鮮やかなネオンサインが彩る香港の夜に迷い込む。おすすめ撮影スポット5選

公開日 : 2020年09月09日
最終更新 :
ネオンかがやく町を回るオープントップバスも人気
ネオンかがやく町を回るオープントップバスも人気

夜になると香港の町には、シンボルともいえるネオンサインが次々と点灯します。香港の経済が飛躍的に発展し、娯楽や文化産業が繁栄した1970~80年代に掲げられた歴史あるまばゆいばかりの看板は、私たちを香港映画の謎めいた世界へと誘っているようです。香港政府観光局がおすすめする、どこかノスタルジックで写真映えする香港の下町エリアの人気ネオンスポットを5つ紹介します。

【はじめに】2020年9月8日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方ニュース&レポート』では、昨今の世界情勢をふまえ観光地情報の発信を抑制してきました。しかし、2020年5月31日で「期間限定の電子書籍読み放題サービス」が終了したこともあり「近い将来に旅したい場所」として、世界の現地観光記事の発信を2020年6月以降、再開することにいたしました。

世界各地のまだ行ったことのない、あるいは再び訪れたい旅先の詳しい情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス禍収束後は、ぜひ旅にお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを、心より願っています。

旺角にあるモンコック歩道橋(旺角行人天橋)

旺角にあるモンコック歩道橋(旺角行人天橋)
人気のフォトスポットであるモンコック歩道橋

コンパクトな都市である香港は、いたるところに多くの人が往来する歩道橋があります。世界で最も人口密度の高いエリアのひとつであるこの地を、象徴的かつ印象的に撮影することができるのが旺角(モンコック)にあるモンコック歩道橋。建物には地域の歴史を物語るネオンライトの看板がぶら下がっており、触れられそうなほど間近で見ることができます。ここに訪れれば、いつもとは違った角度から色彩豊かな大都市を体験できることでしょう。

油麻地にある德生大押(Tak Sang Pawn Shop/質屋)

油麻地にある德生大押(Tak Sang Pawn Shop/質屋)
質屋を象徴するコウモリとコインのモチーフ

油麻地(ヤウマテイ)は夜の町として知られています。多くの人が麻雀や歌謡館でお金を使い果たしてしまうことも。ということで、町には質屋が点在しています。
香港で最も保存状態がよいベランダスタイルの唐樓(トンラウ/古い長屋のこと)のひとつである築80年の質屋が「德生大押」。外側には、あずき色のコウモリとコインの形をしたネオンサインがまるで番人のように立っています。香港の質屋の3つの特徴は、幸運を象徴するコウモリとコインの形をしたネオンサインと、セキュリティのための背の高いカウンター、そして客の顔を隠すためのプライバシースクリーンです。

佐敦と油麻地の間にある冠南華(Koon Nam Wah)

佐敦と油麻地の間にある冠南華(Koon Nam Wah)
幸せを象徴するネオンサインも

佐敦(ジョーダン)と油麻地(ヤウマテイ)の間にある冠南華(Koon Nam Wah)は、香港でも数少ない伝統工芸の婚礼衣装を扱う専門店。ここでは、金と銀の龍と鳳凰の刺繍が施された中国の婚礼用ドレスである裙褂(クングア)を販売しています。
昔は、王族や貴族だけがこのような豪華な衣装を手に入れることができました。手作りの裙褂のなかで最も豪華なスタイルで「ガウンの王様」と呼ばれる「褂皇」(グアフアン)は、地位と財力を象徴しており、多くのセレブリティや社交界の人々に愛用されています。冠南華の外にあるふたつのネオンサインは、裙褂に刺繍された龍と鳳凰のように、何十年にもわたって新婚夫婦を祝福してきました。

佐敦にある太平館餐廳(Tai Ping Koon)

佐敦にある太平館餐廳(Tai Ping Koon)
老舗のレストラン

青とオレンジのジグザグのネオンサインが、香港で最も歴史のあるレストランのひとつ「太平館餐」に到着したことを知らせてくれます。1860年に広州で創業した太平館餐は、孫文や魯迅、周恩来など、多くの要人に愛されてきました。
そのあと、太平館餐は香港に上陸し佐敦(ジョーダン)に店を構え、多くの人々に地元の味を取り入れた西洋風の料理を提供。ピリッとした風味豊かなスイスソースはスイスから輸入されたものではなく、太平館餐のオリジナルの秘伝レシピで作られたものです。代表的な料理には、スイス・チキンウィングや巨大なスフレ、鳩のローストなどがあげられます。ミッドセンチュリー・モダンな空間で伝統の料理を楽しみましょう。

油麻地の廟街(Temple Street/通称、男人街)

油麻地の廟街(Temple Street/通称、男人街)
なかに入るのも遠くから眺めるのもおすすめな廟街

廟街では、不思議な光景を目の当たりにすることができるでしょう。日没後に、露店の天井のテントから漏れる光が何層にも重なり、まるで佐敦(ジョーダン)から油麻地(ヤウマテイ)へと続く光の川のようです。
その中では掘り出し物の商品をずらりと並べた行商人たちと来訪者の活気のある会話が響きます。マーケットでの値切り交渉を経験したことがない方は、この通りで試してみるのもいいでしょう。翌朝、同じ場所に戻ってきてみると通りは空っぽで、前夜の喧騒はあとかたもなく消えています。しかし、夜になると屋台は魔法のように再び現れるのです。

■香港政府観光局
・URL: https://www.discoverhongkong.com/jp/index.html

香港に行ったら美しく奥深いネオン街に足を踏み入れてみましょう。

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※当記事は、2020年9月8日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2020年9月8日現在、香港への日本からの観光目的の渡航はできません。渡航についての最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

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