夏に楽しみたい! 蒸気船に乗って行くスイス・ルツェルン湖クルーズ

公開日 : 2019年06月04日
最終更新 :
自然豊かなルツェルン湖 ©iStock
自然豊かなルツェルン湖 ©iStock

中央スイスに位置する古都ルツェルンは、毎年世界中からたくさんの観光客が訪れる、スイス旅行で絶対に外せない人気の観光地です。ルツェルンに来たらぜひとも体験したいのがルツェルン湖の蒸気船クルーズです。100年以上の歴史を持つ蒸気船に乗って、美しい景色を眺めながら優雅な時間をゆっくりと楽しみましょう。

ルツェルン湖にある5つの蒸気船

ルツェルン湖にある5つの蒸気船
ルツェルン市内からスイス交通博物館前に到着する蒸気船

スイス・ルツェルン湖では、通常、以下5つの蒸気船が運航されています。蒸気船のなかで一番新しく、そして、一番大きなシュタット・ルツェルン号は、現在大規模な修理のため、2019年から3年ほど運航を中断する予定です。

・1901年製造ウーリ号(Uri)
・1902年製造ウンターヴァルデン号(Unterwalden)
・1906年製造シラー号(Schiller)
・1913年製造ガリア号(Gallia)
・1928年製造シュタット・ルツェルン号(Stadt Luzern)

一番古いウーリ号は、なんと1901(明治34)年製造。今でも多くの人を魅了しているのですから驚きです。

一年を通して楽しめるルツェルン湖クルーズですが、蒸気船の運航は季節が限定されています。繁忙期の夏シーズンは便数が増え、春・秋シーズンは便数が減ります。冬シーズンは蒸気船での運航は休止となり、モーター船のみでの運航となります。

2019年の夏シーズンは5月25日から9月8日まで

2019年の夏シーズンは5月25日から9月8日まで
ルツェルン湖を運航する蒸気船

2019年は、4月19日(金)から春シーズンに変わり、1日に1便(※日曜・祝日は1日2便)のスケジュールで蒸気船が運航されていました。

5月25日(土)からは、夏シーズンに変更になり、1日に複数便が運航されています。2019年のスケジュールによると、ルツェルンからウーリ州(Uri)のフリェレン(Flüelen)へ向かうルートには1日8便が、そして、ルツェルンからピラトゥス山の麓町アルプナッハシュタート(Alpnachstad)へ向かうルートには1日1便の蒸気船が運航されます。

蒸気船の外輪は大迫力
蒸気船の外輪は大迫力

では、早速、蒸気船に乗ってルツェルン湖クルーズへ出発しましょう。

蒸気船に乗るとすぐに目に入るのが、蒸気機関と外輪。力強く回転する様子を間近で観察することができます。

クルーズの醍醐味! 湖上からの美しい絶景

クルーズの醍醐味! 湖上からの美しい絶景
シュヴィーツ州のシンボル、ミューテン山(Mythen)

ルツェルン湖クルーズの一番の楽しみは、スイスの絶景を湖の上から楽しめること。リギ山(Rigi)やピラトゥス山(Pilatus)など中央スイスを代表する山々、そして遠くに見える白いアルプスの山々と、湖上を中心に360度癒しの絶景が広がります。

ほかの船とすれ違うときは汽笛を鳴らします

ほかの船とすれ違うときは汽笛を鳴らします
すれ違うモーター船

ほかの蒸気船やモーター船とすれ違うときは汽笛を鳴らしたり、乗船客がお互いに手を振りあったりします。特に、蒸気船は、蒸気を噴き出しながら「ポー!」と大きな汽笛を鳴らすので、乗客の誰もがその迫力に圧倒されます。

ルツェルン湖の豊富なクルージングコース

ルツェルン湖の豊富なクルージングコース
美しい景観が広がるウルナー湖クルーズ

時間がある方は、ルツェルン市内から時間をかけてゆっくり楽しむとよいでしょう。あまり時間がない方にオススメなのは、ルツェルン湖の一部であるウルナー湖(Urnersee)にて運航されているウルナー湖クルーズ(Lake Uri Cruise)です。

ウルナー湖クルーズは、ウルナー湖北端のシュヴィーツ州ブルンネン(Brunnen)から南端ウーリ州フリューレン(Flüelen)までを周るコースで、ターコイズブルーに輝く美しい湖と山々の絶景が魅力的です。

アクセス方法と問合わせ先

アクセス方法と問合わせ先
船上から見たスイス国旗と美しい風景

蒸気船には、レストランやカフェがありますので、ランチやコーヒー休憩も可能です。食事や軽食サービスのある通常の定期運航便に加えて、サンセットクルーズ、フォンデュクルーズ、ジャズクルーズなど、グルメや音楽をテーマにしたさまざまな企画クルーズもあります。

<アクセス>
ルツェルン駅(Luzern)から船着き場のルツェルン・バーンホフケー(Luzern Bahnhofquai)まで徒歩1分。

いかがでしたか。蒸気船に乗って行くスイス・ルツェルン湖クルーズを紹介しました。中央スイスの絶景を眺めながら、すてきな蒸気船の旅はいかがでしょうか。

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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