【アジフライTシャツプレゼント】とらふぐ、アジフライ、元寇、土谷棚田・・・・・・ 知られざる松浦市の魅力に迫る(長崎県)

公開日 : 2019年09月15日
最終更新 :

モンゴル帝国(元朝)からの侵攻「元寇」のあった地として知られ、平安時代から戦国時代にかけ、松浦党(“まつら”とう)と呼ばれる水軍が活躍したことでも有名な、長崎県北部北松浦半島にある松浦市。令和元年の現在は、アジフライの聖地、そして夕日の沈む棚田が注目される観光地になっていました。不思議な魅力あふれる松浦市の見どころをレポートします。

松浦市立埋蔵文化財センターで松浦の歴史を知る

松浦市立埋蔵文化財センターで松浦の歴史を知る
松浦市立埋蔵文化財センター

1281年(弘安4年)7月30日の夜、松浦市は暴風雨に見舞われ、総勢4,400隻の船と14万人の元軍の多くが鷹島周辺の海底に沈んだといわれています。(弘安の役)鷹島周辺の海では1980年から調査が行われ、約4,000点にもおよぶ、蒙古襲来時の遺物が発見されています。

蒙古襲来絵詞(パブリック・ドメイン)(三の丸尚蔵館保管)
蒙古襲来絵詞(パブリック・ドメイン)(三の丸尚蔵館保管)

2012年3月27日には、海底遺跡として日本で初となる国史跡「鷹島神崎遺跡」として指定されました。ここ松浦市立埋蔵文化財センターでは、そうした海底から発見された「てつはう」(火薬を用いた球状の炸裂弾)などの貴重な遺物を収集、展示しています。同センターではスタッフによる「元寇」の本格的な紙芝居も披露しており、当時の情勢やなぜ松浦が舞台となったのか、なども知ることができます。

■松浦市立埋蔵文化財センター
・住所: 〒859-4303 長崎県松浦市鷹島町神崎免146番地
・営業時間: 9:00~17:00
・料金:個人 310円(一般)/ 小・中学生・高校生 140円
・URL:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/630/

松浦党の歴史を神社で紐解く、今福神社

松浦党の歴史を神社で紐解く、今福神社
今福神社の境内

今福神社には、水軍として名を馳せた松浦党(まつらとう)の祖といわれる源久公が、旧暦の12月30日に、鳴き砂の河口“ぎぎが浜”から、お宮のろうそくの明かりを頼りに上陸した、という逸話があります。源久公がそこで大晦日を過ごしたことから、「歳の宮」と呼ばれ、彼の最初の居城である梶谷城に移るまで過ごしたといわれています。

宮司さんによる、歴史の勉強
宮司さんによる、歴史の勉強

源平天下分け目となった壇ノ浦の合戦では平家水軍として活躍し、鎌倉時代の蒙古襲来時の勇戦によっても知られる松浦党。この松浦党の活躍や、肥前国松浦郡だった時代からのさまざまな故事由来がわかる宮司さんによる興味深い歴史授業を、厳かな雰囲気が漂う今福神社で受けてみてはいかがでしょう。

■今福神社
・住所: 〒859-4522 長崎県松浦市今福町東免68
・TEL:  0956-74-0722
・宮司さんの歴史授業:
※正式参拝をしていただくことを条件に可能です。
※事前予約が必要。
※約1時間の歴史授業となります。
※費用は無料。ただし、「正式参拝」のため、御初穂料(気持ち)をお納めください。

「日本の棚田百選」にも認定、風光明媚な土谷棚田

「日本の棚田百選」にも認定、風光明媚な土谷棚田
土谷棚田

土谷(どや)棚田は、農林水産省が定める「日本の棚田百選」の中でも指折りの棚田との呼び声が高いです。青い玄界灘、大空と緑の棚田は鮮やかなコントラストをなし、まさに“風光明媚”。見る人の心を和ませます。毎年4月から5月下旬にかけて行われる田植えの時期の夕刻には、約400枚の水田が斜光に照らされて輝きます。毎年9月には、棚田のあぜ道に並べたろうそくに灯をともす「土谷棚田の火祭り」が行われ、幻想的な風景を見ることができます。

■土谷棚田
・住所: 〒848-0405 長崎県松浦市福島町土谷免
・TEL: 0956-72-1111 (松浦市食と観光のまち推進課)
・最寄り駅: 伊万里駅から車で約40分
・URL: https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/625/

活気のある朝市で漁師メシを堪能! 松浦魚市場「旬市場」

活気のある朝市で漁師メシを堪能! 松浦魚市場「旬市場」
松浦魚市場「旬市場」
魚市場の食堂で朝食を食べよう
魚市場の食堂で朝食を食べよう

松浦魚市場は、1978年(昭和53年)から1979年にかけて、長崎県卸売市場整備計画によって開場しました。その後、平成の時代に入ってからは設備が充実し、水揚げから加工、流通までを担う魚市場として機能しています。この魚市場では、一般の観光客向けに松浦に水揚げされた鮮魚を格安で販売しています。食堂も併設されており、とらふぐの刺身や鮮度抜群のアジを使ったアジフライなど、松浦を代表する魚料理を満喫することができます。

■松浦魚市場「旬市場」
・住所: 〒859-4536 長崎県松浦市調川町下免695番地
・TEL: 0956-72-2495 (松浦魚市場協会)
・営業時間: 9:00~14:00(日曜は8:00~14:00)
・定休日: 市場休業日(毎週土曜日、他)
・最寄り駅: 松浦鉄道(MR)調川駅より徒歩約3分
・URL: https://www.uoichibakyoukai.com/

島がまるごと商社、青島◯(まる)

島がまるごと商社、青島◯(まる)

2016年10月に、漁業を中心に地元や県外の若い人たちが魅力を感じる仕事をつくり、地域活性化を図る目的で設立されたのが「一般社団法人青島○」。島民全員が“社員”で、「島がまるごと商社」をキャッチフレーズにしています。青島かまぼこなど特産品の生産、販売のほか、近年新設された加工場では養殖しているマグロや、銀鮭、以前は捨てていた魚を使った加工品の生産、販売事業を行っています。魚肉ハンバーグや干物などの新商品の開発も活発だそう。

松浦市の日本一のひとつ、とらふぐ

松浦市の日本一のひとつ、とらふぐ
とらふぐ ©iStock

透き通るような“薄造り”の身が特徴のふぐ刺し。ここ松浦市は、とらふぐの養殖で日本一の生産量を誇ります。全国で生産される3,491トンのうち、長崎県が約半数の1,737トン、松浦市だけで487トン、全体の14%のとらふぐを養殖しています。
※平成28年 農林水産統計

松浦市の名物をふぐ刺しで
松浦市の名物をふぐ刺しで

独特の旨味と食感が特徴のとらふぐは、白身の魚で、クセがなくあっさりとした味。てっさ(刺身)、てっちり(鍋)、唐揚げなどの調理法との相性がよく、身以外の皮やくちばしはほとんどがゼラチン質で、良質なコラーゲンの塊です。ここ松浦市の養殖のとらふぐは、天然ものに遜色がなく、全国的に高い評価を受けています。

アジフライの聖地、松浦市

アジフライの聖地、松浦市
たるたるやソース、お好きなたれで
地元では、たるたるが定番
地元では、たるたるが定番

2019年4月、松浦市は友田吉泰市長の宣言のもと、正式に「アジフライの聖地」として名乗りをあげました。もともと、“アジの水揚げ量日本一”を誇ってきた松浦市。その漁獲量とともにアピールしているのが、アジの旨さです。地元産のアジに確かな自信を持つ友田市長は、こう語ります。

「松浦市の自慢は、アジの水揚げ量だけではありません。鮮度と、月ごとの漁獲高の安定ぶりも誇りです。全国どこにでもいる魚ですが、その多くが日本海側、とくに松浦沖対馬暖流域に多く生息しています。その数、47万トン。一方の太平洋側の4万トン強と比べても10倍以上です。その漁場に最も近いのが松浦魚市場なんです。また、年間を通して月に1,000トン以上の水揚げがあるのは松浦だけです。つまり、いつ来ても新鮮なアジが味わえるということです。アジは夏場がピークですが、漁場に近い松浦は、年中、いつでも新鮮なものを食べることができます」

「アジフライの聖地・まつうらのうた」を披露する友田市長
「アジフライの聖地・まつうらのうた」を披露する友田市長

松浦だけで味わえる海の恵み、アジフライ。その衣はサクサクで、身はふわふわ。臭みがなくふっくら肉厚の身は、普段食べるアジフライとは、文字通り、ひと味もふた味も違います。「アジラフライの聖地」松浦市へ、アジフライを食べにきてみませんか。

読者プレゼントのお知らせ

読者プレゼントのお知らせ
読者プレゼントのお知らせ

今回、アジフライの聖地・松浦市より、アジフライTシャツを提供いただきました。特別に、この記事をご覧いただいた方の中から抽選で3名様にプレゼント!

ご応募はこちらから。
※応募期間: 2019年9月15日(日)~2019年10月14日(月)
※ご当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせて頂きます。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

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