秋に楽しむ!オーストリア・ウィーンのおすすめ芸術文化スポット4選
日本だけでなく、連日、気温の高い日が続いたヨーロッパ。猛暑がひと段落し、オーストリア・ウィーンも、お出かけに最適なシーズンに突入しました。そこで今回は、ぜひとも秋のシーズンに出かけたい、オーストリア・ウィーンの芸術文化スポット4選を紹介します。
1.「楽友協会」黄金のホールで音楽鑑賞
ウィーンといえば音楽の都!ということで、最初に紹介するのは、リンク大通り(Ringstrasse)沿いにあるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地、「楽友協会(Musikverein)」です。
とりわけ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、毎年ニューイヤー・コンサートを開催する黄金のホール(Goldener Saal)は、世界的に知名度も高く、ハプスブルク帝国時代の文化が息づく絢爛豪華な装飾と圧倒的な音響は、誰もが一度は体験してみたいのではないでしょうか。
こちらのホールでは、会員向けのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演以外にも、さまざまな楽団のコンサートが随時催されています。秋の夜長に、ぜひ音楽鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2.「ベルヴェデーレ宮殿」クリムトの『接吻』を絵画鑑賞
琳派の影響を受けたウィーンの世紀末芸術家として、日本でも愛好家の多いグスタフ・クリムト。その彼が描いた最高傑作『接吻』が展示されているのが、ウィーン3区にある「ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)」です。
こちらの宮殿は、その昔、対オスマントルコ戦で活躍した救国の英雄オイゲン公が夏の離宮として造らせたもので、現在では美術館として一般開放されています。バロック式の宮殿と庭園もすばらしく、絵画鑑賞だけでなく、しっとりとした秋のウィーンを味わうのにも最適です。
3.「ツム・シュヴァルツェン・カメール」ウィーン風カツレツに舌鼓
ウィーンの食文化を語るには、こちらの「ツム・シュヴァルツェン・カメール(Zum Schwarzen Kammel)」は外せません。こちらは、ゴールデネ・クヴァティエー(黄金地区)と呼ばれるウィーン1区の高級ブランド街にある老舗のレストランです。
元ハプスブルク皇室御用達店であっただけあり、こちらのレストランでは、「ウィーンで一番」とも称されるウィーン風カツレツを味わうことができます。上質なバターでサクサクに揚げられたシュニッツェル(カツレツ)は、もはや芸術的レベルで、胃にもたれることもありません。ウィーンを訪問したのなら、一度は味わっておきたい名物料理のひとつです。
レストランは、旧市街の中心地にありながらも、喧騒とは無縁の落ち着いた雰囲気のなかにあります。テーブル席に着き、ゆったりとワイングラスを傾ければ、情緒ある秋のウィーンを堪能できること間違いありません。
4.「軍事史博物館」歴史的展示物を見学
最後に紹介するのは、3区のウィーン中央駅からほど近い「軍事史博物館(Heeresgeschichtliches Museum)」です。こちらの建物は、もともとは兵器収蔵庫として建設されたもので、現在も博物館として使用されている建築物としてはウィーンで最古を誇ります。
こちらの博物館には、16世紀末から第一次大戦時までのオーストリア=ハンガリー二重帝国(ハプスブルク帝国)の軍事史にまつわる珍しい展示がなされています。たとえば、オスマントルコ帝国がウィーンを包囲した際のスルタンのテントやトルコ兵の武具類は必見です。
さらに、オーストリアの大砲、戦闘気球、戦闘飛行機、巨大な対空レーダー、サラエボ事件で皇太子フランツ・フェルディナントが乗車していた車など、ほかでは見られない品々を見学することができます。
また、展示品だけでなく、わかりやすく日本語で解説されたパンプレット類も充実しています。建物自体も装飾が美しく、芸術の秋にぜひとも訪れてみたい博物館です。
いかがでしたか。秋のシーズンにこそ出かけたい、オーストリア・ウィーンの芸術文化スポット4選を紹介しました。今度のウィーン旅行の参考にしてみてください。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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