「カー娘」の活躍に沸く北海道・北見へ!「観光に行く?」「そだねー」

公開日 : 2018年03月20日
最終更新 :
あなたも「カー娘」になれる!?
あなたも「カー娘」になれる!?

 この冬、日本中を歓喜と感動に包んだ「カー娘」の大活躍で注目が高まっている北海道・北見市。「カー娘」が所属するカーリングチーム「LS北見」の練習拠点がある北見市常呂町の「カーリングホール」は、一般人でもカーリング体験が出来る施設として人気が高まっています。また、北見市には、日本初の「滝つぼ水槽」や世界初の「川が凍る水槽」がある「北の大地の水族館」、かつて世界の約7割のシェアを誇ったという北見の特産品「ハッカ」の歴史を学べる「北見ハッカ記念館」などの観光施設もあります。さらに、国内最大規模の海浜植物の一大群落地で、300種以上の草花が見られる「ワッカ原生花園」などで大自然を満喫でき、新鮮な魚介類を味わうだけではなく、B級グルメ「オホーツク北見塩やきそば」や地ビールなども楽しめる「食」の宝庫でもあります。魅力あふれた北海道・北見市のおススメスポットなどを紹介します。

「カー娘」に会える!?「LS北見」の練習拠点でカーリング体験!

「カー娘」に会える!?「LS北見」の練習拠点でカーリング体験!
「カー娘」に会える!?

 この冬、日本中を歓喜と感動に包んだ女子カーリングチームの選手たちが所属する「LS北見」が練習拠点としている「アドヴィックス常呂カーリングホール」は、トップ選手だけではなく、一般の観光客でもカーリングを体験することが出来る施設として人気が高まっています。

 国際大会の開催規格にも準拠していて、6つの「シート」を備えた国内最大の屋内カーリング専用施設です。ちなみに、「LS北見」の「LS」とは、「ロコ・ソラーレ(Loco Solare)」の略で、「ローカル」と「常呂っ子(北見市常呂町)」の「ロコ」とイタリア語で「太陽」を意味する「ソラーレ」に由来するのだとか。

 「LS北見」の女子カーリング選手5人の大活躍で、彼女たちを総称した「カー娘」、試合中のやり取りで注目された「そだねー」などは、2018年の「流行語大賞」になるのではないかと評判です。また、長時間に渡る試合の合間に、彼女たちがミーティングがてらデザートなどを食べて栄養補給する姿は、「もぐもぐタイム」と名づけられ話題になりました。そんな「カー娘」になるべく、カーリング体験をしに行きませんか。

 カーリング体験は、初心者でもOKです。靴底が汚れていない運動靴、手袋、動きやすい長ズボンにウィンドブレーカー(半袖、半ズボンはNG)は、持参するようにしましょう。「カー娘」が投げていたストーン、ヘルメット、誰もが掃きたい「カーリングブラシ」などは現地で借りる(有料)ことが出来ます。

「氷上のチェス」 初心者でも大丈夫!

「氷上のチェス」 初心者でも大丈夫!
アドヴィックス常呂カーリングホール

 カーリングのルールは、テレビなどを見て「何となく」程度に分かっている方が多いのではないでしょうか。相手チームとの駆け引き、作戦・・・。「氷上のチェス」と呼ばれるだけあって、奥が深いカーリングの世界ですが、「とにかく、ストーンを投げてみたい」「カーリングブラシで、氷の表面を掃いてみたい!」という初心者でも気軽に体験できます。

 1時間の「体験コース」、基礎からミニゲームまでを楽しむ「入門コース」、「本格コース」までレベルに合わせたコースも用意されています。例えば、10人で訪問した場合、指導員の方が1人付き、2時間で8,000円となっています。1人換算・800円で、あなたも「カー娘」になれるのです。なお、大人数のグループでなくても利用できますので、事前に施設に問い合わせの上、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。「私が、スキップ(=ポジション名)よ!」などというケンカと、選手たちを真似た「もぐもぐタイム」は、館内ではNGです。

 テレビでは、小さく見えたかもしれないカーリングの「シート」ですが、実際の長さは45.72m、幅は5mもあります。また、ストーンをリリースする「ホグライン」からストーンを投げ入れる同心円の「ハウス」までの距離の長さは、実際に氷上に立ってみないと実感できないでしょう。楽しそうに競技を進めていた「カー娘」たちの偉大さに、改めて気がつくのではないでしょうか。

■アドヴィックス常呂カーリングホール
・住所: 〒093-0213 北海道北見市常呂町土佐2-2
・URL: http://seesaawiki.jp/w/curlingtokoro/

■カーリングチーム LocoSolare(ロコソラーレ/LS北見)
・URL: https://www.locosolare.jp/

「日本一」「世界初」がある!「北の大地の水族館」

「日本一」「世界初」がある!「北の大地の水族館」
幻の淡水魚「イトウ」が見られる

 カーリング体験以外にも北海道・北見市には、魅力的な観光スポットがあります。まずは、「北の大地の水族館」を紹介します。

 「北の大地の水族館」は、2012年にリニューアルオープンしましたが、それまでは来館者数の減少と施設の老朽化で大ピンチに陥っていたのだとか。そんなピンチだった水族館が、リニューアルで人気の観光施設に変貌を遂げたのだといいます。変貌を遂げた、人気の理由とは!?

1メートル級の「イトウ」
1メートル級の「イトウ」

 「北の大地の水族館」の人気の理由は、いくつかあります。人気の理由のひとつ目は、「日本一」「世界初」があることです。1メートル級に育った日本最大の淡水魚「イトウ」を20匹も飼育していて、最多の飼育数(日本一)となっています。また、冬に極寒となる北見市の寒さを再現して、自然の中では見ることができない「凍った川の下」を泳ぐ魚たちの様子を見られる展示方法が、「世界初」の試みなのだとか。

世界初の氷結水槽
世界初の氷結水槽
水槽の中に滝を作った「滝つぼ水槽」
水槽の中に滝を作った「滝つぼ水槽」

 人気の理由のふたつ目は、魚たちの展示方法です。水槽の中に滝を作った「滝つぼ水槽」があり、激流のなかを力強く泳ぐ魚を見ることができます。自然環境に近いかたちで、イキイキと泳ぐ魚の姿を見られることなどが評判を呼び、「復活」を遂げました。

 ちなみに、こうした展示方法をプロデュースしたのは、神奈川県の新江ノ島水族館、東京・池袋のサンシャイン水族館のリニューアルなどを手がけた「水族館界」の超有名人・中村元さんなのだとか。

■北の大地の水族館
・住所: 〒091-0153 北海道北見市留辺蘂町松山1-4
・URL: http://onneyu-aq.com/

世界シェア約7割を占めた名産品「ハッカ」の記念館

世界シェア約7割を占めた名産品「ハッカ」の記念館
かわいらしい外観の「北見ハッカ記念館」

 明治35年頃から生産が始まり、戦前の昭和14年頃に全盛期を迎え、当時の世界シェアの7割ほどを占めた北見の名産品が「ハッカ」です。その「ハッカ」の歴史などを展示しているのが、北見ハッカ記念館です。

例年9月には、ハッカの可愛らしい花が
例年9月には、ハッカの可愛らしい花が

 「ハッカ」は、シソ科の植物です。葉の中に蓄えられた油分を水蒸気を使って取り出し、ハッカ脳(メントール)とハッカ油に精製され、利用されています。「ハッカ」というより、「メントール」「ミント」の方がピンと来る方が多いかもしれません。

 「メントール」ということで、スーっとした清涼感のある香りで臭いを消すという利用法だけではなく、熱をさげる、痛みをとる、炎症を和らげるといった薬品としての需要が戦前を中心にありました。特に、西欧諸国からの引き合いが強く、北見のハッカは高値で取引されたといいます。全盛期ほどではないものの、現在でもハッカの栽培が行われています。アロマやリフレッシュ、飲み物などのの香料にも使えるとあって、人気のお土産品にもなっています。

■北見ハッカ記念館
・住所: 〒090-0812 北海道北見市南仲町1-7-28
・URL: http://www.kitamihakka.jp/

300種以上の草花が咲き誇る!ワッカ原生花園

300種以上の草花が咲き誇る!ワッカ原生花園
紅紫色の花は、北海道を代表する花・ハマナス

 ワッカ原生花園は、オホーツク海とサロマ湖に面し、約700ヘクタールという広さを誇る日本最大の海岸草原です。春から秋にかけて、300種以上の草花が咲き誇り、多くの観光客が訪れます。ちなみに、「ワッカ」とは、アイヌ語の「真水」を意味し、「水が湧くところ=WAKKA-O-I」に由来しているのだとか。

サイクリングも楽しめる
サイクリングも楽しめる
観光馬車でゆったり
観光馬車でゆったり

 4月頃から黄色や紫色の花々が咲き始めますが、6月から7月の夏を迎える時期が、草花の最盛期となります。

 紅紫色の花を咲かせる北海道を代表する花・ハマナスやエゾスカシユリのオレンジ色の花などが咲き、可憐な花々と雄大な大自然の光景に癒されることでしょう。また、約2.6キロメートルの距離を40分ほどかけてゆっくり進む観光馬車「ドリームワッカ」は、のんびりと「花散歩」を楽しめるので、おススメです。レンタサイクルもありますので、北海道の爽やかな風を感じながらの散策はいかがでしょうか。

■ワッカ原生花園
・住所: 〒093-0216 北海道北見市常呂町栄浦242-1
・URL: http://tokorollc.sakura.ne.jp/wakka/index.htm

地ビール国内第1号の「オホーツクビール」とグルメ!

地ビール国内第1号の「オホーツクビール」とグルメ!
明るく開放的な店内

 北海道・北見市は、地ビールの街としても有名です。1994年に、日本で初めて地ビールの製造免許を取得したオホーツクビールは、ドイツのビール純粋令に従い、オールモルトビールを醸造しています。4種類の基本銘柄のほか、季節ごとに年間数種類のビールを醸造し、それぞれに特徴的な味と香りが楽しめます。

 オホーツクビールの醸造所に併設された「オホーツクビアファクトリー」は、北見市の名物でB級グルメの「オホーツク北見塩やきそば」など地産池消グルメとともにビールを楽しむことができると評判のレストランです。

北見の名産品を使ったB級グルメ!
北見の名産品を使ったB級グルメ!

 「オホーツク北見塩やきそば」は、北見が大生産地でもある特産の玉ねぎとサロマ湖で採れたホタテを使った塩味のやきそばです。

アクセスも便利
アクセスも便利

 「オホーツクビアファクトリー」は、開放的な雰囲気の店内で、「オホーツク北見塩やきそば」だけではなく、地産地消の豊富なメニューとともに北見グルメを楽しめるスポットです。JR石北本線北見駅から徒歩約15分とアクセスも便利です。

■オホーツクビアファクトリー
・住所: 〒090-0037 北海道北見市山下町2-2-2
・URL: https://www.beers.co.jp/

北見市へのアクセスは!?

北見市へのアクセスは!?
オホーツク海とサロマ湖

 見どころ満載の北海道・北見市へのアクセス方法です。

 北海道北見市へは、東京など本州行きの飛行機の便数が多い「女満別空港」からのアクセスが一般的です。女満別空港から北見(北見バスターミナル、JR北見駅)へは、「北見バス」で約40分です。

 鉄道では、札幌駅と網走駅を結ぶ石北本線の特急「オホーツク」号で北見駅まで札幌駅から約4時間30分です。また、北見駅から網走駅までは特急「オホーツク」号あるいは、「大雪」号で約40分、旭川駅へは約3時間です。

 北見市には、北見温泉、おんねゆ温泉、塩別温泉という3つの温泉もあります。これらの温泉、観光スポット、グルメなどの情報が満載の北見市観光協会のホームページなどで情報収集し、さっそく「カー娘」になるべく、北見市へ出かけてみませんか。「そだねー」

■(一社)北見市観光協会
・URL: http://kitamikanko.jp/

画像提供: (一社)北見市観光協会

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

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