【360°】日本のてっぺんを目指す、北海道宗谷本線鉄道の旅 稚内の歩き方

公開日 : 2019年06月14日
最終更新 :
駅長さんが出迎えてくれた。元の線路はここまで延びていた
駅長さんが出迎えてくれた。元の線路はここまで延びていた

稚内は日本最北の地。天気のよい日は沖合にサハリンの島影をはっきりと見ることができます。日本海とオホーツク海が交わる位置にあるため、海の幸も豊富でおいしく、おみやげ物も豊富です。真夏に訪問しているならさらに足を延ばして利尻島や礼文島を訪問するのもおすすめです。

■ 稚内観光協会
・URL: http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp

まずは宗谷岬に

まずは宗谷岬に
日本最北のモニュメントは記念写真に最適のポイント

日本の最北端の地は宗谷岬。稚内に来ていてここを外すことはできません。稚内市内からの公共バスでもアクセスでき、所要時間は50~55分。2~3時間おきに往復7本のバスを利用することができます(往復で2500円の割引運賃設定あり)。

宗谷岬だけでなくほかの見どころも巡ってくれる観光バスもありますので、時間が合うならそちらを利用するのも便利です。稚内公園やノシャップ岬にも寄ってくれます。午前8時出発の午前便は大人1人3300円、午後出発の百年記念塔にも立ち寄るコースは大人1人3600円です。

バスの右側の建物は日本最北の公衆トイレ
バスの右側の建物は日本最北の公衆トイレ

岬の先端にはモニュメントやおみやげ物屋さん、日本最北の公衆トイレなどがあります。稚内は風が強く気温も一段と低いので、夏でもウインドブレーカーのような風除けの上着を準備していきましょう。

マイナス12度の世界を体験できる流氷館もある
マイナス12度の世界を体験できる流氷館もある

■ 宗谷バス
宗谷岬を経由するのは「天北宗谷岬線」のルート。定期観光バスも同社の運行で予約必須。3ヵ月前から電話受付で支払いは現金のみ。
・URL: http://www.soyabus.co.jp/

稚内公園で歴史にふれる

稚内公園で歴史にふれる
展望台から見た稚内港の景色。360度のパノラマを見ることができる

JR稚内駅から徒歩でもアクセスできる稚内公園には、展望室の高さが海抜240mの位置にある展望タワー「開基百年記念塔」があり、1、2階の「北方記念館」ではこの地の歴史を知ることもできます。

公園内には記念碑も点在していますので、まずは「開基百年記念塔」を訪れ、山を下りながら観光するのがおすすめです。

山を下る途中で氷雪の門の向こうに利尻、礼文に向かうフェリーを見た
山を下る途中で氷雪の門の向こうに利尻、礼文に向かうフェリーを見た

■ 稚内市北方記念館・開基百年記念塔
・営業時間:
 2019年は4月27日~10月31日。
 6、9月は9:00~21:00、7~8月は8:00~21:00、5月、10月は9:00~17:00。
・定休日: 月曜(月曜が祝日の場合は翌日、6~9月は無休)
・料金: 高校生以上400円、小・中学生 200円(18時以降の入館料設定あり)
・URL: http://w-shinko.co.jp/hoppo-kinenkan/

白い道を歩きたい! 宗谷丘陵

白い道を歩きたい! 宗谷丘陵
目にまぶしい白い道。ここが一番の撮影ポイント

公共交通機関を使ってのアクセスが難しい場所ですが、宗谷丘陵には白い道と呼ばれるホタテの貝殻を敷きつめた真っ白な道があります。晴天の日は、海と空の青、丘陵の緑と道の白さが鮮やかなコントラストを見せてくれ、実にフォトジェニックな景色を楽しむことができます。

宗谷丘陵は緩やかに削られた丘が続く氷河地形で、開発されずに残っているという点でこのエリアは貴重な存在です。発電用風車が57基並ぶこの丘にはフットパスがあり、宗谷岬を出発点とするロングコースなら約11km、宗谷岬ウインドファームを出発点とするショートコースなら約5kmの道のりです。

白い道からは利尻島とサハリンとを見ることができる
白い道からは利尻島とサハリンとを見ることができる

白い道は、ゴール地点に近いエリアにあります。地図で見るとゴール地点からアクセスしたほうが近いように見えますが、このルート取りでは最初にきつい上り坂が続きますし、ゴールに向かう道のりのほうが絶景を楽しめますので、東から西へと下るルートをたどることをおすすめします。

■ 稚内フットパス
ルートマップがPDFデータでダウンロードできる。
・URL: http://www.wakkanai-cci.or.jp/wakkanai-footpath/

利尻富士のシルエットと沈む夕日を楽しむ

利尻富士のシルエットと沈む夕日を楽しむ
逆光の姿も美しい利尻富士。夕方は冷え込むので上着持参で

ノシャップ岬から南西に下った場所にある「夕日が丘パーキングからは、沈む夕日と利尻富士のシルエットとを眺めることができます。ここは南稚内からも簡単にアクセスできますので、稚内を出発点として反時計方向にぐるっと回るようにドライブしましょう。野生の鹿たちも数多く見ることができます。

北防波堤ドームで最後の記念写真を

北防波堤ドームで最後の記念写真を
稚泊航路があったときはここまで鉄道が通っていた

樺太(サハリン)に向かう人々が到着する列車を荒波から守るために造られたのが北防波堤ドーム。長さ427mの半円型のドームで、円柱が並ぶ美しい建築物です。JR稚内駅から徒歩数分でアクセスできますので、稚内訪問の最後に訪れて駅に向かうのもいいでしょう。

駅の近くで買い物するなら

駅の近くで買い物するなら
乾き物から新鮮な海産物、北海道ブランドのお菓子まで揃う

すぐ近くに複数のお店があります。海産物を購入するなら配送サービスもある夢食館北市場の利用が便利です。ここでは食事をとることもできます。一般的な北海道みやげも購入できますので、まずはここを訪れるといいでしょう。

■ 夢食館北市場
・営業時間: 9:00~17:00(夏季)、9:00~15:00。
・定休日: 無休
・URL: http://www.kitaichiba.co.jp


取材協力:北海道観光振興機構、JR北海道
地球の歩き方編集部 小山田浩明


【北海道宗谷本線鉄道の旅】
▸第一弾: 旭川~名寄編はこちらから
▸第二弾: 名寄~稚内編はこちらから

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。