【ご招待】TOKYO2020 公認プログラム特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」が開催(両国・東京都江戸東京博物館)

公開日 : 2019年07月07日
最終更新 :
「江戸のスポーツと東京オリンピック」(江戸東京博物館)
「江戸のスポーツと東京オリンピック」(江戸東京博物館)

東京2020オリンピック競技大会の観戦チケットの結果はいかがでしたか?一喜一憂する声があちこちから聞こえますが、そんなオリンピック熱が沸騰しつつある今、東京・両国にある「東京都江戸東京博物館」では、まさにその1年前となる2019年7月6日(土)から8月25日(日)の45日間、日本におけるスポーツとオリンピックの歴史を紐解く展覧会を開催いたします。

・「極暑あそび」歌川豊国(三代)/画 1852年(嘉永5)早稲田大学演劇博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]
・「小野川谷風引分の図」勝川春英/画1791年(寛政3)頃東京都江戸東京博物館蔵
・「西洋スパラ術外国ヨリ来ルスパラ」1887年(明治20)国立歴史民俗博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]

江戸東京博物館
江戸東京博物館

「江戸のスポーツと東京オリンピック」では、日本における「スポーツ」前史に着目し、まず江戸時代の人々がどのような運動や競技を行い、あるいは見物して楽しんだのか、絵画や道具類などの資料によって紹介した上で、その後、近代以降に西洋からもたらされたスポーツをどのように受容し、親しんでいったのかを振り返ります。

さらに、スポーツの祭典であるオリンピックへの出場・開催を目指した人々の栄光と挫折、そして悲願となった1964年東京オリンピック・パラリンピック開催までの歴史を展観し、来る東京2020大会を盛り上げていきます。

建物外観:Wiiii [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

第1章 江戸の「スポーツ」事情

第1章 江戸の「スポーツ」事情
「極暑あそび」歌川豊国(三代)/画 1852年(嘉永5)早稲田大学演劇博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]

江戸時代には、近代における「スポーツ」とは少し異なる、様々な運動や競技が行われていました。例えば武士は必要な技術として馬術や弓術、剣術などを学び、時にそれらの競技が観覧の対象として楽しまれることもありました。

「小野川谷風引分の図」勝川春英/画1791年(寛政3)頃東京都江戸東京博物館蔵
「小野川谷風引分の図」勝川春英/画1791年(寛政3)頃東京都江戸東京博物館蔵

一方、庶民に目を向けると、大相撲の興行は人気を集め、人気力士を描いた錦絵なども数多く出版されたほか、寺社の境内や盛り場では、力石(ちからいし)を持ち上げ筋力を競い合ったり、弓矢を用いた「楊弓」(ようきゅう)で楽しんだりといったことも行われていました。

「流鏑馬絵巻」(部分)狩野與信(春貞)/画江戸時代後期東京都江戸東京博物館蔵
「流鏑馬絵巻」(部分)狩野與信(春貞)/画江戸時代後期東京都江戸東京博物館蔵

また、かつて宮廷行事として親しまれた蹴鞠は、江戸時代には町人の間にも愛好者が生まれ、その鍛錬の成果が将軍の上覧となることもありました。

第2章 近代スポーツと東京

第2章 近代スポーツと東京
『戸外遊戯法』坪井玄道、田中盛業/編 1885年(明治18)東京都江戸東京博物館蔵

明治に入ると、西洋の様々なスポーツが紹介され、人々の関心を集めました。最初は物珍しさから見世物になることもありましたが、欧化を進める国の後押しもあって、スポーツは学校教育などに取り入れられ、広まっていきます。

「西洋スパラ術外国ヨリ来ルスパラ」1887年(明治20)国立歴史民俗博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]
「西洋スパラ術外国ヨリ来ルスパラ」1887年(明治20)国立歴史民俗博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]

本章では、近代スポーツ受容への道のりと、明治から大正期にかけて日本に普及し、楽しまれるようになった野球やサッカー、テニスといった多様なスポーツの流行を紹介します。

第3章 オリンピックへの道

第3章 オリンピックへの道
三島弥彦ユニフォーム(陸上)三島弥彦/使用 1912年(明治45)秩父宮記念スポーツ博物館蔵
織田幹雄金メダル(三段跳)織田幹雄/所有 1928年(昭和3)織田正雄・織田和雄蔵
織田幹雄金メダル(三段跳)織田幹雄/所有 1928年(昭和3)織田正雄・織田和雄蔵

1912年(明治45)に開催された第5回ストックホルム大会で、日本はオリンピック初出場を果たします。参加した金栗四三と三島弥彦は、メダルにこそ届かなかったものの、国際大会への出場という道を切り開き、その後のスポーツ普及にも大きな足跡を残しました。以降のオリンピックには日本選手の出場が続き、テニスの熊谷一弥、柏尾誠一郎や陸上の織田幹雄、人見絹枝らメダリストも生まれました。

第12回オリンピック東京大会記念手旗 1936年(昭和11)頃 東京都江戸東京博物館蔵
第12回オリンピック東京大会記念手旗 1936年(昭和11)頃 東京都江戸東京博物館蔵

そしてついに1940年(昭和15)に東京オリンピックが開催されることが決まりますが、日中戦争の開戦と国際関係の悪化から中止となり、スポーツ自体も実施が難しくなるものが増えていきます。本章では、オリンピックに参加し活躍した競技者たちの栄光と、1940年東京オリンピック招致から返上にいたる挫折の歴史を展観します。

第4章 1964年東京オリンピック・パラリンピック

第4章 1964年東京オリンピック・パラリンピック
日本代表選手公式ユニフォーム 1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵

終戦後、日本はGHQによる間接統治下に入り、1948年(昭和23)開催のロンドンオリンピックでも参加が認められないなど、スポーツ界の苦難は続きます。しかし、そんな中で事実上の世界記録を出した水泳の古橋廣之進らの活躍は、未だ復興途上にあった日本人を大いに勇気付けました。

「1964年東京オリンピック記録カラー映像」師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵
「1964年東京オリンピック記録カラー映像」師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵
「1964年東京オリンピック記録カラー映像」師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵
「1964年東京オリンピック記録カラー映像」師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵

やがて日本は復興から高度経済成長の時期へと移り、その成果を内外に示すべく、オリンピックが再び招致され、1964年(昭和39)ついに東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。本章では、スポーツ界における戦後復興のあゆみを示すとともに、その結実点となった1964年東京オリンピック・パラリンピックについて資料や映像とともに振り返ります。

第5章 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて

第5章 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会

1964年(昭和39)の熱狂から半世紀以上を経て、2回目の開催が決まった東京オリンピック・パラリンピック。展覧会の最後に、開催まで1年を切った東京2020大会の概要や見どころについて、開催までのあゆみとも関連させながらご紹介します。

【開催概要】
展覧会名:特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」
会期:2019年7月6日(土)~8月25日(日)
会場:東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室
(東京都墨田区横網1丁目4番1号)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
【土曜日は午後7時30分まで、7月19日・26日、8月2日・9日・16日・23日(各金曜日)は午後9時まで】
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
※会期中に一部展示品の入れ替えがあります。
〇主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、読売新聞社、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会
URL:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

読者プレゼントのお知らせ

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・「極暑あそび」歌川豊国(三代)/画 1852年(嘉永5)早稲田大学演劇博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]
・「小野川谷風引分の図」勝川春英/画1791年(寛政3)頃東京都江戸東京博物館蔵
・「西洋スパラ術外国ヨリ来ルスパラ」1887年(明治20)国立歴史民俗博物館蔵[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]

今回、TOKYO2020 公認プログラム特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」の開催を記念して、江戸東京博物館より、招待券を提供いただきました。この記事をご覧いただいた方の中から抽選で5組10名様にプレゼント!

ご応募・応援はこちらから。
※応募期間:2019年7月1日(月)~2019年7月21日(日)
※ご当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせて頂きます。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

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