【旅に出たくなる映画】雑誌の表紙を飾る25番ネガを探せ!ベン・スティラー主演『LIFE!』

公開日 : 2018年04月20日
最終更新 :
フォトグラフ雑誌『LIFE』に務めるウォルターが主人公
フォトグラフ雑誌『LIFE』に務めるウォルターが主人公

映画と旅、関係ないようで実は意外と相性の良い組み合わせ。映画のジャンルにも旅や旅行での出来事をテーマにした「ロードムービー」というものがあるように、切っても切り離せない相棒のような関係です。また、最近では新海誠監督のアニメ作品『君の名は。』における国内外の旅行者からの聖地巡礼や、古くは『ローマの休日』などに見られる、時を経ても今なお、ローマの地でグレゴリー・ペックやオードリー・ヘップバーンと同じ仕草をしている旅行者が後を絶ちません。そんな「観ると思わず旅に出たくなるような映画」をニュース&レポート選としてお届けするシリーズです。

今回ご紹介する作品は、2013年にアメリカで公開された映画『LIFE!』(原題:The Secret Life of Walter Mitty)。監督・主演を務めるのはナイトミュージアムシリーズなどでおなじみのコメディ俳優のベン・スティラー。ニューヨークに本社を持つ伝統的なグラフ雑誌「LIFE」のネガフィルム管理部門で働く、妄想癖を持つ主人公のウォルター(ベン・スティラー)は、思いを寄せる同僚のシェリルにSNSからアプローチしようと登録するものの、特徴的な体験談の一つも書けずじまい。日々の抑揚ない生活の唯一の楽しみは妄想に耽ること。ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガがないことに気づいたウォルターは、一大決心をしてカメラマン本人を探す旅に出発する。そのありえないほど波瀾万丈な冒険の道のりは、彼の人生を一変させていくのだった。

こんな人にオススメ!「仕事の責任感が強い人」

こんな人にオススメ!「仕事の責任感が強い人」
アイスランドをスケボーで駆け抜けるウォルター

ウォルターは、自らの仕事の責任感から旅立ちます。意中のシェリルを冒険に連れ出そうとしたり、駅のホームからアクション映画ばりに活躍する"妄想"だけを楽しむ性格でしたが、仕事に対する責任感は人一倍。「LIFE」誌を代表するカメラマンでもあり、冒険家でもあるショーン(ショーン・ペン)から、「自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい」としたためられた手紙には、指定されたはずの25番のネガがなく、残りのフィルムに映っている映像を手掛かりに、ショーン本人を探す旅に出ることを決意します。

今まで、旅行もせず仕事に邁進していたウォルターを決意させたのは、「仕事の責任感」。出社して気づくと一日が終わってる…なんて感じるあなたにこそオススメしたい作品です。キッカケは映画でも仕事でも、ひとたび普段と違う世界に足を踏み出せば、そこに待っているのはわくわくするような冒険です。

見どころもたくさん!旅立ちのシーンは共感者続出!

見どころもたくさん!旅立ちのシーンは共感者続出!
旅の果てにたどり着いた先でウォルターが見たものは?

映画『LIFE!』には名シーンが詰まっています。旅に出たことがあって共感を覚える人もいれば、ウォルターと同じようにこれから一歩を踏み出す人、それぞれの心にグッと刺さるシーンがあります。例えば、ウォルターが自分の殻を破って颯爽と飛行機に駆け込むシーンでは、滑走路や飛行機内に作中の「LIFE」誌のモットーが歌とともに流れてきます。

”To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, draw closer,to find each other and to feel. That is the purpose of life.”
訳:「世界を見よう。危険に立ち向かおう。壁の裏側を見よう。もっと近づいて、お互いを知ろう、そして感じよう、それが人生の目的なのだから」

ヘリから鮫のいる海に飛び込んでみたり、火山の噴火に巻き込まれて命からがら逃げたり、今までの生活からは想像もできないような体験をするウォルター。現実の冒険は、妄想の出来事よりも楽しく、危険で、そして孤独でもあるウォルターの葛藤が描かれています。そして、やっとの思いでたどり着いた25番ネガの在処。そしてそこに映っていたものは?

ウォルターの行き先は?ニューヨーク発どこ行き?

ウォルターの行き先は?ニューヨーク発どこ行き?
カメラマンを追ってどこまでも旅は続く

ウォルターがニューヨークを文字どおり飛び出して向かう最初のショーンの手がかりは、グリーンランド。日本からするとあまり馴染みのない、その時点で大冒険家のような印象を持つ国です。ニューヨークからの直線距離は約3,000km。JFK空港発ヌーク行きで約15時間ほどのフライトです。グリーンランドから向かった先は、お隣にあるアイスランド。直線距離で約1,400kmです。ここから一度ニューヨークに戻りますが、次に向かったのは、アフガニスタンの高山。20時間以上の大移動です。一つのネガを探すだけで、地球を2周りしてしまうわけですね。総移動距離は最終ゴールをロサンゼルスとした場合、約31,800kmになりました。今まで、会社のネガ管理室に閉じこもって仕事の虫になっていたウォルターからすれば、本当に人生が変わるような出来事だったようです。

そんな旅路の果てに得たもの、そして25番ネガに映っていたものとは?
気になる答えは、実際にあなたの目でご覧になってみてくださいね。

LIFE!/ライフ/ブルーレイ発売中/¥1,905+税/20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画にピッタリなスイーツは「シナボン」!

映画にピッタリなスイーツは「シナボン」!
シナボン クラシックロール

この映画を鑑賞するときは、シアトル発のシナモンロール専門店「シナボン」(Cinnabon)をオトモにしてください。実は『LIFE!』公開時、20世紀フォックスエンターテイメントとシナボンがタイアップキャンペーンを展開していたのはご存じでしょうか。映画に登場する、ウォルターのことを気にかけてくれるSNSサイトの責任者トッド(パットン・オズワルド)の大好物で、作中にもインパクトあるセリフとともに登場します。

「シナボ~ン!!俺たちヤバいのを食ってる」

やみつきになること間違いなしのシナボンとともに、ウォルターの軌跡を追ってみてくださいね。

■シナボン(Cinnabon)
URL:http://www.cinnabon-jp.com/

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

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