女子旅はココで決まり! スイス・アーラウの旧市街は町歩きにおすすめ
町歩きにおすすめのスイス・アーラウ(Aarau)の旧市街を紹介します。アーラウはアーレ川(Aare)沿いに位置するアールガウ州(Aargau)の州都です。アーラウ駅には特急列車が停車しますので、チューリッヒ中央駅(Zürich HB)やバーゼル駅(Basel)、ベルン駅(Bern)などの主要都市(駅)からのアクセスが良好です。中世都市の面影が色濃く残るアーラウの旧市街は、女子旅におすすめです。女子旅におすすめの理由とは?
アールガウ州の州都、アーラウとは!?
アーラウの歴史は古く、1248年にキーブルク伯ハルトマン4世(Hartmann IV. von Kyburg)とハルトマン5世(Hartmann V)によって町がつくられました。1263年にハプスブルク家(Habsburger)が相続しましたが、1415年にはベルン州(Bern)の管轄下になりました。
現在の州境が成立したのは1803年で、同年にアーラウはアールガウ州(Aargau)の州都に選ばれました。現在では、州で最も人口が多い都市となっています。旧市街には重要な歴史的建造物が数多く残り、それらの合間にデパートやスーパーマーケット、レストラン、カフェなどが点在して、活気があります。
町のシンボル、旧市街の入口に建つオーバー門塔
13世紀に建設されたオーバー門塔(Obertorturm)は、町のシンボル的存在です。15世紀から16世紀に増築され、現在の62mの高さの塔になりました。
オーバー門塔はかつて、刑務所・住居として使用されていました。現在は、ガイドつきで塔の内部を見学できます。興味のある方は、アーラウ観光インフォメーションセンター(記事下部)で問い合わせてみてください。
後期ゴシック様式の住居が並ぶストリート、ハルデ
上の写真は、18世紀に建てられた後期ゴシック様式の住居が並ぶハルデ(Halde)と呼ばれるストリート。落ち着いた色をした壁の家と茶色い屋根が連なる町並みがすてきで、散歩をすればワクワクすることでしょう。
歴史ある市教会と市庁舎
上の写真、中央の建物は旧市街の北西端に位置する後期ゴシック様式の市教会(Stadtkirche)です。10~11世紀には既にここに教会が建っていたといわれていますが、現在の教会は1471年から1477年にかけて建築されたもの。1940年から1943年にかけて、スイス人画家のフェリックス・ホフマン(Felix Hoffmann)によって制作された美しいステンドグラスは見どころのひとつです。
写真の右側、三角屋根の建物は現在、市庁舎(Städtisches Rathaus)として使用されている歴史ある建築物です。トゥルム・ロレ(Turm Rore)と呼ばれる建物で、最も古い部分は13世紀まで遡ります。
教会前広場に建つ、正義の女神の噴水
市教会前の広場に建つのは、1643年に造られた正義の女神の噴水(Gerechtigkeitsbrunnen)です。中心に建つユースティティア像(Justitia)は複製ですが、オリジナルの像はアーラウ市立博物館(Stadtmuseum Aarau)に展示されています。
屋根下のギーベルは見どころのひとつ
旧市街を歩くと、よく目にするのがギーベル(Giebel)といわれる屋根下に描かれた美しい壁画です。絵は旧市街のいたるところで見ることができますが、それぞれデザインが違うところも魅力的です。
旧市街で最も古い建物、監視塔だったシュロスリ
1200年頃に建設されたシュロスリ(Schlössli)は、中世時代には要塞の一部だった監視塔です。2015年にアーラウ市立博物館の一部としてリニューアルオープンしました。町の歴史をはじめ、多くの歴史的価値がある遺物を鑑賞することができます。
木々に囲まれた公園で散策の合間にひと休み
町歩きに少し疲れたら、散策の途中で公園に寄ってひと休みしましょう。上の写真は、市教会のすぐのところにある公園、スピテルガルテン(Spittelgarten)です。小規模な公園ですが、観光途中の休憩に最適です。
アーラウへのアクセス方法と町の観光案内所
チューリッヒ中央駅からアーラウ駅までは、列車で約30分。チューリッヒ中央駅よりアーラウ駅行き、またはバーゼル駅行き、ベルン駅行きのいずれかに乗車し、アーラウ駅で下車します。
旧市街の中心部、メッツガーシュトラッセ(Metzgergasse)に位置するアーラウ観光インフォメーションセンター(Aarau info)までは、アーラウ駅から徒歩約10分です。
いかがでしたか。中世都市の面影が色濃く残るスイス・アーラウの旧市街を紹介しました。女子旅におすすめのアーラウへ、友達を誘って出かけてみませんか。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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