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18世紀ポルトガル、21世紀日本、時代をこえた愛と復讐の映画『ポルトの恋人たち 時の記憶』

2018年10月05日

18世紀のポルトガルと21世紀の日本を舞台に、3人のキャストがそれぞれ1人2役に挑んだ異色のラブミステリーが誕生。監督は日米合作『ビッグ・リバー』(06)などの舩橋淳監督。主演は柄本佑。18世紀のポルトガルパートでは、言葉を話せない日本人奴隷、21世紀の静岡・浜松パートでは、ブラジル系移民の労働者のクビを平然と切るエリート会社員を演じた。また、英語、イタリア語、フランス語など話す中野裕太は、約1か月半でポルトガル語を習得。ヒロイン役は、第62回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞したポルトガル映画『熱波』(12)のアナ・モレイラ。日本、ポルトガル、アメリカの3か国による合作映画『ポルトの恋人たち 時の記憶』は2018年11月10日(土)、シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショーとなる。

『ポルトの恋人たち 時の記憶』ストーリー【第1部】

【第1部】1760年ポルトガル

5 年前のリスボン大震災と津波の爪痕が色濃く残る街。日本人召使いの宗次(柄本佑)と四郎(中野裕太)が、ガスパール(アントニオ・ドゥランエス)に連れられてやってきた。ガスパールは、九州へ渡った宣教師の大叔父を日本人に殺され、その怨みから日本人を使役させることに執着していた。

1755年のリスボン大震災から5年後

宗次たちは、屋敷で働く雑役女中、マリアナ(アナ・モレイラ)と出会う。彼女はリスボン大震災によって両親を失い、その後の暗い時代の中で希望を見出せないでいた。宗次たちは、日本人の珍しさから見世物のように扱われながらも、いつか這い上がって祖国へ帰る希望を捨てていなかった。マリアナはそんな宗次と次第に親しくなり、やがて恋に落ちる。

四郎(左)と宗次(右)

しかし、マリアナと宗次の度重なる密会を知ったガスパールは「奴隷の子孫のくせに」と激怒。宗次に暴行を加え、黒人奴隷たちと同様、復興現場での過酷な肉体労働を課した。それでもマリアナと宗次が互いを想う気持ちは変わらなかった。数日後、ガスパールは復興現場で疲労のために倒れた奴隷に暴行を加える。宗次が止めに入ると、ガスパールは宗次を射殺してしまった。

希望を奪われ、より深い絶望に陥ったマリアナは、ガスパールに強烈な憎しみを抱き、復讐を決意する。

『ポルトの恋人たち 時の記憶』ストーリー【第2部】

【第2部】2021年日本・浜松(静岡県)

東京オリンピックの後も経済は復活せず、人々が未来に希望を持てなくなっている静岡・浜松。その日系ブラジル人コミュニティで、ポルトガル人の妻マリナ(モレイラ)と暮らす日系ブラジル人の幸四郎(中野)には、ポルトガルギターの店を出すという小さな夢があった。自動車工場で働き、コツコツと預金し、ついに銀行の融資審査を受けることになった。

ある日、幸四郎は自動車工場で移民労働者の仲間とともに呼び出される。本社からやってきたマネジメントリーダーの加勢柊次(柄本)は、経営改善で生産ラインを縮小するため、移民のクビ切りを告げる。対象者が読み上げられる中、融資の可能性が高いと聞いていた幸四郎は、同僚に代わって自分がリストラを受けると言い放つ。

しかし、幸四郎に待ち受けていたのは過酷な現実だった。銀行は失業を理由に融資を拒否。なんとか夢を繋ごうと、這いずり回り、柊次に「せめて審査がおりるまで退職を待ってくれ」と懇願するが、にべもなく断られてしまう。

一方、冷徹にリストラを断行する柊次だったが、心には大きな闇を抱えていた。それを癒すために訪れたのはポルトガルの民族音楽、ファドが聴ける店だった。柊次は歌い終えた歌手に声をかける。そこで歌っていたのはマリナだった。共通の話題から一気に距離を縮めた二人だったが、渡された名刺を見てマリナは驚愕する。

過去と未来が交錯する、因果に縛られた2人の結末は。

『ポルトの恋人たち 時の記憶』公開情報

運命ともいえる時間の中で交錯する3人の男女

ポルトガルと日本の合作映画として、日本人初の監督作品にオリヴェイラ作品のスタッフが集結!

プロデューサーは、『罪の手ざわり』(13)などジャ・ジャンクー監督作品を世界に送り出す市山尚三と、故マノエル・ド・オリヴェイラ監督ら4人の巨匠監督によるオムニバス映画『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』(12)のロドリゴ・アレイアス。構想3年。撮影は、2016年11月から12月まで、ポルトガルの世界遺産ギマランイスを始め、ポルト、ブラガ、ペニシェ、静岡県浜松市で行われた。日本とポルトガルの合作映画は、パウロ・ローシャ監督の『恋の浮島』(83)、ジョアン・マリオ・グリーリョ監督の『アジアの瞳』(97)に続き3作目で、本作は初の日本人督作品となる本作『ポルトの恋人たち 時の記憶』は、11月10日(土) シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー!

印象的なスポットの数々

ドン・ルイス1世橋(ポルト)

風光明媚なポルトガルの地では、リスボンやポルトの名所が作中にも登場します。第2部では柊次とマリナが遥々やってきたポルトの地で肩を並べて歩くドン・ルイス1世橋が印象的です。ドウロ川に架かるこの橋は、道路・鉄道併用橋として今でもポルトの象徴として、世界遺産「ポルト歴史地区」に含まれます。

南浜名湖に浮かぶ弁天島

日本編ではマリナと幸四郎が夢を語りながら歩くシーンで使われた、浜名湖(浜松市)に浮かぶ弁天島。昭和48年に造られた赤鳥居は高さ18mにもおよびます。冬季には、赤鳥居の間に沈む夕日が見られることで、人気スポットにもなっています。

1755年に起きた「リスボン大震災」

via Wikimedia Commons

大航海時代に偉業を成したヴァスコ・ダ・ガマなど当時の繁栄を物語るポルトガルの首都リスボン。1755年11月1日、この地は大地震に見舞われました。マグニチュードは8.5~9といわれ、揺れは西ヨーロッパ全体に広がりました。また、津波や火災などの二次災害により、5万人以上の犠牲者を出し、リスボン全体が壊滅的な被害を受けました。

■『ポルトの恋人たち』
柄本佑、アナ・モレイラ、アントニオ・ドゥランエス、中野裕太
製作:Bando á Parte, Cineric, Inc., Office Kitano
プロデューサー:ロドリゴ・アレイアス、エリック・ニヤリ、市山尚三
脚本:舩橋淳、村越繁
撮影:古屋幸一
編集:大重裕二、舩橋淳
音楽:ヤニック・ドゥズィンスキ
監督:舩橋淳
配給:パラダイス・カフェ フィルムズ
配給協力:朝日新聞社
協力:ポルトガル大使館
助成: 文化庁文化芸術振興費助成金
2018/日本=ポルトガル=アメリカ/139分/シネスコ/5.1
©2017 『ポルトの恋人たち』製作委員会
porto-koibitotachi.com
PG-12
11月10日(土) シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー!

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