空き家+訪日外国人 沖縄・宜野湾市 ワンルームホテル開業

公開日 : 2019年03月14日
最終更新 :
外国人向けワンルームホテル「Mcity in WAKASA」と高志保雅さん=那覇市若狭1の同ホテル前で
外国人向けワンルームホテル「Mcity in WAKASA」と高志保雅さん=那覇市若狭1の同ホテル前で

 那覇市の不動産業「Mcity(エムシティー)」が2018年7月、市内に空き家物件を改装した外国人向けワンルームホテル「Mcity in WAKASA」を開業しました。「訪日観光客の宿不足」と「高い空き家率」の解消、外国人観光客をもてなす「ウェルカムんちゅ精神」の実現と、一石三鳥の効果を挙げています。


 同社は同年、沖縄県内の太陽光発電システム会社の宿泊部門として設立され、社長に地元出身の高志保雅さん(31)が就任しました。

 ホテルは鉄筋コンクリート造り3階建てです。部屋は4室あり、1~10人が泊まれるコンドミニアムタイプがあります。広いリビングに大きなベッド、琉球畳の和室を備えた部屋もあります。料金は1部屋1万5000円からです。

 県によると、17年度の沖縄入域観光客数は約958万人、うち外国人は約269万人と共に過去最高を記録。宿泊態勢が追い付いていない点に高志保さんは着目しました。外国人観光客の多くはアジア圏からで、大家族で来る客もいます。高志保さんは「大人数でも同部屋で泊まれる部屋を用意し、要望に応えました」と説明しました。また、総務省の住宅・土地統計調査では、13年の県内の空き家率は10.4%と以前より増えています。同ホテルも以前はビジネスホテルでした。新築より空き屋を改装した方が、短期間・低コストですみます。

 仲介翻訳サイトを使ったオンライン決済と便利な点も好評です。以前は不安がっていた住民も、今では施設内清掃などの商談をするまで連携できるようになりました。高志保さんは「県の抱える課題をポジティブに考え、外国人観光客をおもてなしする夢のある事業を、今後も着々と広げたい」と意気込みを見せました。

 この記事は、全国商工会連合会が地域活性化のキーマンとなる若手経営者育成のため開催した「次世代地域リーダー塾」プログラムの中で、毎日新聞記者の指導を受けて作成されたもので、「地球の歩き方ニュース&レポート」でも掲載しました。
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■全国商工会連合会
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