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映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』テニス史に刻まれる歴史的名勝負を映画化

2018年08月21日

かつて、まるでハリウッドスターのような人気を誇るテニス選手がいました。1976年に20歳の若さで、テニスの聖地ウィンブルドンで初優勝を果たし、その彫刻のように美しいヴィジュアルと神がかったプレイで、テニスに興味のなかった人々さえも虜にしたビヨン・ボルグ。それからも快進撃は続き、ウィンブルドンで4連覇を達成したボルグは、コンピューターのように冷静沈着なその立ち居振る舞いから“氷の男”と呼ばれ、絶対王者として君臨。そんなボルグの5連覇を阻止するべく現れたのが、類稀なる才能を持ちながら、納得のいかない判定に怒り狂って審判に野犬の如くかみつき、“悪童”とバッシングされたジョン・マッケンロー。1980年、エレガントなプリンスとワイルドな野生児が、ウィンブルドン決勝戦でぶつかり合った。彼らが自らの人生のすべてを注ぎ込んだ3時間55分の名勝負と、そこに至るまでに少年時代から精神と肉体を極限にまで鍛えてきた驚愕の道のりの映画化が実現しました。2018年8月31日(金)全国ロードショー『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を紹介します。

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』ストーリー

北欧の氷の男と、NYの炎の男

どこへ行ってもマスコミとファンに追いかけられ、片時も心が休まらない男がいる。彼の名はビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)、世界ランク1位のテニスプレイヤーだ。1980年、24歳のボルグは、アスリート人生最大のプレッシャーと向き合っていた。まもなく始まるウィンブルドンに、歴史的記録となる5連覇がかかっているのだ。いつも冷静沈着で、「氷の男」と呼ばれるボルグの真の葛藤を知るのは、コーチのレナート(ステラン・スカルスガルド)と、婚約者のマリアナ(ツヴァ・ノヴォトニー)だけだった。  そんなボルグのライバルとして現れたのが、「アル・カポネ以来、最悪のアメリカの顔」「恥を知れ、悪ガキ」などと、メディアから激しいバッシングを受けているジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)だ。世界ランク第2位を誇りながら、納得できない判定に食い下がり、ブーイングを放つ観衆にも容赦ない罵声で反撃する男だ。

宿命のウィンブルドン

モナコの自宅から、マリアナと共にウィンブルドンへと乗り込むボルグ。迎える車、泊まるホテル、その部屋のタオル1枚に至るまで、ボルグの指示で毎年全く同じ物が用意されていた。さらに、レナートがガットを張り直した50本のラケットのテンションと音を1本ずつ丹念にチェックするのが、ボルグの眠る前の日課だった。レナートとボルグの出会いは、ボルグが少年の頃に遡る。ボルグは故国スウェーデンのクラブで頭角を現していたが、すぐにキレる性格だった。家が貧しかったこともあって、テニス選手にふさわしくないと退会を迫られていた時、国の代表監督のレナートに才能を見込まれたのだ。

そしていよいよ幕を開ける、 宿命のウィンブルドン─。

1回戦で、格下の相手に苦戦するボルグ。勝利者インタビューで淡々と「彼は強かった」と語るボルグをホテルのロビーのTVで見ていたマッケンローは、「何度もあんなふうになろうとした。だが無理だ」と傍らの選手に語る。

マッケンロー(シャイア・ラブーフ)

マッケンローにとって、3歳年上のボルグはずっと憧れの存在だった。  一方、ボルグもマッケンローの試合をTVで観戦する。審判にうるさい鳩を「何とかしろ」とムチャを言うマッケンローに、ブーイングを飛ばす観衆。そんな傍若無人なマッケンローに、ボルグはかつての自分を見ていた。

ボルグ(スベリル・グドナソン)

3回戦が雨で中断した上で再開し、ボルグのストレスは頂点に達する。試合後、ボルグは唯一感情をぶつけられる二人、すなわちレナートにクビを宣告し、マリアナを部屋から追い出す。コートではいつも冷静でいられるのは、レナートの教えのおかげだった。沸き立つ怒りや恐れを1打1打に叩きこむと誓った結果、ボルグは1974年に全仏オープンで、1976年にはウィンブルドンで、史上最年少での優勝を飾り、熱狂的な人気を獲得したのだ。

ついに始まる決勝戦。 生死をかける者たちの 闘いと共鳴─

「この日のために、すべてを捧げてきた」

自慢の父に褒められたい──それが、マッケンローの幼い頃からのモチベーションだった。マッケンローは、弁護士の仕事で多忙な父が駆け付けてくれた準決勝を勝ち抜くが、試合中の暴言をめぐり記者会見でつるし上げられる。だが、マッケンローには信念があった。審判にも真剣勝負を求めているのだ。「試合には、すべてを賭ける。何もかも出し尽くす。お前らにはわからない」と吐き捨てて席を立つマッケンロー。 同じく準決勝を制したボルグは、シャワー室で倒れるほどのストレスに襲われるが、レナートとの絆を取り戻して立ち直る。「この日のために、すべてを捧げてきた」と、決意を新たにするボルグ。

ついに、世界中が見守るなか、どんな天才脚本家にも書けはしない、人智を超えた決勝戦が始まる─

その後の歴史も気になる!?ウィンブルドンの伝説

人智を超えた決勝戦が始まる!

本作は、テニスブームに沸いた1980年代を過ごした大人には少し懐かしい、過去からのとびっきりの熱気が伝わってくる作品。若干20歳でテニスの頂点ともいうべきウィンブルドンで優勝し、コート上で常に冷静沈着なことから”氷の男”と呼ばれたボルグを演じるスベリル・グドナソンは、『蜘蛛の巣を払う女』(2019年公開予定)で、これまでダニエル・クレイグが演じてきたミカエル役に抜擢されたことが世界的なニュースとなり、今後更なる躍進が期待されている俳優。対するライバル”炎の男”を演じるのは、マイケル・ベイ監督『トランスフォーマー』(2007年)に主演しブレイクしたシャイア・ラブーフ。二人の熱演もさることながら、本当の試合を特等席で見物しているかのようなシーンの数々にも注目。また、テニスを知らない方や、過去のウィンブルドンを知らない方には、現代に映画として蘇った伝説の1980年ウィンブルドン選手権の男子シングル決勝戦の行く末とともにお楽しみください。鑑賞後は、ウィンブルドンのその後の歴史もぜひ調べてみてください。

テニス史上に残る名対決 ボルグVSマッケンローの軌跡

テニス史上、最高のライバルとして語られるボルグとマッケンロー。 2人の対戦成績は7勝7敗で五分という結果となっており、まさに頂上対決。 更に、14回の対戦中13回が準決勝以上、全試合において頂点同士の対決だったともいえる。 そんな2人の対戦期間は長い間続いたように見えて、実はボルグの引退までの3年という短期間に過ぎず、3年間で14回の対戦という凄まじい勢いの対決の構図となっていた。 76年、マッケンローがデビューした直後、77年にボルグはランキング1位を獲得。 79年になると、もう一人の宿敵コナーズとボルグは激しいランキング争いを繰り広げたが、 79年7月からはボルグの頂点の時代に突入。マッケンローもボルグにリードされ続けていた。それまで両者の対決は、互いに勝ち負けを繰り返す形だったが、79年から81年1月までボルグが実に5勝1敗という成績を収め、互角の2人には一時ボルグがかなり優勢だった時期があった。 その後81年に入り逆転。ボルグ引退前の最後の3戦はいずれもマッケンローの勝利であり、テニス界はマッケンロー頂点の時代へ突入する。

80年のウィンブルドン決勝が舞台

2人はグランドスラムでは4回対戦しているが、ウィンブルドンとUSオープンで行われた対戦はいずれも決勝であり、どれもが名勝負。 80年のウィンブルドン決勝(本映画の舞台)はその中でも、テニス史上最高の試合のひとつと言われ、3時間55分にも及ぶ戦いは 今なお伝説の試合として語られる。 当時、それぞれのプレースタイルに加えて、〈長髪にヘアバンド〉〈冷静沈着でイケメン〉なボルグと、〈審判への暴言〉〈ラケット投付け&つば吐き〉と荒々しい、ヒールの様なマッケンローのキャラクターの真逆さが大きな話題となり、この80年のウィンブルドン決勝は世界中から大きな注目を浴びた。 翌年81年のウィンブルドン決勝では、同じくボルグとマッケンローの対決となり、今度はマッケンローが前年の雪辱は果たす形で優勝。ボルグのウィンブルドン6連覇を阻止した。

なお、グランドスラムでボルグがマッケンローに勝利したのはこの試合のみであり、グランドスラムでの対戦成績はマッケンローが3勝1敗でボルグに勝利する形となっている。 その後、ボルグは83年に26歳という若さで現役引退を発表。 後にボルグは87年に、マッケンローは99年にそれぞれ国際テニス殿堂入りを果たしている。

出典:Stephen Tignor, High Strung, HarperCollinsPublishers,2012
■『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
URL:http://gaga.ne.jp/borg-mcenroe/
2018年8月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ヤヌス・メッツ
出演:シャイア・ラブーフ、スベリル・グドナソン、ステラン・スカルスガルド、ツヴァ・ノヴォトニー、レオ・ボルグ
配給:ギャガ
© AB Svensk Filmindustri 2017

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