メデューサに出逢える幻想的な空間「イスタンブール地下宮殿」

公開日 : 2015年12月22日
最終更新 :
幻想的な雰囲気が漂う地下宮殿
幻想的な雰囲気が漂う地下宮殿

アヤソフィヤやブルーモスクなど見どころが多く集まるイスタンブールの街の下には、幻想的なバジリカ・シスタン(Basilica Cistern)が眠っています。

「地下宮殿」とも呼ばるこの空間は、もともとは約1500年も前に造られた貯水槽。荘厳で美しい宮殿のような雰囲気から地下宮殿と呼ばれるようになりました。

水が張ってあり、光に照らされる柱を鏡のように映し出しています
水が張ってあり、光に照らされる柱を鏡のように映し出しています

地上の喧騒と完全に隔離され、静かで幻想的な空間が広がります。

心落ち着く神秘的な音楽が流れるその空間に足を踏み入れると、どこか異空間にスリップしてしまったかのような錯覚に陥ります。

地下空間は336本もの大理石の柱で支えられており、整然と並ぶ柱が光に包まれ、水面に揺らめく様子は圧巻!


柱の下敷きになっているメデューサの頭
柱の下敷きになっているメデューサの頭

地下宮殿の最大の見どころは、メデューサの頭が土台に使われている2本の柱。

メデューサといえば、彼女の目を見た者をすべて石像に変えてしまうという強力な呪いを持った怪物。それぞれの頭は何故か、ひとつは逆さに、もうひとつは横向きにされています。どうしてこのような向きに置かれたのかは謎のままなのだそう。

実はバジリカ・シスタンは当時、あちこちから集められた石柱を再利用して作られたのだとか。そんな中、天井までの高さが足りなかった2本の柱を補うためにメデューサの頭が土台に使われたと考えられています。

でも、高さを調節するだけのために、どうしてメデューサの頭を横向き、逆向きにわざわざ置いたのでしょうか?メデューサやメデューサに象徴される“何か”を封じ込めようとする思いが込められているのかもしれませんね。


涙の柱
涙の柱

また地下宮殿内には「涙の柱」と呼ばれる、常に水に濡れた柱があり、柱に空いた穴に手を入れてぐるりと一周回すと願いごとが叶うと言われています。

神秘的な雰囲気が漂うこの場所で一生懸命お願いすると、本当に願いが叶うような気分になります。

イスタンブールを訪れた際はぜひお立ち寄りください!

【データ】
バジリカ・シスタン(Basilica Cistern)
住所:Yerebatan Cad. 13, Sultanahmet
Tel:0212-522-1259
開館時間:9:00~18:30(入館は18:00まで)
URL:http://www.yerebatan.com


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