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パリのオペラ座350周年を記念するオルセー美術館のドガ展

2019年10月06日

2019年、パリ国立オペラは、誕生から350年を迎えます。これを記念し、パリのオルセー美術館では、オペラ座を題材にし続けた画家エドガー・ドガの特別展を催しています。2020年1月19日(日)までを会期とする同展を紹介します。

350歳を迎えたパリ国立オペラ

Edgar Degas (1834-1917), Danseuses montant un escalier,1877, Paris, musée d’Orsay, RF 1979, Photo © Musée d’Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt

パリ国立オペラとは、オペラとバレエを演じる団体を指します。その起こりは、1669年にフランス国王ルイ14世が創立した王立音楽アカデミー(Académie Royale de Musique)。

その後、政治体制の移り変わりにつれて、帝室音楽アカデミー、国立音楽アカデミーなど、呼び名は何度も変更され、現在の呼称「パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)」に落ち着いたのは1994年になってからのことです。

パリ国立オペラは、今ではおもに、パリ9区にあるガルニエ宮と12区のオペラ・バスティーユでバレエやオペラの公演を行っています。

ドガのインスピレーションの源となったオペラ座

Edgar Degas (1834-1917), La Classe de danse,1873-76, Washington, DC, The National Gallery of Art, Photo © Washington, DC, The National Gallery of Art – NGA IMAGES

1834年、パリに生まれたドガの父は銀行家で、芸術を愛し、私的音楽サロンを定期的に開くような人物でした。そういう環境に生まれたドガは、身体の中にリズムを刻みながら育ったと考えられます。

ドガ自身もオペラ座公演のバレエやオペラを好み、長くオペラ座の会員でした。当時、オペラ座の会員はリハーサル会場や楽屋への立ち入りが許されていたため、ドガにはバレリーナの舞台裏を観察する機会が多くありました。

Edgar Degas (1834-1917), Trois danseuses 1879, Washington, National Gallery of Art, © Image Courtesy National Gallery of Art, Washington DC

ドガの作品に、ライトの当たる華やかな舞台だけでなく、楽屋や舞台のそでを描いたものが多いのはこのためです。実際、舞台裏や踊り子たちの練習風景など何気ない瞬間を切り取るように描いたドガの作品群は、いまだに多くの人々を魅了して止みません。

画家としてごく初期にあたる1860年から晩年近い1900年以降まで、オペラ座はドガにインスピレーションを与え続けた場所だったのです。

オペラ・ル・ペルティエへの郷愁

Edgar Degas (1834-1917), Musiciens à l’orchestre, 1872-76, Frankfurt am Main, Städel Museum, © Photo: Städel Museum - ARTOTHEK

ところで、上述のオペラ・ガルニエの落成は1875年のことでした。つまりドガが通い始めた頃のオペラ座は、ガルニエ宮ではなく、パリ9区のル・ペルティエ通りのものでした。このオペラ・ル・ペルティエは、1873年火災により焼失しています。

ドガは、作品内に場所を特定する要素をほとんど描いていませんが、それでも、彼の絵には、最初に通ったオペラ・ル・ペルティエの雰囲気を色濃くまとうものが少なくないと、専門家は指摘しています。

こんなにもオペラ座との結びつきの強いドガの作品ですが、実は、ドガとオペラ座とを結びつけて企画された展覧会は、今回が初めてのことです。

オルセー美術館で見てほしい理由

オルセー美術館 ©冠ゆき

パリのオランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)、ワシントンのナショナル・ギャラリー(National Gallery of Art)とのコラボレーションにより、並ぶ作品は204点。絵画のほか、デッサン、モノタイプ、彫刻、写真なども含みます。

上にも書きましたが、オルセー美術館での会期は、2019年9月24日(火)から2020年1月19日(日)まで。そのあとは、アメリカ合衆国に渡り、ワシントンのナショナル・ギャラリーで、2020年3月1日(日)から7月5日(日)まで展示されることが決まっています。

とはいえ、ここはぜひパリで鑑賞してほしいところ。というのも、オルセー美術館では、パリ国立オペラの協力を得て、展示以外にバレエの実演、コンサートなども企画されているからです。おもな催しを挙げておきましょう。

【バレエの実演】
2019年10月11日(金)19時30分~
2019年10月12日(土)19時30分~

【ランチタイム・コンサート】
2019年11月12日(火)、26日(火)、12月3日(火)、10日(火)、17日(火)の12時30分~

【イヴニング・コンサート】
2019年10月16日(水)20時00分~
2019年12月9日(月)20時00分~
2019年12月19日(木)20時00分~

【オペラにまつわる映画上映】
2019年11月7日(木)20時00分~『魔笛』
2019年11月28日(木)20時00分~『売られた花嫁』
2019年12月12日(木)20時00分~『モーゼトアロン』
2020年1月9日(木)20時00分~『蝶々夫人』
※いずれもフレデリック・ミッテランの解説付き

【仮面舞踏会】
2020年1月16日(木)18時30分~23時00分

Degas à l’Opéra展ポスター

■オルセー美術館(Musée d’Orsay)
・住所: 1, rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris
・最寄駅: メトロ12番線Solférino駅、RER C線Musée d’Orsay駅
・入館料: 大人14ユーロ(18時以降は11ユーロ)、18歳未満は無料
・開館時間: 火・水・金・土・日曜9:30~18:00、木曜9:30~21:45
・休館日: 月曜、5月1日、12月25日
・URL: https://www.musee-orsay.fr/

この秋・冬、パリにお越しの方、ぜひ、絵画とバレエと音楽のコラボに浸って、パリ国立オペラ350年の歴史を振り返ってみてください。

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