健康的でおいしいトルコ料理に注目！栄養満点の食材や自宅で作れるレシピを紹介

トルコ料理は世界三大料理のひとつに数えられます。トルコ料理はシンプルでありながら、新鮮な食材の味がうまく引き出されているといわれ、料理を目当てにトルコを訪れる人もいるほど。トルコはフランス、中国と肩を並べる美食の国なのです。
トルコではさまざまな果物、野菜が採れ、三方を海に囲まれているため魚介類も豊富。トルコ料理では、そんな恵まれた立地をいかした食材がふんだんに使われます。
また、料理の種類が多いのも特徴のひとつです。バラエティ豊かな食文化が発達したのは、トルコの歴史が深く関わっています。
中央アジアに暮らしていたトルコ人の祖先は徐々に西へと進み、現在のアナトリアにたどり着きました。その後、領土を拡大し、アルジェリアからエジプトまでの北アフリカ一帯を含む広大な領域を支配するオスマン帝国を築きました。多様な文化が入ってきた、オスマン帝国の時代に食文化が発達したといわれています。

豊かな食文化を育むトルコ料理では、ヘルシーな料理が楽しめるのも魅力のひとつです。トルコ料理でよく使われる体にいい食材や、ヘルシーなトルコ料理の簡単なレシピを紹介します！

●エーゲ地方のアーティチョークとオリーブオイル

トルコのエーゲ地方に住む人々が好んで食べるのが、アーティチョーク料理です。アーティチョークは、日本ではあまりなじみがありませんが、欧米ではよく食べられている植物です。注目したいのが、その栄養価の高さ！　低脂肪で、食物繊維やビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富に入っています。さらにビタミンCとK、マグネシウム、リン、カリウム、鉄分などの重要なミネラルも豊富と、栄養満点です。
アーティチョークからの抽出物は、コレステロール値や血圧を下げ、肝臓や消化器系の健康を促進、ほかにも血糖値を下げたり、抗がん作用もあるといわれています。
トルコのエーゲ地方では、そんなアーティチョークと、健康効果の高いといわれるオリーブオイルを使った料理が親しまれています。アーティチョークと野菜のオリーブオイル漬け、アーティチョークと米のオリーブオイル漬け、アーティチョークのドルマ（米や野菜、挽肉などをブドウの葉などで包んだ詰め物料理）、バラエティ豊かなアーティチョーク料理が食卓を彩ります。

●イワシのブドウの葉包み焼き

イワシは抗炎症作用で心臓病予防に効果的なオメガ3脂肪酸が豊富で、ほかにもビタミンB12、カルシウム、ミネラル、たんぱく質を多く含んでいます。
北エーゲとマルマラ海では、おいしい小さなイワシが獲れます。イワシを使ったトルコ料理「イワシのブドウの葉包み焼き」のレシピを紹介しましょう。

〈イワシのブドウの葉包み焼きの作り方〉
1. イワシを洗って塩をふり、15分ほどおいて水切りをする
2. ベイリーフと合わせ、コショウをふってオリーブオイルをまぶす
3. ブドウの葉を洗い、よく拭いてからイワシを一尾ずつ包む
4. 蓋つきの耐熱容器にブドウの葉に包んだイワシを並べ、オーブンの中火で30分ほど焼く

熱いうちに、レモンのスライスと野菜サラダを添えて完成です！

●チュルブル（ポーチドエッグのヨーグルトソースがけ）

チュルブル（ポーチドエッグのヨーグルトソースがけ）は、手早く簡単に作ることができます。材料はヨーグルト、ガーリック、オリーブオイル、卵と、栄養豊富なものばかり！　日本でも健康食品として人気の高いヨーグルトをたっぷり使用します。ヨーグルトは、体に必要な栄養素の多くが含まれており、特に骨や歯の健康に欠かせないカルシウムやミネラルが豊富です。

〈チュルブル（ポーチドエッグのヨーグルトソースがけ）の作り方〉
1. 小皿に卵を割り入れ、沸騰した湯の中に静かに落とす
2. 卵の形を崩さないように湯の中でフライパンの片側に寄せ、沸点を下回る温度で3、4分茹でる
3. 穴あきおたまで、茹でた卵を取り出し、水気を切ったら皿に盛る
4. ニンニクを潰してヨーグルトと合わせ、3の卵にかける
5. フライパンでオリーブオイルを熱し、赤トウガラシを加えてかき混ぜる
6. 5の赤唐辛子を加えたオリーブオイルを4のヨーグルトの上にかけて完成

健康のために、体にいいヘルシーなトルコ料理を普段の食生活にとり入れてみませんか。世界三大料理といわれる、奥深いトルコ料理の魅力にはまることでしょう！

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