冬のパンテオン:懐中電灯を持って、偉人の墓所を訪ねよう(フランス)
パリに18世紀末建てられたパンテオンは、国の偉人を祀る墓所として知られています。例えば、ヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマらの文豪、レジスタンス運動指導者の一人ジャン・ムーランらが祀られています。ギリシア建築を模したネオクラシックスタイルは、建築家スーフロによるもので、厳かな雰囲気を漂わせています。
パンテオンを管理するのは、le Centre des monuments nationaux(国立モニュメントセンター)。フランス全国の城や美術館など100点近くの国有モニュメントを管理しています。ここで紹介する展覧会も、この国立モニュメントセンターが開催するものです。
夜のパンテオン見学
昼間ももちろん見学可能なパンテオンですが、この冬は、夜の見学も可能となっています。2月末までの限られた日程ですが、一風変わった体験をしたい方にはお勧めです。懐中電灯をかざしての夜のパンテオン見学。必ずや昼間とは違う雰囲気を感じることができるでしょう。
夜のパンテオン見学
日程は、1月9、16、23日と、2月6、13,20日といずれも火曜日の夜19時から1時間半。開場は18時35分の予定です。
入場料は12ユーロ。一晩180人と人数制限がありますので、予約が必要です。
予約サイトはこちら www.paris-pantheon.fr
マリー・キュリー展
また、現在パンテオンでは、今年(2017年)生誕150年を迎えたマリー・キュリー展を開催中です。というのも、ノーベル賞を二度受賞した科学者マリー・キュリー(1867-1934)も、その夫ピエール・キュリーとともにパンテオンに祀られている偉人の一人なのです。
この展覧会では、まず、ワルシャワで生まれたマリー・スクウォドフスカが、パリに来て、夫となるピエール・キュリーと出会い、科学者として開花していく過程を紐解きます。次に、キュリー夫妻の結婚式、家族との写真などの展示が続いた後は、研究所を率い、ノーベル賞を受けた研究者指導者としてのマリー・キュリーの業績に迫ります。
更に、彼女の研究の医学への貢献をまとめ、最後には、パンテオンに最初の女性の偉人として祀られた1995年の様子を振り返ります。
パンテオンでのマリー・キュリー展は、2018年3月4日まで開催。
パンテオン(Panthéon)
住所:Place du Panthéon, 75005, Paris
電話:+33 (0)1 44 32 18 00
URL:www.paris-pantheon.fr
開館時間:10/1~3/31、毎日10時~18時
4/1~9/30、毎日10時~18時半
休館日:1/1, 5/1, 12/25
入館料:9ユーロ
最寄り駅:地下鉄10番(Cardinal Lemoine駅)
研究所の残るキュリー博物館
マリー・キュリーの生涯を様々な角度から紹介する展覧会は、キュリー博物館共催によるもので、キュリー博物館でも、同時期、特別講演などを企画しています。キュリー博物館は、パンテオンから歩いて5分の距離にあり、マリーが生涯最後の20年を費やし、指導に当たったラボラトリーのある場所です。
マリー・キュリー展を訪れるなら、ぜひキュリー博物館にも立ち寄ってみてください。
キュリー博物館(Musée Cury)
URL: http://musee.curie.fr/
住所:1 rue Pierre et Marie Curie, 75005, Paris
電話: +33 (0)1 56 24 55 33
開館時間:水曜~土曜の13時~17時
休館日:4/17, 5/1, 5/8, 5/25, 7/14, 11/1, 11/11, 8月、クリスマス休暇中
入館料:無料(志の寄付は可能)
最寄り駅:RER B線Luxembourg駅、地下鉄7番線 Place Monge駅、地下鉄10番線Cardinal Lemoine駅
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。