『水曜どうでしょう×地球の歩き方』〈上・下巻〉揃って発売中!

公開日 : 2021年05月09日
最終更新 :
番組で訪れたあの場所この場所の予習復習に最適
番組で訪れたあの場所この場所の予習復習に最適

『水曜どうでしょう』のヨーロッパ21ヵ国企画が、ついに真の完結を迎えました。これを記念して、都合4回にわたるヨーロッパ制覇の旅のすべてを〈上巻〉〈下巻〉の2冊にまとめた“地球の歩き方”ガイドブックが、4月21日(水)よりHTBさんから発売中。アフターコロナの行き先はこの本で予習しましょう!

みなさんご存知でしょう? 『水曜どうでしょう』でございます

みなさんご存知でしょう? 『水曜どうでしょう』でございます
まるで気合いの入らないメロディーがむしろ魅力

北海道テレビ(HTB)さんの制作する深夜バラエティ番組『水曜どうでしょう How do you like wednesday?』は、ほぼ四半世紀前の1996年10月に放送を開始。レギュラーの出演者は鈴井貴之(ミスター)さんと当時まだ大学生だった大泉洋さん。始まった当初は旅に特化した番組ではなく、アーティストインタビューやコントにドラマなど多様な企画が試みられていました。

旅番組の要素が前面に出たきっかけは、ミスターが大泉さんをいつものインタビューだと騙して東京へ連れていき、サイコロを振って出た目に頼りながら札幌へ帰ろうとした回でしょうか。この頃から旅の色合いがぐっと強まっていきます。

昭文社さんにもご協力いただいて揃えた1997年当時の本
昭文社さんにもご協力いただいて揃えた1997年当時の本

放送開始の翌年(1997年)に、初の海外企画でオーストラリアへ飛んでいます。現地でレンタカーを借りてドライバーを交代しながら走るという旅のスタイルは、このとき既に確立されていました。同じ年に韓国を舞台に行った食い道楽企画(結局ほとんど食べられていない)を経て、夏に挑んだのが『ヨーロッパ21ヵ国完全制覇』でした。ディレクター陣はチーフが藤村忠寿さん、カメラを回すのは嬉野雅道さん。

21ヵ国とは、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、イギリス、アイルランド、ドイツ、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、スイス、リヒテンシュタイン、オーストリア、イタリア、サン・マリノ、バチカン市国、モナコ、アンドラ、スペイン、ポルトガル。1997年時点で、基本的に出入国にビザを必要としない西側諸国でした(厳密にはこれらのうちいくつかの国の出入り時には越境審査を受けています)。

フランスの首都パリの凱旋門前をスタートし、わずか1週間ほどでこれら21ヵ国すべてを制覇しようというのです。この番組はすべてがこの調子です。よく思いつきますよね。何考えてんでしょうか(誉めています)。

多難な道のりだったヨーロッパ21ヵ国の完全制覇

多難な道のりだったヨーロッパ21ヵ国の完全制覇
〈上巻〉の総扉にずらりと並んだ国名。太字になっているのが……

およそ1週間で21ヵ国をすべて回る――とても無理そうな計画ですが、スタート翌日の夜に泊まったドイツの宿で、ミスターは宣言しました。「回れなければ、僕はこの番組をやめる」(→〈上巻〉P.28)
この宣言をきっかけにネジを巻き直したみなさんは欧州を安全運転でぶっ飛ばし、途中でミスターの犬が6号線のつもりで656号線にわざと入るアクシデントなどがありながらも、最終的には13ヵ国を制覇しました。21分の13、かなりの攻めっぷりだと感心しますが、残念ながら完全制覇とはなりませんでした。

このとき制覇したのが、〈上巻〉総扉で太字になっている国々です。

『フィヨルドの恋人』オープニング映像の場所(レンタル写真)
『フィヨルドの恋人』オープニング映像の場所(レンタル写真)

残り8ヵ国。次にこれに挑んだのは2年後、1999年の秋でした。その名のとおり『ヨーロッパ・リベンジ』で、こだわりのパリ凱旋門前からスタートし、ドイツのメルヘン街道を走っている間はまだほのぼのとしていたのですが、北欧圏内に入るとともに全員が順番にことごとく精神を崩壊させていくという壮絶な旅。それでも傑作ドラマ『フィヨルドの恋人』の撮影で気を紛らわせながら(?)北欧4ヵ国を制覇。我々視聴者にスカンジナビア師匠の広大さをまざまざと見せつけてくれました。

筆者が旅のカリスマの数年前に行ったときの写真をちゃっかり使用
筆者が旅のカリスマの数年前に行ったときの写真をちゃっかり使用

残り4ヵ国。三度挑んだのはリベンジから7年後の2006年の夏。初回の21ヵ国完全制覇と同じ日程(8/23~30)に並々ならぬ覚悟を感じさせられます。“ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編”と題して臨むこの企画では、凱旋門スタートのこだわりを捨て、旅のカリスマとしてワンランク上の優雅な旅を提案するどうでしょう軍団の姿を堪能できます。制覇地はバチカン市国、サン・マリノ、ポルトガル。これにて長年にわたり挑み続けたヨーロッパをすべて回り切った――はずでした。

ところが喉に引っかかった小骨のようにひとつだけやり残しがあることを、“完結編”では敢えて大胆に目をつぶっていたのです。率直に「遠いから行かない」と言い放ち21ヵ国から20ヵ国へと外した国がどうしても気になる、やはり制覇しておきたい……と2018年のどうでしょう軍団幹部会議でミスターと嬉野Dが主張したとか。

結果、初めてヨーロッパを訪れた1997年から21年目に当たる2018年8月上旬、ついに最後の砦アイルランドへの上陸を果たし、めでたく21ヵ国を今度こそ“完全制覇”したのでした。グレーなまま出演を続けてきたミスターが晴れて正式契約を結ぶ姿に目頭を押さえた方も多いことでしょう。

『地球の歩き方』式で、軍団のヨーロッパ制覇を誌面に再現

『地球の歩き方』式で、軍団のヨーロッパ制覇を誌面に再現
雑なラフを藩士のデザイナーさんがきれいに組み上げてくれます

もともとBANDAI SPIRITSさんが長年手がけてらっしゃる一番くじのひとつ『一番くじ 水曜どうでしょう 旅のカリスマ』(2018年10月発売)の景品として、A賞『ヨーロッパ21ヵ国完全制覇』、B賞『ヨーロッパ・リベンジ/ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編』として制作したのが、『水曜どうでしょう×地球の歩き方』コラボレーションの始まりです。

最初は表紙の体裁や、番組で訪れた場所の解説や写真提供のような話だったので、自分では作らないと思って調子に乗り、「せっかくなら同じ判型にしては」「1997年の渡航時と2006年以降とでは表紙のデザインや中面のテイストも違うので、極力近づけては」など勝手なことを進言差し上げたところ、じゃあ丸ごと作ってください、〆切は来月いっぱいで、とたちまち青ざめみるみる白髪になりそうな返しを頂戴し、なんとか(何度も)〆切を延ばしていただいて作らせていただいたのが、ついこのあいだのことのようです。

そして昨年末、とうとう21ヵ国が掛け値なしに制覇される最新作が放映されるにあたり、記念企画として、新規ページを追加して、A賞、B賞をそれぞれ〈上巻〉〈下巻〉と改め、HTBさんの公式グッズ(本の形をしていますがグッズなのです)として出しましょうというお話しをいただきました。

かつては番組内で「そのうち訴えられるぞ」と冗談交じりにおっしゃっていた放送局と、そのうち訴えそうだったらしい出版社が手を携えてみなさんにお届けする〈上巻〉〈下巻〉には、一番くじバージョンにミスターと大泉さんから新規でいただいた原稿(〈上巻〉掲載)、HTBさんの秘蔵写真(〈上巻〉〈下巻〉それぞれに掲載)や当時の旅の日記(〈下巻〉掲載)などが加わり、さらに内容が充実しています。

デザインを担当してくださっているデザイナーさんも筋金入りの藩士です。物件情報の★が、まれにどうでしょう由来の何かに変わっているといった細かい遊びもお楽しみください。

また、現場の藩士繋がりのよしみで多大なるご協力を賜りながら〈上巻〉の奥付でご迷惑をおかけしました昭文社さん、巻き込んでしまいました旺文社さんにはこの場をお借りして改めてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

■「水曜どうでしょう×地球の歩き方」〈上巻〉【初版における誤表記に関するお詫びと訂正】
・URL: https://www.htb.co.jp/suidou/owabi_chikyu_arukikata/

〈下巻〉には最新作の紹介ページも!

〈下巻〉には最新作の紹介ページも!
〈上巻〉第2版と〈下巻〉初版、買って悔いなし!

先般よりご予約を受け付けていました〈下巻〉が、4月21日より引き換えと販売を開始しました。
同時に、初版が早々に完売してしまい、ご不便をおかけしていました〈上巻〉も第2版のご用意ができています。

〈下巻〉には、2020年冬に放映された最新作『21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇』の紹介ページを加えています。7ページの中に、全7夜をぎゅぎゅっと詰め込みました。本当に詰め込んでいます。詰め詰めです、すみません。

これさえお手元にあれば、ランチを食べようと立ち寄っても決して開いていないイギリスのインド料理屋さんも、雄大な景色に突然入って来る大人の男のいる場所も、21ヵ国制覇を寿いでミスターが正式契約を結んだサービスエリアも、大泉さんがランナーの顔で疾走したダブリン市内の公園も、ミスターのように自らレプラコーンになれる繁華街も、路上の演奏にチャリンと小銭を投げれば拍手をもらえる小路も、持ち帰って数年後に飲みたいアイリッシュウィスキーを買える専門店も、買ったウィスキーをぶら下げてビートルズっぽく歩ける道も、思わずため息が出るほど香り高いビール瓶のある海鮮料理屋さんも、噂のCHOZENヌードルの出店しているサービスエリアも、すべてわかります!

書籍用のISBNではなくJANコードの入った裏表紙
書籍用のISBNではなくJANコードの入った裏表紙

今なら次の場所でお買い求めいただけます。

なお先述しましたとおり、こちらの商品はHTBさんの公式グッズです。
『地球の歩き方』の体裁で作られてはおりますが、書店さんの流通経路には乗っておりません※。悪しからずご了承ください。

※三省堂書店さんの一部店舗には、HTBさん経由で入荷しています


【2021年4月21日以降の販売場所】
■HTBオンラインショップ
・URL: https://www.htbshop.jp/htb/

■HTBグッズ取扱店
・URL: https://www.htb.co.jp/goods/shoplist/

■全国のローソンLoppi
・Loppiオススメ(ECサイト)URL: https://www.hmv.co.jp/loppi/
・Loppi番号: 〈上巻〉027665 〈下巻〉027799

■CUEPRO(オフィスキューオンラインショップ)
・URL: https://www.cue-products.com/

■全国の三省堂書店(一部店舗を除く)

※HTBグッズ取扱店および三省堂書店の在庫については各店舗にお問い合わせください

※当記事は、2021年5月9日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年5月9日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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