が公表されます。偶然乗り合わせた人は、自主的にPCR検査に行くことなどが求められています。
日本に暮らす人からするとちょっとやりすぎのように感じるかもしれませんが、コロナ禍の中国では政府の徹底した管理と、素早い情報開示が、市民の安心感に繋がっているように感じます。
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※当記事は、2021年10月12日現在のものです
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