ぬくもりあふれるヘルシンキの伝統的なクリスマスマーケットへ出かけよう(フィンランド)

公開日 : 2019年11月23日
最終更新 :
ヘルシンキ大聖堂と元老院広場
ヘルシンキ大聖堂と元老院広場

フィンランドの首都・ヘルシンキのクリスマスについて紹介します。1年で最も暗い極夜が続く11~12月。フィンランドの人々は、クリスマスを心待ちにしながらこの時期を過ごします。サンタクロースの国・フィンランドで一生の思い出に残るクリスマスを過ごしてみませんか。

フィンランド・ヘルシンキのクリスマス

フィンランド・ヘルシンキのクリスマス
クリスマスシーズンのエスプラナーディ公園 ©iStock

毎年12月になると、フィンランド人々は「ピックヨウル(pikkujoulu:小さなクリスマスの意味)」と呼ばれるクリスマスパーティーでホリデーシーズンを祝います。

町は色とりどりにライトアップされ、クリスマスマーケットにはたくさんのクリスマスギフトや伝統的なクリスマスフード、体が温まるグロッギ(フィンランドのホットワイン)を売る店が並び、にぎやかな雰囲気に包まれます。

雪が積もると辺り一面が真っ白になり、雪で灯りが反射されて辺りが明るくなるため、ヘルシンキの人々は雪が降ると大喜びです。ここ数年、ホワイトクリスマスにはならないヘルシンキですが、2019年のクリスマスはどうなりますか。

元老院広場で開催されるクリスマスマーケット ©iStock
元老院広場で開催されるクリスマスマーケット ©iStock

ヘルシンキでは、2019年11月24日(日)に市内中心部のアレクサンテリン通りでクリスマスライトアップの点灯式が行われます。例年、点灯式ではサンタクロースなどが登場するパレードがあり、多くの家族連れや観光客でにぎわいます。

毎年恒例のクリスマスマーケットは、ヘルシンキ大聖堂前の元老院広場で行われます。2019年の開催期間は、12月6日(土)から12月22日(日)までです。

クリスマスマーケットの店舗の様子
クリスマスマーケットの店舗の様子

クリスマスマーケットには、質のよい手工芸品や木の温もりがある小物、ハンドメイドのキャンドル、カラフルなニット、ユニークなフィンランドデザインの雑貨、クリスマスオーナメント、地産の魚や肉、総菜などを売る店が100店舗以上も並びます。

ヘルシンキのクリスマスマーケットの楽しみ方

ヘルシンキのクリスマスマーケットの楽しみ方
テント内で食べられるカフェもある

クリスマスマーケットには、ジビエのソーセージグリルやグロッギなど温かい料理が食べられる店がたくさん出店されます。屋台で暖を取り、お気に入りの店を探すのも楽しいでしょう。

広場の中央には、子供たちが無料で楽しめるメリーゴーラウンドが設置され、懐かしい雰囲気を演出。毎年、子供たちの大行列が見られ、家族連れに大人気のアトラクションです。

クリスマスマーケットは、かわいいクリスマスプレゼントやお土産探しをするのにもおすすめ。フィンランドらしい素朴だけれど、ぬくもりにあふれたものが見つかるでしょう。

アレクサンテリンカトゥ通りのクリスマスライトアップ

アレクサンテリンカトゥ通りのクリスマスライトアップ
アレクサンテリンカトゥ通り

ヘルシンキのクリスマスといえば、アレクサンテリンカトゥ通り(Aleksanterinkatu)のクリスマスライトアップを語らずにはいられません。

ヘルシンキの公式クリスマスストリート・アレクサンテリンカトゥ通りのライトアップは、戦後の大変な時期に希望の光を灯すものとして1949年に始まりました。クリスマスシーズンになると外気はマイナス10度ほどになりますが、通りは活気とぬくもりにあふれます。

クリスマス気分を盛り上げてくれるフォトスポット

クリスマス気分を盛り上げてくれるフォトスポット
エスプラナーディ公園の巨大なトナカイ
どこから見ても存在感があるヘルシンキ大聖堂
どこから見ても存在感があるヘルシンキ大聖堂

クリスマスマーケットには、いくつものフォトスポットが現れます。インスタ映え間違いなし! 旅行者必見の注目フォトスポットを紹介しましょう。

エスプラナーディ公園には、巨大なトナカイのライトが出現します。本物のような立派な角がクリスマス気分をより一層盛りあげてくれます。

ヘルシンキ大聖堂は、どこの角度から見ても存在感があります。ライトアップされたヘルシンキ大聖堂を町角から眺めながら、グロッギを味わうのがおすすめです。

伝統的なフィンランドのクリスマス菓子

伝統的なフィンランドのクリスマス菓子
フィンランドのクリスマス菓子、ヨウルトルットゥ

フィンランドのクリスマスシーズンを代表する菓子といえば、ヨウルトルットゥ(Joulutorttu)です。手裏剣のようにも見える星の形をしたペストリーです。パイシートとプルーンのジャムで簡単にできるヨウルトルットゥは、スーパーマーケットなどではキットが売られているため、各家庭では焼くだけで気軽に食べられます。

また、ジンジャークッキーもよく食べられます。こちらもできあいの冷凍生地がスーパーマーケットで売られているため、自宅ではみんなで一緒に型をとって焼くのが楽しみとなっています。

グロッギと一緒に、これらの菓子を家族や友人と味わうのがフィンランドスタイルです。旅行中の方は、カフェやスーパーマーケットなどでヨウルトルットゥが買えますので、ぜひ試してみてください。

夜のクリスマスマーケット
夜のクリスマスマーケット

いかがでしたか。海の近くで風が強く、身が縮む寒さのヘルシンキですが、温もりのあるクリスマスマーケットと温かな地元の人たちの雰囲気に包まれて、きっとすてきな冬の思い出となることでしょう。どうぞ、暖かくしてお出かけください。

筆者

フィンランド特派員

ラサネン優子

2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。ヘルシンキのトレンド・レストラン・デザイン情報など、フィンランドの魅力をたっぷりとお届けいたします。

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