初めて踏み入れる歴史の宝庫、永遠の都ローマでの必見おすすめ5大観光スポット

公開日 : 2018年04月10日
最終更新 :
ジャニコロの丘から観たローマのパノラマ
ジャニコロの丘から観たローマのパノラマ

「ローマは一日にして成らず」。長い歴史の積み重ねがあってこそ初めて完成するという諺の意味そのままに、永遠の都“ローマ”には、悠久の歴史が街の中にびっしりと刻まれています。そんなローマを初めて訪れる旅行者にとっては、手始めに何を見たらよいのか迷われる方が多くいるかと思います。今回は、そんなローマで絶対に訪れるべき場所を5つ紹介します。ローマ観光を有意義にするためにも参考にしてみてはいかがでしょうか。

神聖的な存在感を放つ教会建築“サン・ピエトロ大聖堂”(バチカン市国)

神聖的な存在感を放つ教会建築“サン・ピエトロ大聖堂”(バチカン市国)
壮大なサン・ピエトロ大聖堂

ローマ市内に位置する世界一小さな独立国家、バチカン市国には、キリスト教建築としては世界最大級を誇り、カトリック教会の総本山であるサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)があります。

たとえ信仰心がなくても、荘厳な外観にはきっと圧倒されることでしょう。教会内部には巨匠ミケランジェロの「ピエタ像」、ベルニーニの「ブロンズの天蓋」など、観光には外せない不朽の名作が展示されています。

教会内部にあるベルニーニ作の『ブロンズの天蓋』
教会内部にあるベルニーニ作の『ブロンズの天蓋』

バチカン市国は独立国家ですが、イタリア側から自由に出入国ができます。自由に出入国ができるとはいえ、サン・ピエトロ大聖堂には、短パンやミニスカート、ノースリーブでは内部に入ることができません。身だしなみには特に注意が必要です。

また、観光シーズンを迎えるこの時期(2018年4月現在)は、サン・ピエトロ大聖堂への入場は非常に混み合います。サン・ピエトロ大聖堂に入場するには、開場される朝の7:00ぐらいに入場するのが狙い目です。

“スペイン広場“でローマの休日を体感

“スペイン広場“でローマの休日を体感
多くの観光客でにぎわうスペイン広場

映画『ローマの休日』のロケで使われた場所として知られるスペイン広場(Piazza di Spagna)は、通称「スペイン階段」とも呼ばれます。イタリア語のスパーニャ(Spagna)はスペインを意味し、その近くにあるスペイン大使館ちなんで命名されたといわれています。

実際には、スペイン広場はフランス人の寄付によって建設されたもので、フランスの教会であるトリニタ・ディ・モンティ(Trinità dei Monti)へと続いています。波を打つような階段を昇ってローマを見渡せば、きっとあなたもローマという街の美しさに息をのむでしょう。

フランスの教会”トリニタ・ディ・モンティ”
フランスの教会”トリニタ・ディ・モンティ”

スペイン広場までは、テルミニ駅より地下鉄A線でスパーニャ駅(Spagna)下車後、徒歩1分です。

“トレヴィの泉”で映画『甘い生活』の世界へ

“トレヴィの泉”で映画『甘い生活』の世界へ
映画の舞台にもなった“トレヴィの泉”

トレヴィの泉(Fontana di Trevi)は、フェリーニの『甘い生活(La Dolce Vita)』という映画の舞台として知られ、豪華絢爛の彫刻装飾と共に、数ある古代ローマ水道のひとつの終点に湧く泉です。

トレヴィの泉は、ローマでもっとも有名な泉であり、その映画のワンシーンにあるように、昔も今も肩越しにコインを投げるおまじないが有名です。

コインを1枚投げると再びローマに戻ることができ、2枚投げると好きな人と一生一緒にいることができ、そして、3枚投げると嫌いな人と別れられるという説があります。もしくは、2枚投げるとイタリア人と恋に落ち、3枚投げるとその人と結婚するという説もあるようです。

肩越しにコインを投げ入れる“トレヴィの泉”
肩越しにコインを投げ入れる“トレヴィの泉”

トレヴィの泉までは、テルミニ駅より地下鉄A線でバルベルリーニ駅(Barberini)下車後、徒歩約7分です。

ミケランジェロが賞賛した古代ローマ建築の雄大な”パンテオン”

ミケランジェロが賞賛した古代ローマ建築の雄大な”パンテオン”
ミケランジェロが絶賛した”パンテオン”

ミケランジェロが「天国の設計」と絶賛したパンテオン(Pantheon)は、あらゆる神を祀った神殿です。多神教の施設でありながら、そのすばらしさから一神教のカトリックの国イタリアでも今日に至るまで生き残っている歴史的建造物です。

外から見ただけではわからない壮大な円形ドームを持つパンテオンの内部には、完璧とも言える半球形を体感でき、光を採るための直径9メートルの天窓があります。本当に2000年以上前の建物とは思えないほど、実に精巧です。そして、ここにはルネサンスの画家・彫刻家で有名なラファエロの墓があることでも知られています。

光を採るための直径9メートルの天窓
光を採るための直径9メートルの天窓

イタリアには、「ローマを旅し、パンテオンを訪れぬ者は愚か者」といういい伝えがあります。それほど評価されているこの建造物は、その緻密な建築設計のすばらしさから、ローマを旅するものに英知をもたらしてくれるといわれています。

パンテオンまでは、テルミニ駅より地下鉄A線でバルベルリーニ駅下車後、トレヴィの泉を経由して徒歩約15分です。

永遠の都の一大シンボル“コロッセオ”で悠久の歴史を感じる

永遠の都の一大シンボル“コロッセオ”で悠久の歴史を感じる
巨大な円形闘技場”コロッセオ”

ローマのシンボルであり、ローマそのものともいえるコロッセオ(Colosseo)は、街の中にそびえる巨大な円形闘技場です。鉄骨を用いない造りにも関わらず、地震でも崩壊せず、今日まで至るのは円筒型で安定しているからです。

5万人規模の収容人数を誇る、古代ローマ時代の娯楽施設の目玉として建設されたコロッセオは、驚くべき建築技術が施されており、その内部にも緻密でさまざまな工夫がなされています。1900年を超えた現代でも、ローマを旅する者の心をつかんで離しません。

度重なる地震でも崩壊しない”コロッセオ”
度重なる地震でも崩壊しない”コロッセオ”

ぜひ、その圧倒される外観だけをただ眺めるだけではなく、闘技場という名の通り、多くの命が落とされたコロッセオの中に立って、古代ローマの人たちに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

コロッセオまでは、テルミニ駅より地下鉄A線にてコロッセオ駅(Colosseo)下車後、徒歩1分です。

アートな雰囲気漂うローマの下町トラステベレ地区
アートな雰囲気漂うローマの下町トラステベレ地区

いかがでしたでしょうか。今回は、初めてローマを旅行される方に、絶対に外すことのできないローマの5つの見どころを紹介しました。しかしながら、「ローマを知るには一生では足りない(Roma, non basta una vita)」という諺があるように、初めてローマを訪れる際には、あまり欲張らない方が賢明です。

初めてのローマ旅行では、多くの旅人たちの心をつかんでは離さないこれらの名所を中心に巡り、残りは次回に回すぐらいの心構えで永遠の都ローマを訪れましょう。

筆者

イタリア特派員

田澤 龍太郎

現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。

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