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2018年で最後!「トロリーバス」で大迫力の「黒部ダム」へ(立山黒部アルペンルート)

2018年07月30日

 長野県と富山県の県境をまたぐ絶景の観光ルートとして、外国人観光客にも人気が高まっている「立山黒部アルペンルート」。2015年3月に北陸新幹線も開通して、さらに行きやすくなりました。「立山黒部アルペンルート」のハイライト、大迫力の「黒部ダム」の観光情報などを紹介します。北陸新幹線長野駅からバスで1時間45分、「立山黒部アルペンルート」の入口「扇沢(おうぎさわ)駅」へ。ここから「関電トンネルトロリーバス」で黒部ダムを目指し、さらに標高の高い「室堂」を目指します。

2018年で最後の運行となる「関電トンネルトロリーバス」に乗車!

日本で2箇所しかない「トロリーバス」で黒部ダムへ

 「立山黒部アルペンルート」の長野県側の入口・扇沢駅から黒部ダムへ向かいます。

 ところで、トロリーバスとは、架線から集電し、道路の上を走るバスのような乗り物です。無軌条電車という位置づけで、法的には鉄道なのだとか。「関電トンネルトロリーバス」は、長野県大町市の扇沢駅と富山県立山町の立山駅とを結ぶ交通路「立山黒部アルペンルート」の移動手段の一翼を担う乗り物なのです。

 総延長37.2kmで、世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」のひとつ目のハイライト「黒部ダム」に向けて、扇沢駅から「関電トンネルトロリーバス」に乗って向かいましょう(乗車時間、約15分)。

 線路のない電車(乗っている感覚はバス)の「関電トンネルトロリーバス」に乗車すると、すぐに長いトンネルに入ります。トンネル内を走るため排気ガスがなく、環境にもやさしいことからトロリーバスが運行されているのです。

 トンネルの途中、難工事を極めた破砕帯(はさいたい)を通過します(トンネル内の光が青になりますので分かりやすい)。また、長野・富山県境をトンネル内で通過(標識あり)していきます。なお、車両の老朽化のために2018年11月30日で「関電トンネルトロリーバス」は運行が終了し、2019年4月から(冬季は運休)は電気バスでの運行となります。トロリーバスの「ラストイヤー」ですからお急ぎを。

映画『黒部の太陽』の舞台、大迫力の黒部ダム!

黒部ダム駅から地上に出ると・・・

 全長6.1km、約15分の乗車で、「関電トンネルトロリーバス」の終点でトンネル内にある「黒部ダム駅」に到着します。駅から200段近い階段をのぼり、トンネル内に湧き出る水で一息つきながらダムの見える展望台方面へ。展望台から眼下を眺めると・・・。

 目の前に大迫力の光景が広がります。筆者が訪問した日は天気が良くなかったのですが、何とか雨も上がってくれました。

巨大なダム湖を一望

 静かな湖面の美しい光景とダムから放流される水の轟音・・・、 深い緑色・・・。なお、湖面をクルージングする遊覧船「ガルベ」が運航(乗船時間約30分)され、ダム湖を周遊するといいます。時間があれば、乗ってみてもいいかもしれません。

■黒部ダム湖上遊覧船 ガルベ
・URL: http://www.kurobe-dam.com/garve/

岩壁に雲がかかって幻想的・・・

 黒部ダムは、発電を主目的として1963年に完成したダムで、高さ(堤高)は186mと日本一を誇ります。総貯水容量は約2億tで、建設当時の費用で513億円、作業員延べ人数は1,000万人を超えたという大工事だったといいます。

 ダム工事期間中には、事故が多発したのだといいます。先ほどトロリーバスで通過したトンネル内の破砕帯からの大量の冷水の噴出などで多数の命(殉職者は171人)が失われました。このダムの建設工事がいかに苦難を極めたか・・・。映画『黒部の太陽(主演、石原裕次郎。1968年公開)』は、このときの工事の模様を描いた作品で、ご存知の方も多いはずです。

 先人たちの多大な努力によって完成した黒部ダムには、今ではトロリーバスで簡単にアクセスできるようになりました。ちなみに、「関電トンネルトロリーバス」の「関電」とは、「関西電力」のこと。ダムを建設するための資材などの運搬を目的にトンネルが作られたため、電力会社の関西電力がトロリーバスを運営しているのです。

黒部ケーブルカーで、さらに上へ!

レトロな雰囲気のケーブルカー

 さらに歩を進めます。トロリーバスの黒部ダム駅からケーブルカーの黒部湖駅の間は、黒部ダムの堰堤上を歩いていきます。高さ186mのダムの堰堤から下を眺めると足がすくんで・・・。大迫力の水しぶきを体感しながらケーブルカーの駅へ向かいましょう。

 黒部ダムから次の経由地・黒部平駅までは、ケーブルカーに乗車します。ケーブルカーの黒部湖駅もトンネル内にあって、ひんやり。「黒部ケーブルカー」は、最大斜度31度、標高差373mを誇り、全区間トンネル内を走ります。黒部湖駅からケーブルカーに乗車すると、あっという間に黒部平駅に到着です(乗車時間約5分)。

絶景!ロープウェーで空中散歩!!

標高差500mを約7分で結ぶロープウェー ©iStock

 黒部平駅からさらに上の大観峰(だいかんぼう)駅までは、ロープウェーで。ロープウェーに乗車すると、黒部ダム湖などを眼下に見ることができます。原生林が広がる「タンボ平」の上をのぼっていくロープウェーで、約7分の空中散歩です。紅葉の時期は木々が赤やオレンジ、黄色などに染まり、さらなる絶景を見せてくれるといいます。

もうひとつのトロリーバスで、日本最高所に位置する室堂駅へ!

2019年以降は、日本で唯一のトロリーバスに

 大観峰駅から本日の目的地、室堂(むろどう)駅までは、「立山トンネルトロリーバス」に乗車します。トロリーバスは、日本では2箇所しかなく、ここ「立山黒部アルペンルート」にのみ存在するのです。

 「立山トンネルトロリーバス」は、「鉄道日本最高所」を走り、立山連峰の主峰・雄山(おやま)直下や難工事を極めた発破帯を通過し、約10分で室堂駅(標高2,450m)に到着します。「関電トンネルトロリーバス」が2018年11月30日で運行を終えますので、2019年からは日本で唯一のトロリーバスとなってしまいます。2018年は、日本でふたつのトロリーバスに乗車できる最後のチャンスとなります。

 「立山黒部アルペンルート」の1日目は、室堂駅に直結した「ホテル立山」で宿を取ることにしました。

■立山黒部アルペンルート
・URL: https://www.alpen-route.com/index.php

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