絶対乗りたい!新型超低床電車「COCORO」~A列車で行こう(熊本)
熊本県は、全国でも有数の観光列車王国。県内には、個性豊かな列車が走る在来線が7つあり、それぞれにテーマのある「くまもと七色鉄道」注目されています。今回はその中の人気の電車をいくつかご紹介します。
熊本市内を走る路面電車に2014年10月、新型超低床電車「COCORO」が導入されました。デザインは、「ななつ星in九州」でおなじみの工業デザイナー・水戸岡鋭治さん。外観は、熊本城の外壁をイメージした濃茶で、金色の3つのハートマークがシンボルに。熊本に訪れる観光客に、おもてなしの“心”を伝えようということで、丸みを帯びたロゴがあしらわれています。
インテリアは2種類の木材を使用。折りたたみ式のベンチ、取り外し式のテーブルなどを設置し、出入り口付近の床面の高さは30cmで車いす用の電動リフトも配備されています。
■熊本市電「COCORO」(熊本市交通局)
・URL: http://www.kotsu-kumamoto.jp/
くま川鉄道 観光列車「田園シンフォニー」
人吉温泉(人吉市)と湯前(ゆのまえ、湯前町)を結ぶ、くま川鉄道。同観光列車は、自然豊かな人吉球摩磨盆地を走行しています。車両は現在3種類あり、外観が茶色の「冬」、赤色の「秋」、ベージュの「春」。インテリアは人吉球磨産のヒノキを使用し、窓側に向いた座席などを設置しています。車窓を動く絵画のように見せるため、窓枠が太めの木製になっているのが特徴です。
観光列車としての運行は1日1本(人吉温泉駅発、湯前駅着。運行日注意)。途中停車駅では地元のおもてなし隊が手づくりの惣菜や、新鮮な農産物などを販売しています。乗車すると1人1枚土産券が付き、ご当地のものと交換できるのが魅力的。乗車1ヵ月前から予約を受け付けています。
■くま川鉄道 観光列車「田園シンフォニー」
・URL: http://denen-s.wixsite.com/top-page
JR九州 特急「A列車で行こう」
黒と金の外装に、落ち着いた色調の木やステンドグラスを使用したインテリア。「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにデザインされた列車には、バーが設けられ、ベンチやソファも設置されています。BGMは、向谷実さんがアレンジしたジャズの名曲「A列車で行こう」。電車に揺られながら、有明海岸に面する御輿来(おこしき)海岸が一望でき、潮の満ち干きによる美しい干潟模様を眺めることができます。ほかにも雲仙普賢岳などが見られる素晴らしいロケーションです。
■JR九州 特急「A列車で行こう」
・URL: http://www.jrkyushu.co.jp/trains/atrain/
移動も観光の1つになる観光列車。熊本ならではの電車に乗って、外に見える美しい自然を眺めながら、沿線の観光スポットやグルメを味わう。
鉄道ファンもファンじゃなくても楽しめる旅になりそうです。
情報提供:旅行新聞新社
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年1月22日に掲載されたものです。
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