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人とは違う北京旅行! 現地在住者が教えるディープな観光スポット3選

2018年04月30日

北京には、たくさんの歴史的建造物が存在します。ユネスコ世界遺産だけでも、万里の長城、紫禁城、周口店の北京原人遺跡、頤和園、天壇公園、明の十三陵と、6つも登録されています。とにかく見どころの多い都市です。 今回は、ガイドブックには詳しく説明されていない、ディープな観光スポットを紹介しましょう。いずれも、ローカル観光客に人気がありつつも、日本人旅行客が少ない場所です。

城壁の一部が水没した黄花城水長城(フアンフアーチェン・シュエイチャンチェン)

ダムの水で沈んだ城壁「水中長城」

万里の長城は、北方異民族を防御するために建てられた城壁です。建設、改修された時代もエリアも広範囲に及びます。もっとも知名度が高く、観光客が多いのが「八達嶺長城」です。「慕田峪長城」は、下山する時に(別料金で)乗れるスライダーが大人気。司馬台長城は、あまり修復されていないため、オーセンティックな印象です。

リピーターの方や、もっとユニークな長城を見たい方には、北京市懐柔区の「黄花城水長城」をおすすめします。ダムの建設によって、城壁の一部が水没した長城です。

入場料は、60元です。「黄花城水長城」へ行くには、車をチャーターするのがベスト。バスの場合は、東直門から916路へ向かいましょう。懐柔汽車でh21路に乗り換え、終点の西水峪で下車。本数が限られていて、やや不便かもしれません。

水長城を一望できる「明長城」

「黄花城水長城」は、東門から入場すると、効率よく観光できます。敷地内の地図は正しくありません。東門に掲示してある全景図は正しいので、写真を撮っておくとよいでしょう。では、おすすめルートを紹介します。

(1)東門から入場し、トンネルを通ると、ダムの上部につながります。ダムの下方には、魚の形をしたプラットホームが設置されています。

(2)案内板を参考にして「水中長城」へ。水に沈んだ長城を近くで見ることができます。

(3)白い橋を渡り、川沿いを歩きます。案内板を参考にして「明代板栗園」へ。明代板栗園は、ピクニックができそうな公園のような作りです。

(4)案内板を参考にして「明長城」へ。水長城の城壁は整備されておらず、登るのは安全ではないというガイドブック情報もあるようです。明長城は整備されていますので、ご安心ください。明長城から臨むダムの貯水湖は、まるで湖のような美しさです。登山が苦手な方は、ボートに乗ったり、水辺でくつろぎながら、景色を楽しむことができます。(1)〜(4)の後、西門へ向かうと、約3時間で見終わると思います。時間と体力に余裕がある方は、ダムから一番離れた「黒龍滝」まで(東門から約4キロメートル)歩いてみてはいかがでしょう。

(5)帰りは、西門から出て、物産の小売店を眺めたり、食事時であれば、農村料理に挑戦してみるのも楽しいでしょう。

■黄花城水長城(フアンフアーチェン・シュエイチャンチェン)
・住所:北京市懐柔区 九渡河鎮西水峪村 中華人民共和国
・URL:http://www.huanghuacheng.com/

全真教の本山、白雲観(バイユングアン)

道教の本山「白雲観」の入り口
さまざまな思想を取り入れた「白雲観」の境内

道教は、中国三大宗教のひとつです(残りのふたつは仏教と儒教)。現在の道教は、全真教と正一教の2つの宗派に分けられます。北京の西城区にある「白雲観」は、全真教の本山です。熱心に参拝する信者や祈祷する道士を見かけることもあります。

道教は、中国で生まれた土着宗教です。老子、陰陽、五行説、不老長寿の仙人など、あらゆる要素を取り入れてきました。(ちなみに、日本でブームとなった風水も、陰陽五行説が元になっています。)そのため、「白雲観」にはさまざまな拝殿があります。

たとえば、「三官殿」では、天、地、水をそれぞれ皇帝に見立てて、祀(まつ)っています。「八仙殿」は、日本の七福神のような「八仙」を祀っています。「元君殿」は、妊娠・安産を願う拝殿です。また、「元辰殿」には、60体の銅像が飾ってあります。それぞれが異なる干支(えと)を表しますので、ご自分の干支を表す銅像を確認されてみると、おもしろいでしょう。

「白雲観」へは、バス26、319、80、695、717、特5、特6に乗って行きます。「白雲観」のバス停で下車すると、約150メートル東にあります。入場料は10元です。

■白雲観(バイユングアン)
・住所:北京市西城区 白雲路白雲観街9号 中華人民共和国

戦争の残酷さを痛感する円明園(ユエンミンユエン)

中国庭園の雰囲気が味わえる「円明園」

北京の海淀区にある「円明園」は、約3.5平方キロメートル(紫禁城の敷地の約5倍)もの面積を誇ります。清代に建立された庭園で、乾隆帝の時代から、住居としても利用されました。

現在の「円明園」では、中国的な湖、植物、橋などの風景が楽しめます。一見、巨大な公園のようですが、実は「西洋楼遺跡址区」という遺跡エリアが、呼び物となっています。「西洋楼遺跡址区」には、破壊された建物や庭が保存されています。少し、その歴史に触れておきましょう。

(1)1860年、アロー戦争(第二次アヘン戦争)で、フランス・イギリス連合軍が「円明園」を侵攻します。すでに逃亡していた咸豊帝は一命をとりとめますが、フランス・イギリス兵によって、あらゆる貴重品が略奪されました。13日後、イギリス軍が円明園を破壊するために敷地に火を付けます。大火は3日間続き、部屋に鍵をかけて隠れていた約300人の宦官と使用人が、焼殺されました。

(2)1900年には、キリスト教徒や外国人を迫害していた義和団を抑圧するため、「八ヶ国連合軍」が北京を占領しました。八ヶ国連合軍とは、日本、ロシア、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、イタリアの派遣した兵士達です。「円明園」には、1860年の大火をまぬがれた建物が残っていましたが、その多くが、八ヶ国連合軍によって焼き払われました。

円明園の最もディープな観光スポット「西洋楼遺跡址区」

上記の説明だけですと、中国側だけが被害者のように見えます。実際は、双方が残虐行為をおこない、双方が被害を受けました。「円明園」は、日本の原爆ドームのような存在意義があるのでしょう。被害を受けた跡地を見て、戦争の残酷さを痛感することができます。このような観光地を訪れて、現地の歴史を学ぶことで、私達の国際的な理解と共感はさらに広がり、深まっていくことでしょう。

「円明園」の入場料は、「西洋楼遺跡址区」を含め、25元です。「円明園」へ行くには、地下鉄4号線大興線円明園を下車。C出入口から数百メートルほど進んだ所にあります。

■円明園(ユエンミンユエン)
・住所:北京市海淀区 清華西路28号 中華人民共和国
・URL:http://www.yuanmingyuanpark.cn/

いかがでしたか。ローカル観光客に人気がありつつも、日本人旅行客が少ないディープな観光スポットを3つ紹介しました。今度の北京旅行の参考にしてみてください。

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