ベルンの大規模見本市「BEA」! 特産品やスイスワイン、遊園地、ふれあい広場と見どころ盛りだくさん
スイスの首都・ベルンでは、毎年4月から5月にかけて10日間、大規模な見本市「ベーア(BEA)」が開催されます。来場者数29万人を誇る人気のイベントです。15万平方メートルの会場内では、スイスワインの試飲やスイスの特産品、ワークショップ、家具、コスメ、健康食品、スイス国内旅行の展示場、動物ふれあい広場、牛の品評会などさまざまなテーマで見本市が開催されます。ベルン駅からもアクセス良好です。春のベルン観光の合間に遊びに行ってみませんか。
「BEA」見本市の歴史
ベーア(BEA)が初めて開催されたのは、1951年9月1日。当時は若い層をターゲットとしたイベントでした。ファッションやキャバレー、映画、気球飛行をテーマとした見本市がメインでした。
現在では、毎年訪れるリピーターが多い人気のイベントとなっています。敷地面積15万平方メートルに960店舗が出店。幅広い年代の人々が楽しめる「ベーア 」は、開催時期が春休みと重なる地域もあるため、遠方から訪れる人も多いです。
2020年の開催期間は、4月24日から5月3日まで。入場料は大人17フラン、6歳以下は無料です。ファミリーチケットなら、大人2人と子供3人までの利用で39フランとおトクになりますので、利用人数を確認の上でチケットを購入しましょう。
「ベーア」では何ができるの?
ベーアのイベント会場では、スイスの特産品の購入やスイスワインの試飲ができます。日本ではなかなか見かけないスイスワインですから、この機会にお好みのワインを探してみてはいかがでしょうか。ワイン以外にも国産麦芽を使用したスイスのビールやウイスキーの展示もあります。
その他、動物とのふれあいが楽しい広場もあり、会場内には小さなお子様連れの家族も多くみられます。見所の1つでもある、最もうつくしい「牛」を決める牛の品評会はスイスならではの雰囲気が楽しめます。どんな牛が今年のナンバー1になるのか見学してみてはいかがでしょうか。
乗馬や馬に関する展示場もあります。実際にポニーと触れ合え、動物が好きなら「Halle 12〜16」を中心に見学すると良いでしょう。
■BEA
・URL: https://www.bea-messe.ch/home.aspx
スイスのおもちゃの展示会場
展示場(Halle 5)の「SUISSE Toy」では、日本でも有名な「キュボロ」のおもちゃから最新の知育商品まで、いろいろな商品を実際に手に取ることができます。
キュボロを使用して遊ぶと脳の血流を活性化し、空間認知能力や直観力、創造力を育てることが研究結果で立証され、日本でも注文が殺到した知育おもちゃとして知られます。
木製のキュボロ製品に比べ「バベル・ピコ」は小さめのおもちゃ。持ち運びも便利で省スペースで遊べます。
筆者が訪問した際は、遊び方を係員が丁寧にレクチャーしてくれたので、購入前にどのように遊ぶのか体験できました。
子供が集まるこちらの会場では、託児所(Suisse Toy Kinderhort)も完備しています。3歳から8歳までの子供なら最大4時間を託児所に預けることが可能です。
24時間前までに予約をしてみましょう。事前予約できない場合は、当日でも空きがあれば預けることができます。
値段は、1時間で 2フランとリーズナブルなので、利用してみてはいかがでしょう。
■Suisse Toy Kinderhort
・URL: https://www.bea-messe.ch/besuchen/allgemeine-infos.aspx
スイスの特産品が揃うおいしい広場
ご当地グルメや伝統品が揃う「Halle 4」では、スイス国産商品が盛りだくさん。
寒い日はホクホクと熱々のチーズ料理をほうばりたいですね。スナックや軽食として人気なのがこちらの「Chäschüechli」。小ぶりながら濃厚で食べごたえがあるスイスで人気の食べ物です。
「Chäschüechli」とはスイスドイツ語(※)でチーズタルトのこと。別名ケーゼ・ヴェーへ(käsewähe)とも呼ばれています。
(※)スイスドイツ語とは、スイス・ドイツ語圏で話されているドイツ語の方言です。
日本でいうデザートタルトのようですが塩気があるので、小腹が空いた時にもおすすめの一品です。
そのほか、スイス国産ビールやドライミート、ヴァリス(Wallis)のデリカテッセン、グリュイエール地方のチーズ、炭酸水で割って飲むとおいしいシロップなど、さまざまな商品を販売をしています。
ワークショップに参加
「Halle 4」では、実演クッキングショーが開催。ベルンのおいしい食材を利用し、調理の様子を披露してくれます。
オーディエンスとして見学するもの良いですが、ワークショップに参加してみるのも楽しいですよ。
筆者が参加したワークショップは「ツォプフ(Zopf)」作り。スイスの家庭で日曜日に食べる、三つ編み型の白いパンです。参加した子供たちはパン生地でいろいろな形のパンを成形していましたよ。
ワークショップに参加したい方は、開催時間前までに参加者の名前を記入しておきましょう。
■ツォプフとは
・URL: https://www.bread.jp.net/zopf.php
移動式遊園地「ルナパーク」
ルナパークとは、スイスで人気のある移動式遊園地のこと。このエリアでは、観覧車やメリーゴーランドが楽しめます。
そのほか、乗り物以外にも多くのファストフード店が出店し、屋台フードが楽しめます。春のベルン観光の合間に、お祭り気分を味わってみてはいかがでしょうか。
レストランが集う野外エリア
歩き疲れたら、野外エリアにあるレストランで休憩しましょう。ビアガーデンやチーズ料理、ハンバーガー、ホットドッグなどが野外エリアで食べられます。
日没後は、リラックスできるナイトモードになります。金曜日と土曜日は、深夜3時まで開園しています。
2019年は「ティナ ターナー・トリビュート」が行われ、時代を超えた名作の数々に観客も大にぎわいでした。ホームページから2020年のイベント情報を確認してみてください。
■Gastro & Nightlife
・URL: https://www.bea-messe.ch/themenbereiche/gastro-nightlife.aspx
牛や馬を間近で見学できるエリア
普段は遠くからしか見たことがないスイスの牛や馬などを近くで見学できるコーナーも。
また、牛をテーマにしたプレゼンテーションも開催されているのでスイス牛を見学しに訪れてみましょう。
愛情たっぷりに育てられた牛たちの順位を決める「牛の品評会」、2020年はどんな牛が栄光を手にするのでしょうか。
動物とのふれあいも子供たちにとってはとても楽しい時間。子ブタやポニー、羊やなどを間近でみることができるエリアは、家族連れに人気です。
牧場を訪れているかのような雰囲気なので、足元の汚れが気になる方は汚れても良い靴を履いていくといいですよ。
いかがでしたか。おもしろさが詰まったスイス最大級の見本市「BEA」、春のベルン観光の合間に足を運んでみてはいかがでしょうか。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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