イタリア最大のクリスマスマーケット! 冬休みに おとぎの国へ出かけよう!

公開日 : 2017年12月25日
最終更新 :
筆者 : YUCA
トレントのドゥオーモ広場にあるネプチューンの噴水
トレントのドゥオーモ広場にあるネプチューンの噴水

クリスマスまでカウントダウンが始まりました。
イルミネーションがクリスマス仕様となり、夕暮れ時からより一層、幻想的な雰囲気に包まれます。そんな北イタリアのお楽しみのひとつは、Mercatino di Natale (メルカティーノ ディ ナターレ)= クリスマスマーケット!

イタリア最大のクリスマスマーケット

イタリア最大のクリスマスマーケット
ボルツァーノのクリスマスマーケット

この時期になると、ほぼ毎年のように訪れる大好きなイタリア最大規模のクリスマスマーケット。
そこは、イタリアの北東に位置し、スイス、オーストリアに隣接したトレンティーノ アルト アディジェ州にあります。ドロミーティ街道の入口にあたる ボルツァーノ県がイタリア最大のクリスマスマーケットを誇ると言われています。

イタリアでドイツ語?

イタリアでドイツ語?
パトカーも2か国語

舌をかみそうな長い州名の トレンティーノ アルト アディジェ 州は、州都トレント県を中心とする トレンティーノ(南部)と、ボルツァーノ県を中心とするアルトアディジェ(北部)に分けられます。

トレンティーノ アルト アディジェ 州は、シチリア州 同様、イタリアに5つある特別自治州のひとつです。長くオーストリア領だった為、この地方では、あれ?と耳を疑うくらい人々も、表記もドイツ語が主流。公用語は、ドイツ語とイタリア語なのですが、特に北部 アルトアディジェ地方では、普通にドイツ語で話しかけられます。

ボルツァーノ

ボルツァーノ
ボルツァーノの大聖堂(ドゥオーモ)

世界最古、最大規模を誇る本場ドイツのクリスマスマーケットが、オーストリアを経由し、イタリア最北端にある トレンティーノ アルト アディジェ 州へ伝わリ根づいたと言われています。

ボルツァーノは、人も街並みも、そして特に教会については、ロマネスクとゴシック様式の合作だそうですが、建築に関して難しいことがわからなくてもどことなく違いを感じて頂けると思います。神に近づこうという意図があり高く高く建築されたという塔や屋根の色合い・形状がいかにもドイツチックで哀愁を漂わせます。

ボルツァーノで生まれたお菓子

ボルツァーノで生まれたお菓子
Loacker ブース

そんなボルツァーノには、日本のデパートやスーパーマーケットなどでも見かける今や世界中へ輸出されている ウェハースやチョコレート菓子 Loacker(ローカー)の本社があることも総じ、クリスマスマーケットでもイベントが行われます。Loackerとは創設者の名字ですが、イタリア人にとってはローマ字読みしにくいこの地方ならではの姓といえるでしょう。

クリスマスマーケット巡り

クリスマスマーケット巡り
トレントのクリスマスマーケット
メラーノのクリスマスマーケット
メラーノのクリスマスマーケット

トレンティーノ アルト アディジェ州には、ボルツァーノ以外にも素敵なクリスマスマーケットが点在します。近郊にあるイタリア、ドイツのルネッサンスが融合したTrento (トレント)、ボルツァーノ県にある温泉保養地としても人気の高い Merano (メラーノ) のクリスマスマーケットも必見です。

著者一押しクリスマスマーケット

著者一押しクリスマスマーケット
ヴィピテーノのクリスマスマーケット<br />
ヴィピテーノの街並み
ヴィピテーノの街並み

そして小規模ながらも街の雰囲気やイタリアでは、ヨーグルトの街で有名な Vipiteno (ヴィピテーノ)というボルツァーノ県にある人口わずか6500人の町は私の大のお気に入り。メルヘン王国へ迷い込んだかのようなとても可愛らしい町です。メインストリートは歩行者天国となっているため小さなお子様とご一緒の方も安心です。

オーストリアは目と鼻の先

オーストリアは目と鼻の先
インスブルックのクリスマスマーケット
スワロフスキーのクリスマスツリーと街並み
スワロフスキーのクリスマスツリーと街並み

ヴィピテーノまでたどり着いた方は、あと少し北上すればそこはもうオーストリア。国境を超えるとSWALOVSKI (スワロフスキー)の生まれ故郷であり、スワロフスキーのクリスマスツリーが飾られることでも有名な Innsbruck (インスブルック)という街があります。そちらのクリスマスマーケットや美しい街並みも優雅でお薦めです。

Vin Brule' (ヴィン ブリュレ)

Vin Brule' (ヴィン ブリュレ)
冷えこむ冬の定番 ホットワイン

寒い夜は、ヴィンブリュレと呼ばれるそれぞれのお店により思考を凝らしたスパイス入りのホットワインで温まりましょう!ホットワインは、通常専用のカップで提供され、まずは、カップ代金も含めた料金を支払います。カップはお土産に持って帰るもよし(新しいカップを売っているお店もあります。)返却してその代金をキャッシュバックしてもらうもよし。持ち歩き、おかわりするもよし。(別途ホットワイン代のみ支払う。)色違いや形状違いのカップをコレクションするもよし。お好みに合わせてお楽しみください。

ホットワインで温まろう!
ホットワインで温まろう!

時間のない方は駆け足で巡るのも仕方ありませんが、クリスマスマーケットの醍醐味は、ライトアップされてからが、さらに夢幻的ですのでどうぞお見逃しなく。ライトアップされた街並みにうっとり。マイナスの世界だってテンションがあがること間違いなしです。

ラストミニッツ!まだ間に合う年末年始の旅

ラストミニッツ!まだ間に合う年末年始の旅
塔には、多言語で "メリークリスマス" の文字が転写

イタリアのクリスマスマーケットは場所により異なりますが、クリスマス数週間前から1月6日の祝日まで営業しているところも多いので年末年始のご旅行にはぴったりです!

冬休みにトレンティーノ アルト アディジェ州にあるクリスマスマーケット巡りなんていかがですか?


【データ】

トレンティーノアルトアディジェ州 クリスマスマーケット情報

ボルツァーノ http://www.mercatinodinatalebz.it/
メラーノ http://mercatini.merano.eu/
トレント http://www.mercatinodinatale.tn.it/
ヴィピテーノ http://weihnachtsmarkt-sterzing.com/

筆者

イタリア特派員

YUCA

イタリア ピエモンテ州 アスティ在住。 フードスタイリストとして活動15年目、アスティにて起業。

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