台湾ドルって日本円でいくら? おすすめの両替方法は?

公開日 : 2019年10月20日
最終更新 :
海外旅行といえば両替抜きでは語れない! @istock
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台湾に行ってみたいなぁ、と思っている皆さん、または台湾旅行が決まっている!という皆さん、台湾の情報で知っておいて損はないのが、両替などお金にまつわる情報です。旅行時期によって、円高の時期ならばかなりおトクに、円安の時期ならば損をした気分になってしまう為替マジック。加えて両替する場所により、おトクにも損にもなってしまうマジックがあります。数円、数十円の違いでしょ、とあなどることなかれ。これが意外にチリつもなんです。ここはしっかり情報を集め、賢い両替で、おトクな旅をしてみましょう!

1 台湾ドルの種類

1 台湾ドルの種類
台湾の貨幣と通貨

では、まず台湾ではどんな通貨を使っているのか、どんな種類のお金があるのか、基本を押さえておきましょう!

■通貨
台湾の通貨単位は、「台湾元」です。略称は「元(ユェン)」で、1元、10元、100元、という形で使われています。一般的にはこの「元」という略称が使われることが多いのですが、紙幣やコイン自体には「圓」の文字が使用されているので、混乱しないよう気をつけてください。また、ニュータイワンドル(NTDollar)と表記されることもあり、口語では塊(クァイ)と呼ばれることもあります。
では、実際に使われているお金をチェックしてみましょう!

■紙幣
まず紙幣には、100元、200元、500元、1000元、2000元の5種類があります。その中で、通常一般的によく使用されている紙幣は色が赤系の100元から青系の1000元まで。緑系の200元や紫系の2000元紙幣は、実はあまり使用されていません。日本の2000円札みたいなものですね。

■コイン
コインには1元、5元、10元、20元、50元と、こちらも5種類があります。20元硬貨は流通も少なく、あまり使用されていません。また、これらのほかに記念通貨などもあります。

2 現在の為替レート

2 現在の為替レート
日々変動する為替レートをまずはチェック! ©iStock

1元(ニュー台湾ドル)=日本円でいくらか
旅行に関わる為替レートで一番気になるのは、「1元が日本円にするといくらか?」ということ。

では、現在のレートはいくらぐらいなのでしょうか。

下記が2024年1月11日現在のレートとなります。
1元=4.67円

レートを調べる場合は、
下記のウェブサイトなどを参照してみましょう!

■Yahoo!ファイナンス
・URL: https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/convert/?a=1&s=TWD&t=JPY

このサイトならば、【為替レート計算】の欄に、下記のように記入すると1元あたりの日本円換算の金額がわかります。ただし、為替レートは、同じ日であっても取り扱う金融機関等によって異なるので、あくまで目安と考えてください。

現地で両替をする場合、掲示や一覧表などのどこを見たらいいのか、迷うことも多いですよね。
その場合は、CASH=現金の【買入】の部分を見てください。

例えば日本円の10000円を上記のレートで台湾元に両替する場合、
10000円×0.2782=2782元
となります。

3 両替できる場所

3 両替できる場所
台湾はさまざまな場所で両替可能 ©iStock

では、実際に旅行に行く場合、どこで両替をしたらいいのでしょうか。
通常海外で両替する場合、空港の銀行や両替所はレートが悪いので、最低限の金額のみ両替をし、あとは市中の銀行での両替をした方がいいとすすめられることも多いと思います。ところが、台湾の場合、事情が少々異なります。
いくつか例を挙げて、見てみましょう。

日本では銀行以外の外貨両替所が増えている
日本では銀行以外の外貨両替所が増えている

①日本
まず日本での両替の場合、空港や市中の銀行のほか、最近繁華街などに増えてきた外貨両替所なども考えられます。
でも「台湾の空港に着くのが早朝や深夜だから、空港で両替できるか心配……」と、出発前に日本での両替を考えているあなた!  ちょっと待ってください!
日本での両替、おすすめしません。なぜならレートが悪すぎるんです。台湾でのレートを見たら、損した気分になりますよ。

桃園国際空港の両替カウンター。ここもおすすめ ©iStock
桃園国際空港の両替カウンター。ここもおすすめ ©iStock

②台湾の銀行・空港
基本は現地台湾での両替がおすすめ。とはいっても、台湾でも両替できるところはいろいろあります。台湾内での両替ならどこがいいのでしょうか。

■空港の銀行
LCCなどの到着時間に空港の銀行がやっているか不安な人も、大丈夫です!

台湾の空港にある銀行は、到着便に合わせて営業しているので安心してください。そして意外に思われるかもしれませんが、台湾では空港での両替レートもそう悪くはありません。なぜなら大手銀行が営業しているからです。例えば、台北の桃園国際空港には臺灣銀行と兆豊銀行が両替カウンターを設けています。
ただし、空港での両替の場合、両替する金額に関わらず、1回につき30元の手数料がかかります。(手数料が無料の銀行もありますが、レートは悪いです)そのため数人で旅行している場合は、一人一人別々に両替するのではなく、みんなでまとめて1回で済ませてしまうことをおすすめします。

手数料はもったいないですが、台湾は短い滞在期間で訪れている方も多いので、もう一度、わざわざ街中で銀行に行って両替に時間を費やすよりは、滞在分の両替をここで一度に済ませてしまうのもひとつの方法です。手数料といっても日本円で100円程度と安いので。

なお、桃園国際空港などは入国審査前に銀行の両替カウンターがありますが、レートが若干悪かったり、混雑していたりすることが多いので、ここはスルーし、入国して荷物を受け取りロビーへ出てからゆっくりと両替しましょう。

両替時には伝票をもらい、しっかりと書かれた金額と渡された金額が合っているかをチェックしましょう。また紙幣だけでなく、小銭も少し混ぜてもらっておくと便利です。「スモール チェンジ」と英語で言えば通じます。

■空港の外貨自動両替機(手数料無料)
台北の桃園国際空港第2ターミナル1階ロビーの外貨自動両替機では、1人1日10万台湾ドル相当まで両替が可能。しかも手数料無料です。運営しているのは兆豐銀行ですので、両替のレートは兆豐銀行のレートと同様です。レートも悪くない銀行ですので、両替機はかなりおすすめです。

両替にはパスポートが必要です。

なお、外貨自動両替機は街中への設置も増えています。台北では新光三越百貨 台北駅前店の1階にも設置されています。観光で立ち寄る人も多い迪化街にあるスーパーのHi-Lifeにも設置されました。外貨自動両替機は24時間稼働しているので、旅行者にとっては非常に有難いですね。

街中でよく見かける臺灣銀行の店舗
街中でよく見かける臺灣銀行の店舗

■街中の銀行
レート的にオススメなのは、前記の外貨自動両替機、もしくは街中の銀行です。ただし銀行によりレートが異なり、手数料を取るところもあります。

そこで利用したいのが、下記サイト! 台湾の主要な銀行のレートや手数料の有無がわかる便利なサイトです。

■FindRate
・URL: https://www.findrate.tw/JPY/#.XY9wO-R7ljp

【FindRate「日幣對新台幣匯率各銀行外匯牌告匯率比較」ある日の例】

この表の見方ですが、左側に各銀行名が入っており、その右隣の「現鈔買入」の欄に両替の為替レートが、一番右の欄に「現鈔手續費」=手数料が入っています。
「現鈔買入」の欄の数値が高い銀行ほど、レートのよい銀行になります。
「現鈔手續費」の欄で、「免手續費」は手数料なしの意味です。

例を見てみると高雄銀行の方がレートはいいのですが、手数料がかかることがわかります。たいていレートのよい銀行は手数料がかかります。そして、臺灣銀行はレートを比べてみるとよくないですが、手数料はなく、店舗数が多めです。

レートが多少悪くても、両替する金額によっては、手数料のない銀行の方がおトクになることもあります。そのため自分の両替金額により、レートと手数料の有無を検討し、両替する銀行を決めるとよいでしょう。

なお、下記の銀行が手数料安めで、比較的レートがいい銀行です。
・第一銀行 台湾の中でも大手の商業銀行で、支店も多めです。日本にも大手町に東京支店があります。
・大眾銀行 信義路五段などに店舗があります。
・台北富邦銀行 仁愛路四段などに店舗があります。

ただし、レートのよい銀行が、すぐ近くにあるとは限りません。店舗数が少なく、手軽に行くことのできない銀行もありますので、その点、留意しましょう。
上記より若干レートは下がりますが、手数料がなく、店舗数が多い下記も旅行者は利用しやすい銀行です。
・臺灣銀行
・兆豐銀行

また、街中の銀行での両替では、パスポートが必要な場合もあるので、両替の際には念のためパスポートを忘れずに!

空港や銀行のほか、知っておくといざというときに便利な場所を紹介します。

入りやすいお茶屋さんの昇祥茶行
入りやすいお茶屋さんの昇祥茶行
臺灣銀行の正規の両替所指定を受けている
臺灣銀行の正規の両替所指定を受けている

■昇祥茶行
中山エリアにあるお茶屋さんですが、ここでも両替をすることができます。レートは臺灣銀行のものを元にしているといわれているので、良心的なレートです。

営業時間は9:30~23:00まで、旧正月を除くと無休ですので、夜に両替したくなった場合、銀行がやっていない週末などは便利に使えます。ただし、お茶屋さんですので多少のセールスなどはあるかもしれません(笑)。

台北站(駅)の郵便局。鉄道旅の途中にも寄れる
台北站(駅)の郵便局。鉄道旅の途中にも寄れる

■郵便局
台湾には、両替ができる郵便局もあります。台北のメインステーション・台北車站(駅)の郵便局も両替を行っており、朝8:30から営業しているので便利です。レートは先に掲載した【FindRate】にも掲載されており、各銀行より若干悪いのですが、手数料無料なのがうれしいですね。
・台北車站 郵局(月~金8:30~17:00、土9:00~12:00、日祝休み)

また、意外ですが、下記の施設の郵便局でも両替が可能です。
・國立故宮博物院の故宮郵局
・中正記念堂の臺北中正堂郵局
なお、これらの郵便局は土曜の両替は午前中のみですので、気をつけてください。

さらに土日などで銀行での両替ができない場合、ほかにも可能な場所があります!

観光名所・台北101でも両替が可能。鼎泰豐と同じフロア ©iStock
観光名所・台北101でも両替が可能。鼎泰豐と同じフロア ©iStock

■デパート&台北101
レートは銀行などに比べ決してよくはないですが、土日や遅い時間帯まで両替できるのが大型デパートと台北101です。
・新光三越百貨 台北駅前店(地下2階)、新光三越百貨 台北南西店(1号館9階、3号館4階)、新光三越百貨 台北信義新天地店(A4 3階、A8 3階、A9 地下1階、A11 3階)
・台北101(地下1階の退税服務中心)
なお地方では、土日や遅い時間は両替できるところが限られてしまいますが、下記の都市には強い味方の「新光三越百貨」があります!
・【高雄】高雄左營店(1階/彩虹市集3階、高鐵左營站隣接)、高雄三多店(5階)
・【台中】台中中港店(9階)
・【台南】台南中山店(1階)、台南新天地(本館6階/小西門 地下1階)
・【嘉義】嘉義垂楊店(1階)

宿泊先のホテルでも両替は可能 ©iStock
宿泊先のホテルでも両替は可能 ©iStock

■ホテルのキャッシャー
宿泊しているホテルでは、ほぼ24時間両替可能ですが、小規模の宿などでは「両替用の多額のお金がない」、または「ちょうどいい金額がない」と、希望額を両替できない場合もあります。
ちなみに2019年10月に両替をした時、高雄國際空港の銀行のレートと市内のホテルのレートは大分差があり、1万円両替をすると、239元も違いました。 日本円にすると約850円~1000円程度の差額。驚きの金額ですね!!!
ホテルは銀行などに比べレートが非常に悪いので、ホテルでの両替はほかで変えられない時間帯に限定し、少額にしておきたいですね。

4 手数料をおトクに両替するには

4 手数料をおトクに両替するには
ATMを上手に利用するとかなりおトクに ©iStock

そして、現在台湾での両替や現金の調達で、一番レートがいいと言われているのが、現地ATMでのキャッシングです!

■台湾のATMでのキャッシング
メリットはなによりもレートのよさ。さらには引き出しのできるATMが街中に多くあり、24時間いつでも利用可能なこと。台湾にたくさんある日系のコンビニでは、ほとんどの店舗でATMを設置しています。

そのため最近の台湾リピーターは買い物については極力カード払いにし、現金は必要最低限の金額をATMで引き出している人も多いようです。
Visaなどの国際ブランドのクレジットカード、デビットカード、トラベルプリペイドカードなら、ほとんど現地のATMで利用できます。

ATMの利用方法
利用方法は次のとおりです。

① 4桁のPIN(暗証番号)を入力
② 取引内容を選択
③ 口座を選択
クレジットカードなら「CREDIT」、デビットカードやトラベルプリペイドカードなら「SAVING」を選択
④ 金額を選択
※各入力画面で「ENTER」を押さなければならない場合があります。

あとは、現地通貨とレシートを受け取るだけ!
なお、ATMを利用する場合、PIN(暗証番号)が必要となるので、わからない場合は自分のカードの発行金融機関に確認してみましょう。
さらにクレジットカードの場合には、キャッシングの可否(申し込みをしているか)、キャッシングの利用限度額(ショッピングの金額と異なる)も確認しましょう。

■繰り上げ返済
なお、キャッシングで要注意なのが、1日ごとに利息がつくこと。

10万円キャッシングをした場合、年利18%を365日で割ると、1日あたりの利息は49.31円程度。1日約50円ですね。キャッシングをしてから引き落とし日までの日にちが長い場合、この利息がどんどんついてしまうことになります。そこで行いたいのが、「繰り上げ返済」です。

繰り上げ返済は、通常引き落とされる日よりも、もっと早く返済を行い、利息分がかさむのを避ける方法です。

繰り上げ返済の方法としては、下記のようにします。
① カード会社に電話
② その日までの利息を含めた支払うべき金額と振込先を教えてもらう
③ 振込

またセディナカードやアコムACマスターカードなどは、インターネット上の手続きだけで繰り上げ返済が可能です。

ただし、すべてのカードで繰り上げ返済が可能なわけではないので、自分のカードについてATMキャッシングをする際は、利息がいつまでかかるのかよく確認をしておきましょう。

5 一回の旅行で現金はどれくらい必要か?

5 一回の旅行で現金はどれくらい必要か?
お金をどのくらい使うのかは、計画的に ©iStock

台湾の物価は日本の約7割といわれています。特に交通費が安く、タクシーは日本の3~4割ほど。地下鉄のMRTやバスなども安い運賃です。

また、グルメ天国ですのでおいしい×格安というメニューもたくさんあり、麺ならば50元くらいから、台湾名物・牛肉麺でも150元ほどで食べられます。小籠包も150元くらいからあり、それだけでおなかがいっぱいになります。
物価が安く旅しやすい天国のような台湾ですが、航空券の代金はすでに日本で支払ったと考え、1回の旅行でどれくらいの金額を両替したらよいでしょうか。

2泊3日なら3万円。
よく言われるのはこのぐらいの金額です。
食事代+交通費+観光費が基本となり、これらは大体2泊なら2万円程度で十分です。これにお土産の買物なども含め余裕をもたせると、3万円両替しておけば安心ということになります。

お金を余らせて再両替をするとレートがよくないので、とにかくギリギリに抑えたい!という場合は、まずは2万円替えて足りなければ、再度両替するという方法もよいでしょう。

使う金額は人それぞれですので、切り詰めたければもっと安くできるのが台湾です!

■食事代
自助餐といわれるセルフサービスの食堂や麺店の利用ならば、50元~100元程度。庶民的なレストランなら300元以下で食べられ、街中の高級レストランの場合はフカヒレやアワビなどの高級食材を頼まなければ、2000元程度。

■交通費
台北市内の観光ならば移動はMRTやバスを利用でき、運賃は15~65元です。またタクシーも初乗り70元~と安く、150元ほどで市内を横断可能です。

■観光費
観光スポットは無料のところも多いので、あまりお金をかけずに観光ができますが、必見スポットの台北101は600元、國立故宮博物院は350元の入場料がかかり、併せて950元の観光費となります。

鍵となるのは、宿泊代です。旅の予算の大きな部分を占める支払いですが、カード払いをすれば現金は必要ありません。
もし現金で現地払いの場合は、この分がさらに必要となります。

6 キャッシュレスへの対応

6 キャッシュレスへの対応
台湾にもキャッシュレスも流れが生まれてきている ©iStock

日本同様、台湾でも近年キャッシュレス化が進んできています。特に旅行者に便利なのが、MRTで使える交通系カード。乗り物のIC乗車カードとしてだけでなく、日本の「Suica」や「Pasmo」「ICOCA」のようにコンビニやスーパーマーケットなどで使用できます。

ゆうゆうカードは、いまや台湾旅行者の定番
ゆうゆうカードは、いまや台湾旅行者の定番

■ICカード(悠遊カード[ゆうゆうカード])の利用
交通系ICカードの中でも旅行者の間で最も利用が進んでいるのが、「悠遊卡(カード)」(ゆうゆうカード、現地読みでヨウヨウカー)。Easy Cardとも呼ばれています。チャージ式のICカードで、台湾全土で使用が可能。一部タクシーでも導入が進み、使用範囲が拡大しています。特にMRTを利用することの多い台北では、チケットレスで入改札ができるので、旅行者にも欠かせないカードになっています。ちなみにこのカードを使用しない場合、MRTに乗るときには、コインのトークンの購入が1回ごとに必要となります。

・悠遊カード(ゆうゆうカード)が使える場所
台北の地下鉄MRTのほか、市バス、台鐵、コンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストア、一部タクシーなど。なお、台北MRTは2割引き、高雄MRTは1.5割引きとなるのに加え、バスも割引になることがあります。

・入手方法
旅行者ならば空港で購入が可能で、桃園國際空港ならば、「電子票證聯合服務」というカウンターで購入できます。空港には券売機(售卡機/加値機)も設置されています。
また、セブンイレブンなどのコンビニでも販売されています。
金額は100元。なお、以前はデポジット式でしたが、現在は購入金額の100元は戻ってきませんので気をつけてください。

・入金方法
100元でカードを購入したら、空港の上記カウンターやコンビニのレジでチャージをお願いします。
足りなくなったら、何度もチャージが可能です。

空港では日本語の案内があるので安心ですが、コンビニなどでのチャージの場合は、カードを見せて「我要加銭(ウォーヤオジャーチェン)」といえばスタッフがチャージしてくれます。
また、MRTの駅などでは「IC卡加値平台」や「悠遊卡單鈔加値平台」などの機械でチャージも可能です。

・残金確認方法
MRTの駅にある加値機で「査詢」を選ぶと、確認することができます。

なお、チャージ金額が残った場合払い戻しも可能ではあるのですが、旅行者にとってはかなり手続きが面倒です。その場ですぐの払い戻しはできず、一旦カードをカード会社に送って残金を確認後、振り込みや払い戻し通知書が送られてくるなど、旅行者にとって払い戻しは非常に手間がかかる状況なので、残ったチャージ分はできるだけ使いきってから出国しましょう。

■LINE Payの利用
台湾のスマホ決済で一番使用されているのが、LINE Payです。最近はLINE Payのロゴ表示をしている店舗も増えてきており、インターネット上では日本で登録したLINE Payがそのまま台湾で使えるという情報も多くみられます。

ただしすんなり使用できたところ、できないところなど、まだまちまちの状態です。使用できた場合も、登録しているクレジットカードで支払われるApple Pay方式なので、クレジットカードの情報を登録していない場合は、台湾で初めて使用する場合に「クレジットカード情報を登録してください」という表示が出たりもします。

クレジットカードは夜市ではほとんど使えない ©iStock
クレジットカードは夜市ではほとんど使えない ©iStock

■台湾でのクレジットカードの使い勝手
台湾のクレジットカード事情ですが、台北、台中、高雄などの大都市は、クレジットカードを使用できる店舗が多く、問題なく使えます。海外ではJCBが使用できないところが多いのですが、台湾の場合、クレジットカードが使える店舗ではVisa、MasterCard、JCBはほぼ通用し、アメリカン・エキスプレスやダイナースも多くの店舗で使用が可能です。

■使えない場所
台湾名物の夜市などの露店では、まだまだ現金のみのところが多いので、夜市に行くには現金の準備が必要。また台湾に多い庶民的な食堂などもクレジットカード不可というところがあるので、気をつけましょう。

■必要な場所
逆にクレジットカードが必要なのは、ホテルやレンタルWi-Fiのデポジット。ホテルではカードがない場合、現金でデポジットを取られ、チェックアウト時に多額の現金が戻ってきてしまうこともあるので、カードは持っていたいものです。

■クレジットカード利用の注意点
台湾ではクレジットカードで支払いをする際に、「現地通貨で払うか、円で払うか」と聞かれることがたまにあります。
「現地通貨払い」の場合は、クレジットカード会社でデータ処理をした日のレートが使用されるのですが、「円払い」にすると、お店が独自に設定したレートが使用され、両替手数料などが加算されてしまうこともあるため、概して高めになることが多いようです。

このように聞かれたら「現地通貨=台湾ドル」と答えましょう。

デビットカード
クレジットカードのように使えて、支払いは発行人口の預金口座から原則「即時引き落とし」になるのがデビットカード。クレジットカード同様、現地ATMで現地通貨の引き出しが可能です。

トラベルプリペイドカード
「Visa」や「MasterCard」などの国際カードブランドの加盟店で使えるチャージ(事前入金)式のカード。出発前にコンビニATMなどで円をチャージし(預け入れ)、その範囲内の利用となるので、使いすぎの心配がなく、予算管理にも便利です。また、台湾のATMで台湾ドルで引き出すことができる。カード残高が足りなくなった場合には、再チャージも可能です。

7 まとめ

7 まとめ
ATMでのキャッシングはおすすめ @istock

■記事総括
台湾での両替や現金調達でレートがよいのは、
1 ATMでのキャッシング、2 銀行での両替(空港の銀行含め)、3 昇祥茶行、4 郵便局(順番は変動あり)の順。

そしてレートはよくはないけれど、土日や時間帯によって利便性があるのが、デパートや台北101のカウンター。できれば避けたいのがホテルのキャッシャーです。

旅の目的に合わせ、現地通貨が余らないように両替をしたいものですね。
また、キャッシュレスの波が台湾にも及び始めているので、情報をしっかりアップデートして旅行に出かけましょう!

TEXT:トラベル・キッチン ぬくい ゆかり
PHOTO:iStock、大西稚恵、ぬくい ゆかり

※情報更新: 2024年1月11日

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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