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小湊鐵道トロッコ&いすみ鉄道 菜の花・桜2019!撮影スポットガイド!

2019年03月10日

 千葉県の房総半島を上総中野駅を介して縦断する二つのローカル線、小湊鐵道といすみ鉄道をご存知でしょうか。例年3月から4月上旬にかけて、沿線では菜の花と桜が見頃を迎え、鉄道ファンだけではなく多くの観光客で賑わいます。SNSで人気に火がついた沿線の絶景撮影スポットを紹介します。

【絶景1】小湊鐵道と菜の花のコラボ!「石神の菜の花畑」

SNSなどで人気に火がついた石神の菜の花畑

 JR内房線の五井駅と上総中野駅とを結ぶ小湊鐵道。その養老渓谷駅から徒歩約10分のところに目的地があります。小湊鐵道の春の絶景撮影スポットの代表格といえば、一面の菜の花畑の中央を列車が走りぬける「石神の菜の花畑」でしょう。何ともフォトジェニックではありませんか。

 筆者が訪問したときは、やや雲が多い日でしたが、多くのカメラマンが「その時」を待ちます。

 遠くから、「ピーっ」と汽笛が鳴り、周囲は緊張感に包まれます。「来たっ!」

小湊鐵道「里山トロッコ列車」と菜の花のコラボレーション!

 菜の花畑をゆっくりとしたスピードで小湊鐵道の「里山トロッコ列車」が走り抜けていきます。

 「里山トロッコ列車」は、赤とクリームのツートンカラーの客車を「SL」が牽引する観光列車です。ただし、先頭の「SL」は蒸気機関車ではなく、過去に走っていたSLを再現したものなのだとか。動力は環境にやさしいクリーンディーゼルエンジンを積んだディーゼル機関車ではありますが、煙突から煙を出しながら走行するという細部にこだわった徹底ぶりが素敵です。

 小湊鐵道の「里山トロッコ列車」は、例年3月中旬から12月中旬頃に上総牛久駅と養老渓谷駅とを結び、土・日曜・祝日を中心に一部の平日にも運行されています。特に菜の花と桜が見頃を迎える時期は、大変な混雑となります。乗車には、乗車券のほかにトロッコ整理券(500円、大人/小人同額)が必要になります。

菜の花畑を貫く線路(踏切から安全を確認の上で撮影)

 列車は、ゆるいカーブを描きながら菜の花畑の中央を走り抜けていきます。何ともフォトジェニックな光景です。あたりは菜の花の香りがして、目とともに鼻からも癒しを与えてくれるでしょう。

 「石神の菜の花畑」は、鉄道ファンだけではなく、海外からの観光客も多く訪れていました。ただし、線路と菜の花畑の境に柵がありませんので、線路に近づき過ぎないようにしましょう。マナーを守って、見学したいものです。

一面の菜の花で気分もリフレッシュ

 筆者が訪問した際は、快晴とはなりませんでしたが、雲の隙間から強い太陽の日差しが出たり入ったり・・・。列車が来るときに、やや「いい光線」になってくれました。

 なお、列車の本数が少ないので、見学の際は事前に時刻表を確認したいところです。養老渓谷駅発着の1分前後が「石神の菜の花畑」の列車通過時刻の目安と考えてください。また、「光線」の関係で、午前から午後早めの時間帯の訪問がオススメです。

■石神の菜の花畑(Google MAP
・住所: 〒290-0534 千葉県市原市石神225

【絶景2】小湊鐵道と桜のコラボ!「飯給駅の水鏡」

桜が咲く無人駅の飯給駅

 赤の帯にクリーム色のディーゼルカーが何ともいえない味わいを醸し出す小湊鐵道。小湊鐵道の沿線には、列車と桜のコラボレーションが美しいスポットがいくつかありますが、このスポットへの訪問は必須です。

 その必須スポットは、無人駅の「飯給」駅。これで「いたぶ」と読みます。桜が満開の時期に、飯給駅前の水田に水が張られると絶景スポットが生まれるのです。

駅前の水田には多くのカメラマンが!

 飯給駅で列車を降りると、駅前の水田には、その筋の方々を含めたカメラマンが陣取っていました。その中に筆者も加わっていくのですが、彼らのお目当てがこちらです。

飯給駅の目の前の水田に映る列車と桜の「水鏡」

 カメラマンたちのお目当ては、田んぼの水面に映る桜と列車がコラボレーションする「水鏡」の光景でした。 夕方であたりは薄暗くなっていましたが、風も弱く、散り始めていた桜の花びらが水面に浮かぶ絶景が広がっていました。

 列車と桜の正面の「ポールポジション」を何とか確保。夕刻の養老渓谷行き列車と桜とのコラボレーションを撮影しました。

息をのむほどの美しさが!

 さらに陽が落ちて、あたりが闇に包まれる直前の18:25。何ともいえないブルーの空にライトアップされた桜・・・。息をのむほどの美しさが広がりました。 でも・・・。この美しい光景の中に、列車が来ないのです。この「ブルーの世界」は、5分から10分程度の一瞬の出来事でした。

五井行きと夜桜の水鏡

 「ブルーの世界」が終わってしまい、あたりは闇に包まれます。

 ところで、平日ダイヤであれば、18:25発の五井行き列車があります。撮影日によって多少の誤差はありますが、平日に訪問すれば、「ブルーの世界」と列車のコラボレーションが撮れるかもしれません。 なお、飯給駅近くの絵画と小湊鉄道の写真などを展示する「ギャラリーいたぶ」でお聞きしたところ、プロの方々は、この「ブルーの世界」と列車とのコラボレーションを撮影すべく、平日に来られることが多いということでした。

満月と20:06発(休日ダイヤ)の養老渓谷行き

 田んぼの水面に映る桜と列車がコラボレーションする「水鏡」の絶景が見られる飯給駅。奇跡の絶景を見るためのポイントは、以下の4点です。

【1】桜が満開であること
【2】水田に水が張られていること
【3】晴天で、無風であること
【4】平日18:25発の五井行き列車を狙うこと

 絶景の「ブルーの世界」と列車のコラボレーションを撮影すべく、再訪を誓う筆者なのでありました。

 ところで、飯給駅には、テニスコートの2/3ぐらいの広さという世界で一番大きな!?トイレもあります。女性専用のトイレで、世界的に著名な建築家・藤本壮介氏が設計した「アート作品」でもあるのだとか。こちらも(女性は)必見です。

■飯給駅
・住所: 〒290-0543 千葉県市原市飯給943-3


【絶景3】小湊鐵道といすみ鉄道の乗換駅「上総中野駅」

小湊鐵道のディーゼルカーと花々の競演

 千葉県の房総半島を縦断する二つのローカル線、小湊鐵道といすみ鉄道ですが、その乗換駅が上総中野駅です。

 上総中野駅の駅舎を出て左、駅前広場付近に絶景スポットがありました。小湊鐵道のディーゼルカーに菜の花と桜と・・・。

 なお、小湊鐵道の上総中野駅と養老渓谷駅間は、運転本数が極端に少なくなります。いすみ鉄道との乗り換えで房総半島を縦断される場合なども含め、列車の時刻表は事前に要確認です。

■上総中野駅
・住所: 〒298-0262 千葉県夷隅郡大多喜町堀切61

【絶景4】いすみ鉄道・国鉄色のキハ52・28形と桜のコラボ!「新田野ストレート」

菜の花の土手と桜並木の「新田野ストレート」

 つづいて、JR外房線の大原駅と上総中野駅とを結ぶいすみ鉄道へ。その新田野駅から徒歩約10分のところに春の絶景撮影スポットがあります。その筋の方々の間で「新田野ストレート」と呼ばれるところです。

生島踏切から見る「新田野ストレート」

 いすみ鉄道新田野駅で下車し、上総東(かずさあずま)駅方面へ線路沿いを歩きます。「生島(おじま)踏切」で線路を渡ると緩やかな坂の直線区間が続く区間が見えてきます。線路の先、右側には桜並木が続いています。なお、画像左奥の田んぼが桜並木、菜の花と列車のコラボレーションが撮影できるポイントとなります。すでに、その筋の方々が陣取っていました。

 遠くで汽笛が鳴り、あたりは緊張感に包まれます。「真打」の「国鉄色」のレトロなディーゼルカー「キハ52・28形」の登場です。

国鉄色のキハ52・28形と桜のコラボ!

 いすみ鉄道のディーゼルカーは、春になると線路沿いで満開となる菜の花カラーの黄色が基本です。ところが、鉄道利用者の減少を食い止めるべく、鉄道好きのいすみ鉄道前社長・鳥塚亮さんが導入したのが「国鉄色」のレトロなディーゼルカー「キハ52・28形」です。JR大糸線や高山本線で走り、引退した「昭和のディーゼルカー」をいすみ鉄道が引き取り、今も現役で走っているとあって、多くの鉄道ファンがいすみ鉄道沿線に訪れるきっかけにもなった人気車両なのです。

「キハ20 1303」は「国鉄色」のディーゼルカー

 「キハ52・28形」の人気に伴って、2015年に導入された新型のディーゼルカー「キハ20 1303」は、基本の黄色ではなく「国鉄色」をまとっています。桜並木と田んぼの「水鏡」には、「国鉄色」がよくお似合いです。

 ところで、「キハ52・28形」は、土・日曜・祝日を中心に「急行」列車として運行されています。また、同車両を使った「レストラン列車」なども運行され、人気を博しています。ただし、2019年3月16日のダイヤ改正で、同車両の土・日曜・祝日の運行が、3往復から2往復に減ることになりました。車両の老朽化などに伴うことのようです。

 なお、上の「キハ52・28形」の画像は、2018年4月1日の8:45頃に大原行きの列車を撮影したものです。ところが、ダイヤ改正の減便に伴って「キハ52・28形」が「新田野ストレート」をその日の最初に通過する時刻が、12:13頃となってしまいました。このため、午前中の美しい光線で上のような「水鏡」が撮影できるかは・・・。あらかじめご了承ください。

■新田野ストレート(Google MAP

【絶景5】いすみ鉄道・総元駅「桜のトンネル」

満開の「桜のトンネル」総元駅に入線する「キハ52・28形」

 いすみ鉄道は、菜の花・桜の時期にオススメの撮影スポットがたくさんあります。駅のプラットフォームからでも撮影できる「お手軽」ポイント、総元(ふさもと)駅もそのひとつです。

菜の花と桜が満開の総元駅周辺

 筆者が訪問した際、総元駅は快晴とはいきませんでしたが、菜の花と桜が満開の美しい光景でした。

画になる「国鉄色」と花々の協演
総元駅から徒歩約5分の黒原不動滝

 なお、総元駅から徒歩約5分のところに黒原不動滝があります。筆者が訪問した際は、約40匹というこいのぼりが川の上で気持ちよく泳いでいる光景を見ることができました。

■総元駅
・住所: 〒298-0252 千葉県夷隅郡大多喜町218-2
・URL: https://www.isumirail.co.jp/ensen/stations/fusamoto/

菜の花カラーのいすみ鉄道ディーゼルカー

 さらに、 総元駅から2駅離れた東総元駅にも美しい撮影スポットがあります。「いすみ鉄道の『桜と菜の花』といえば、ココ!」といわれる有名スポットです。筆者は、時間の関係で列車内からの見学となりましたが、桜のトンネルを列車がくぐる光景は美しいものでした。東総元駅前の国道465号線を西へ徒歩約4分のところにあります(Google MAP)。


【モデルルート】小湊鐵道&いすみ鉄道 春の絶景撮影旅

最終列車が入線する小湊鐵道飯給駅

 3月下旬から4月上旬に菜の花と桜が見頃を迎える小湊鐵道といすみ鉄道の沿線。特に土・日曜・祝日の小湊鐵道の上総中野駅と養老渓谷駅間の列車の本数が少ないので、列車を利用しての撮影旅は困難を極めます。事前のプランニングが重要です。

●7:03発、五井駅
※JR総武快速線・東京駅5:59発(千葉駅乗り換え)、JR内房線・五井駅7:01到着の列車と接続
(小湊鐵道3A普通列車)
●8:13着、養老渓谷駅
(徒歩)
●8:30-9:50、「石神の菜の花畑」【絶景1】
※以下の時刻に通過予定の各列車を撮影
・8:40、五井駅行き14A普通列車
・9:25、養老渓谷駅行き「里山トロッコ91号」
・9:37、上総牛久駅行き「里山トロッコ92号」
(徒歩)
●10:10頃、養老渓谷駅
(タクシー利用、15分約2,200円。事前に予約しておきたい)
※タクシーではなく、養老渓谷駅前観光案内所での「レンタサイクル」を利用する方法も。この場合、養老渓谷駅から上総中野駅まで約25分。タクシーがなかった場合の手段として検討したい。レンタサイクルに関する問い合わせは、「養老渓谷観光協会」へ。
●10:42発、上総中野駅
(いすみ鉄道60D普通列車)
※総元駅(【絶景5】)、東総元駅付近の桜と菜の花の絶景スポットは、車中からの見学
●11:20着、新田野駅
(徒歩)
●11:30-12:15、「新田野ストレート」【絶景4】
※以下の時刻に通過予定の各列車を撮影
・12:03、上総中野駅行き63D普通列車(車種未定)
・12:13、大原駅行き「急行2号(キハ52・28形)」
※「新田野ストレート」から「上総東駅」まで歩く(約20分)
●12:46発、上総東駅
(いすみ鉄道101D急行列車(キハ52・28形に乗車!))
●13:46着・14:04発、上総中野駅
(小湊鐵道28A普通列車)
※上総中野駅前の【絶景3】スポットで、列車を入れた撮影はできない
●14:25着、飯給駅【絶景2】
※以下の時刻に通過予定の各列車を撮影
・15:34、上総牛久駅行き「里山トロッコ4号」
 ~略~
・18:59、五井行き40A普通列車
 ~略~
●20:51発、飯給駅
(小湊鐵道44A普通列車)
●21:41着、五井駅
※JR内房線・五井駅21:43発(蘇我駅乗り換え)、JR京葉線・東京駅22:49到着の列車と接続

 上記の「モデルルート」は、2019年3月16日以降の列車ダイヤで、以下の4つのポイントを踏まえたものとなっています。

【1】小湊鐵道の「里山トロッコ列車」を「石神の菜の花畑」で撮影したい
【2】いすみ鉄道の「キハ52・28形」を「新田野ストレート」撮影したい
【3】小湊鐵道の飯給駅で、夜の「水鏡」を撮影したい
【4】日帰りで撮影したい

 以上の4つのポイントを網羅するには、さらに以下4つのポイントも踏まえなくてはなりません。

【5】撮影日は、土・日曜・祝日のみ
【6】桜が満開であること
【7】「新田野ストレート」と飯給駅前の水田に水が張られていること
【8】晴天で、無風であること

 ただし、できれば平日や午前中に訪れたいスポットなども列車ダイヤの制約で、午後の訪問にするなど「ある程度の妥協」も必要です。また、訪問を諦めるスポットをつくるなど「ワリキリ」も必要でしょう。「これだけは、美しく撮影したい」というこだわりがある場合は、沿線の養老渓谷などで宿をとって1泊する、自動車で沿線を回る、何日か現地に通う、といったことが必要になるでしょう。何を目的にするかで、撮影旅のプランニングをしてみてください。

いすみ鉄道・大多喜駅に停車中の「国鉄色」キハ52形

 さらに、筆者が撮影したたくさんの画像などを「地球の歩き方 旅スケ」で紹介しています。

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 二つのローカル線の列車時刻表、おトクな乗車券などの情報は、各鉄道会社のサイトでご確認ください。

■小湊鐵道
・URL: https://www.kominato.co.jp/


■いすみ鉄道
・URL: https://www.isumirail.co.jp/


 春の房総半島へ、出かけてみませんか。

※撮影日: 2018年4月1日

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