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戦前の幻の映画がついにリメイク『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』舞台挨拶(愛知県名古屋市)

2019年02月11日

戦前1934(昭和9)年に作られた『大佛廻國・中京篇』という映画があります。日本の特撮黎明期の作品で、諸人の祈願に感応して立ち上がった愛知県の聚楽園大仏が、名古屋および名古屋近郊の観光地を巡るという物語です。戦時中および戦後に映画のフィルムは失われ、現在では当時の新聞や雑誌などからしか作品の断片を知ることができません。この同作のコンセプトを現代に蘇らせ、新たなアレンジを加えて2018年12月に完成した映画『大仏廻国 The Great Buddha Arrival(監督:横川寛人)』の関係者を招いての上映会が、東京都台場にあるフジテレビのマルチシアターで開かれました。

戦前版コンセプトを踏襲しつつ練られた現代版

高橋ヨシキさんによりデザインされた映画ポスター

『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』は、

テレビ局の下請けをする映像制作会社ディレクターの村田(出演:米山冬馬さん)は、過去に大仏が動いたという事実を知り、それをテレビ番組のネタとして使えないかとテレビ局プロデューサーの田中(出演:大迫一平さん)に提案する。

田中は大仏が動いたことに半信半疑ながらも、村田に制作のGOサインを出し、村田は取材のため愛知県東海市の聚楽園へ向かう。そこにはかつて、人々の祈願に応じて立ち上がったという聚楽園大仏があった。

中京地方で活躍した実業家・山田才吉により建立された聚楽園大仏

聚楽園で大仏および大仏関係者の取材を終えた村田は関東のオフィスへ戻る。村田は連日の取材と編集作業の疲れもあり、ふとオフィス内の机で居眠りをしてしまった。その時、大きな地震が起こる。慌てて起きた村田がテレビやインターネットに流れるニュースに目をやると、信じられないような出来事が起きていた……。

という物語です。

怪獣映画ファンなじみの出演者を集めたキャスティング

ゆうまさん(左)と螢雪次朗さん(右)

『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』は、自主制作映画ながら、『ゴジラ』や『ガメラ』といった怪獣映画に出演した特撮ファンになじみの出演者がキャスティングされています。

『ゴジラ』シリーズに第一作から出演している宝田明さんは、『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』では、過去から現在までをつなぐストーリーテラーの役。『ガメラ 大怪獣空中決戦』で大迫警部補を演じた螢雪次朗さんは、今作では大崎刑事として村田ディレクター役の米山冬馬さんと、動く大仏を追います。

テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』超常現象スペシャルでおなじみの大槻義彦教授と韮沢潤一郎さんは『ゴジラ FINAL WARS』にも出演しており、『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』においても「超常現象 VS 科学」議論を展開。大仏が動く理由について、双方主張を譲りません。

横川監督(左)、スウェニーさん(中央)、宝田さん(右)

『ゴジラvsメカゴジラ』に出演したシェリー・スウェニーさんがカナダ人インタビュアー、『ゴジラ2000ミレニアム』のノーマン・イングランドさんがアメリカ人キャスターを演じています。

さらに、『宇宙大怪獣ギララ』のペギー・ニールさんがメアリー・リサ・グリーソン博士、『シン・ゴジラ』のインゲ・ムラタさんはドイツ首相、『タッカーとデイル』のフィリップ・グレンジャーさんがアメリカ大統領に配役され、国際色が豊かです。

NMB48の岩田桃夏(ももるん)さんも出演

聚楽園のシーンを撮影中の岩田さん

菊沢将憲さんが今作の鍵を握る枝正監督役を演じています。菊沢さんの起用は、横川監督が菊沢さんの舞台を見て演技にハマったことが理由だそうです。『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』は、クラウドファンディングを元にして完成した映画ですが、同作への出資したことが縁で選ばれたのがNMB48の岩田桃夏さんです。

岩田さんは、映画内で村田ディレクターが制作する番組『ももるんの大仏ミステリー』の司会として登場します。村田ディレクターの下で働くAD役には、ラッパーのゆうまさんが出演。そして枝正監督の恋人役に長谷川いくさん、女性自殺者に青木愛さんを配し、作品に花を添えています。

上映会&出演者舞台挨拶レポート

上映会に集まった横川監督(左から3人目)と出演者

フジテレビ・マルチシアターで行われた上映会では、まず映画の上映前に同作を撮った横川寛人監督が登壇。『大佛廻國・中京篇』の紹介と『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』を作ることに至った経緯などを話しました。

壇上で『大佛廻國・中京篇』について説明する横川監督

横川監督によると、きっかけは2014年にハリウッド版ゴジラの上映を機に日本で特撮ブームが起こり、同時期に『大佛廻國・中京篇』にも触れた本が刊行されたことだったそうです。インターネット上では『大佛廻國・中京篇』のまとめサイトも作られました。

これらから『大佛廻國・中京篇』という映画を知った横川監督は、『大佛廻國・中京篇』に興味を持ち出します。その後、2016年にクラウドファンディングでアニメ映画『この世界の片隅に』が制作されたことに触発され、横川監督自身もクラウドファンディングでの映画製作を決意したそうです。

「リメイクすることで、特撮映画史として最重要作品とも呼べる『大佛廻國・中京篇』の価値を未来へつなげると思った。原作で描かれている生死のコンセプト、戦争による緊張状態、三原山自殺事件などを下敷きにしている背景が、今日にも通じるとも考えました」(横川監督)

挨拶をする菊沢将憲さん(右から2人目)

監督の作品説明後は、この日集まった一部の出演者が監督に促されて壇上へ。主演の米山冬馬さんは、「横川監督とは15年くらいの付き合い。今回このような作品が完成して本当に嬉しく思います」と挨拶し、菊沢将憲さんは、「クラウドファンディングの支援者さまたちと作り上げた貴重な一本になった」とコメントしました。

ゆうまさんは、「ゴジラやガメラが盛り上がっていた1995年にヒロくんと出会い、20年以上の時を経て一緒に特撮映画を作れたことにとても感激しています」と感想を述べました。ゆうまさんは、横川監督とは小学校1年からの同級生で、よくゴジラごっこをした仲だったそうです。

ゆうまさん(左)、長谷川いくさん(中央)、青木愛さん(右)

続いて、長谷川いくさんが、「撮影はとてもアットホームな現場でとても楽しく演じることができました」と答え、青木愛さんは、「少しの出演でしたが、実在の人物がモデルということで意識を高めて撮影に臨みました」と話しました。

『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』で間羽キャスターを演じた安田崇さんは、「演じることはもちろん、お弁当の準備やエキストラの皆さまのケアも行ったので大変でしたが、有意義な時間でした」と撮影を振り返りました。

舞台挨拶が終わった後は上映が行われ、エンドロールが閉じると会場内からは拍手が。『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』は今後、日本国内の一般上映の実現に向けて動いていくそうで、海外ではすでにフランスとドイツで上映会が予定されています。

■大仏廻国 The Great Buddha Arrival
・URL:https://www.daibutsukaikoku.com/

いかがでしたか。クラウドファンディングで制作された『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』を紹介しました。特撮ファンが待ちに待った話題作『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』をぜひ観てください。

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