成田発のJAL周遊フライト「チャーター DE 海外旅行気分を満喫!?シンガポール?」に乗ってみた!
日本航空(JAL)とJALパック、シンガポール政府観光局日本支局、成田国際空港(NAA)は、「チャーター DE 海外旅行気分を満喫!〜シンガポール〜」を12月5日に開催しました。募集人数の約10倍もの応募があったというこの人気フライトの全容をレポートします。
搭乗ゲート付近から、気分はもうシンガポール
成田空港第二ターミナルのチェックインカウンターに向かうと、シンガポールの景観が映し出された「チャーター DE 海外旅行気分を満喫!〜シンガポール〜」専用の案内板が出迎えてくれました。健康チェックシートを提出して、手続きを済ませると、ボーディングパスと共にチャーターフライト専用のパスポート(風台紙)と、シンガポールの謎に迫るガイドブックを渡されます。
国内線搭乗ゲート付近の待ち合いロビーは、すでにシンガポール一色。入国審査風のブースが設けられ、シンガポール政府観光局日本支局長やスタッフのみなさんが、チェックイン時に受け取ったパスポートにスタンプを押してくれました。ちなみにこれ、帰国時(着陸時)も用意されていて、帰りは成田空港のスタンプが押されて、出入国が完了となりました。
ロビーの中央でゲストを迎えるのは、シンガポールといえばのアイコン・マーライオン。
シンガポールらしいダイナミックな夜景(あの屋上が船になったマリーナベイ・サンズのところですね)のバック紙や、南国リゾートらしくセントーサ島をモチーフにしたインスタ用フォトフレーム、もらったガイドブックをヒントに、シンガポールの謎を解くクイズパネル(正解者には後ほどプレゼントが!)などが設置され、写真を撮ってSNSに投稿したり、クイズに答えたりしながらシンガポールを旅する気分に浸ります。
特別ゲストとして、シンガポール政府観光局のゆるキャラ「マーリー」も登場しました。
国際線仕様の飛行機で満喫する、3時間30分の空の旅
フライトの便名はJL1965便。これはシンガポールが独立した1965年にちなんだもので、今年独立55周年を迎えたシンガポールをお祝いして、特別な便名がつけられました。
使われた飛行機は、国際線仕様のボーイング767-300ER型機。ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスで、エコノミークラスは2本の通路を挟んで、2席-3席-2席が配置されています。この日の参加者は141人。私はエコノミークラスで、翼の後ろあたりのシートが割り当てられました。
飛行ルートは、成田を出発して新潟へ向かい、そこから高知へ飛び、足摺岬の上空から成田に戻るという三角形を描いたもの。このルートは、シンガポール最大の複合型エンターテインメント島であるセントーサ島(USS=ユニバーサル・スタジオ・シンガポールがある島ですね)をイメージして選ばれたそうです。
お楽しみの機内食は、シンガポール風チキンライス
離陸から45分くらいして水平飛行に入ると、お待ちかねの機内食が登場しました。シンガポールといえば、アジアでも指折りのグルメ天国。カヤトースト、チリクラブ、フィッシュヘッドカレー、クエラピス、ラクサ、サテーなどなど、名物料理は枚挙にいとまがありません。
なぜなら、マレー半島の先端にあるシンガポールは、マレー系や中国系、インド系など、さまざまな食文化を持つ人々が共に暮らす多民族国家。料理のバリエーションがとにかく豊富なのです。さらに近ごろのファインダイニングブームもあり、庶民的な屋台から、アジア最高峰の三ツ星レストランまで、多彩なフードシーンが繰り広げられています。
そんなシンガポールの食文化は、世界的にも評価され、2020年12月には、屋台(ホーカー)文化がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
そんな数々のシンガポール料理の中から、今回メインディッシュに選ばれたのが、お年寄りから子どもまで、誰でも食べやすいシンガポール風チキンライスです。
シンガポールで食べるのと同じく、チリ、醤油、生姜がベースの3色のカラフルなソースが付き、生野菜はドレッシングで食べる日本的なサラダではなく、シンガポール風にガーニッシュ(付け合わせ)として提供。好みが分かれるパクチーは別添えになっていました。
副菜はサンバルカンコン(空芯菜をピリ辛に炒めたシンガポールの日常のおかず)と雲白肉(ウンパイロウ)、デザートはタピオカココナッツミルクをトッピングしたマンゴープリンと、もうシンガポールの味覚満載。お米料理には定評のあるJALグループのケータリング会社・JALロイヤルケータリングが、このフライトだけのために調製した特製機内食を、羽田から成田まで運びました。
フライト中には大抽選会も行われ、シンガポール旅行に使える10万円分の旅行券のほか、成田空港限定デザインのタンブラー、シンガポールのデザイン雑貨「スーパー・ママ」と有田焼がコラボした小皿、シンガポール発の高級紅茶ブランドTWGの紅茶セット、マーリーの特大ぬいぐるみなど、豪華賞品がプレゼントされました(私は当たらなくて残念!)。
オプショナルで「成田空港スペシャルバスツアー」も開催
フライトの前には、オプショナルツアーとして「成田空港スペシャルバスツアー」が開催されました。こちらも人気が高く、倍率はなんと25倍だったとか。
抽選で選ばれたラッキーな40名の参加者は専用バスに乗り、普段は一般公開されていない空港内エリアをドライブ。2020年9月10日に供用が始まったばかりの新ランプセントラルタワーでは、空港内を見渡せる地上44mの展望台のような回廊に上がり、眺望を楽しんだ後は、A滑走路脇の消防西分遣所を見学しました。
海外旅行に気軽に出かけることができないいま、エアライン各社はさまざまな企画フライトを実施して、乗客を楽しませています。けれども今回のように、航空会社と空港会社、そして観光局と、業界の枠組みを超えての共同開催は、日本では今回が初めての取り組みなのだとか。
それもあってこのフライトでは、全員が一丸となって、いま旅に出られない人たちに心から楽しんでもらおうという温かい思いを、終始感じることになりました。
コンコースからゲートまで、至るところで「シンガポールへいってらっしゃい」と声をかけ続けたJALとNAAのスタッフ、たくさんの飾り付けでシンガポールらしさを演出して、参加者を楽しませてくれたシンガポール政府観光局のみなさん。冷たい雨が降るなか、離陸時に見送ってくれた整備士チームは、着陸時にもやっぱり手を降って出迎えてくれて、機内はほっこり温かい雰囲気に。
さらに飛行機を降りると、スタッフ一同が出迎えてくれ、シンガポール政府観光局からは、心のこもったお土産までプレゼントされました。
ちなみに、クイズに正解した人へのプレゼントは、ポーチやステッカー、ぬいぐるみといったマーリーグッズが入ったエコバッグ、搭乗記念として、シンガポールのホーカーフードの人気ヌードル「ラクサ」風味のポテトチップス、カリッと焼いた薄切りトーストに、厚く切ったバターと共にサンドする濃厚な風味の「カヤジャム」、マレー半島の伝統的な染め物「バティック」柄のマスクが入ったエコバッグがプレゼントされました。
家に帰った後も楽しめるシンガポールの味。シンガポールに行けるようになったら、ポテチもカヤジャムを現地でどっさり買い占めてやるんだから! そんな日が待ち遠しくてたまりません。
写真・文: 江藤詩文
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※当記事は、2020年12月22日現在のものです
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
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