まるでリゾート？ プランタンの空中庭園レストラン「ペリュッシュ」（フランス・パリ）

ペリュッシュ（Perruche）は、パリのトレンドを作り出す専門家、人気レストランのシェフ、インテリア建築専門家らの手を経て生まれました。パリの一等地のルーフトップというだけでもぜいたくなところ、表面積500平方メートルの広さに緑の多い造りで、ある意味現実離れした空間です。360度の見晴らしには、リゾートホテルにいるような錯覚を抱くでしょう。

料理には素材からこだわっていて、ドンブ産の鶉（うずら）、ビゴール産の黒豚、有名な肉屋エルヴェ・サンチョが選んだステーキのほか、日本人好みの魚料理も多く並びます。なかでも、フランスではなかなか目にしないタコを、グリル焼きで賞味できるのも嬉しいところです。

ペリュッシュでは、夕刻から茜色に輝くパリの空と、それに続いてパリの夜景を楽しむことができます。ロマンチックなムードに浸りたい時におすすめです。ドリンクメニューは10ページにもおよぶ充実ぶりで、各種ソフトドリンク、ワイン、ウィスキー、ビールのほか、オリジナルカクテルも提供されています。近くに住んでいたら、毎日でも通ってしまいそうなバーです。

一階には、ペリュッシュに先駆けて2018年5月にオープンしたカフェ・ジュール（Café Jules）もあり、カジュアルなパリの味を楽しめる場所としてにぎわっています。ジュールというのは、プランタンの創始者であるジュール・ジャリュゾ（Jules Jaluzot）の名前にちなんでいます。

カフェ・ジュールは、朝食、昼食、また夕刻のカクテルを気楽に楽しめる半円形150平方メートルのしゃれたスペースです。ランチのメニューで特筆すべきは、フランス風ホットドッグのバリエーションの多さです。

デパートのレストランやカフェは、買い物の合間に利用するものというのが従来の感覚ですが、これだけ充実した食スペースが揃っていますと、食事がメインで、ショッピングはそのついでというパターンも増えそうな予感がします。

いかがでしたか。新しくオープンしたプランタンの空中庭園レストラン・ペリュッシュを紹介しました。今度のパリ旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。